BIRD SONG南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | | 空梅雨にため息絡ませたら 塗りかえたい日々が 胸を掠めこぼれて 波を描くよ 強がって誰かを傷つけたり 明日をこわがって 進めないこともある 優柔不断なわたしの 鉛のように重くなった心をとかして 振り向けないほど遠くへ 白い羽根をつけて今、飛んでゆきたいの 正しさを取り違えたわたしの 涙はふかないで なぐさめなくていいの それでも自然なわたしを 海の風とともに あなたはそっと さらってくれたの あなたがいる それだけでやさしくなれたよ 夜はもうあたたかい 誰もが間違いを胸に抱いてる わたしたちはまた取り戻せるよ 渡り鳥は知ってるの 自由と不自由 この愛の意味も あなたがいる それがすべて あたらしい時代をふたりは生きよう この風に乗って わたしは生きよう |
サーカディアン・リズム・ショー南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | | 紫色の煙に捲かれて 螺旋階段駆け上がる 等間隔に伸びる楕円が回る 思い違いかもしれない 夢とうつつの間になったの 屋上広がる夕空がほてる 寂しさ紛れに あなたなら何て言うだろう なんとも形容し難い 出し抜けを狙うような 幼くわらった表情を 描いた連鎖の上で ひたすら骨折って 独りのカーテンコールは 寝静まる夜マリオネット 処は変わって八年後 パレットナイフに剥げかけた青 いたずらっ子と遊んだっけ 走る夕日を片手に 生き方の違いなんて ぼくらに関係ないから たくさん話をしよう そうやって言ってる夢を見てた 強がる君の素振りは ことさら欲張って 到底敵わないだろう ひどく疲れたぼくには 遊惰に飼い馴らされて 空腹に耐えている 黄色い尾っぽをつけたら 夕日に乗ってけモルモット 見世物小屋の裏には 出番を待つ影 一番幕が開けたら ぼくらしく それらしく そして あたらしく生きるためもっと |
Shenandoah南壽あさ子 | 南壽あさ子 | TRADITIONAL | TRADITIONAL | | Oh, Shenandoah, I long to see you Away, you rolling river Oh, Shenandoah, I long to see you Away, we're bound away, Cross the wide Missouri Oh, Shenandoah, I love your daughter Away, you rolling river For her I'd cross your roaming waters Away, I'm bound away, Cross the wide Missouri 'Tis seven years since last I've seen you Away, you rolling river 'Tis seven years since last I've seen you Away, we're bound away, Cross the wide Missouri Oh, Shenandoah, I long to hear you Away, you rolling river. Oh, Shenandoah, I long to hear you Away, we're bound away, Cross the wide Missouri |
すみれになって南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | | さびれた街に 呟いた君の名前は 見果てぬ海で 砂となり波に呑まれて 霞を食むような声で ひとりうた唄う 足跡は過去を連れて 風と何処へゆく 疼いたこころのすぐ傍にきて 綻びた場所を包んでくれた あの頃のこと 今もまだ鮮やかに残っている 確かめるように 空吹く言葉を手繰って くるわしい程 徒にこころを暈すの 線に触れて少し揺れた あどけない影を 時が近くをかすめて そっと振り返る 許し合うふたりのその笑顔は 正しさも嘘も何も無く 生まれた仕合わせを ずっとただ大切に育んでいく 巡りめぐる日々の中に さ迷っていても 知らずしらずの間にもう よすがを求めて 紡いだ糸を縒ってむすんだら 綺麗な冠ができたから ああ あなたにこれを届けよう ほころんだ顔で 花は根に 鳥は古巣にかえり 安らぐ暮らしを見つけている ぽくらも帰ろう これでいい すみれ色に染まっていく |
星の瞳南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | | わたしたちは しずんだ底から 高くのびた空を みあげている 都会の星に身を捧げ なにかになりたくて なににもなれず なお生きている わたしたちは 手間をかけて 生まれる絨毯に 眠ったことがない 壁をつみあげ ほほえみ忘れて 手の中にきばを つくってしまった 星の瞳で空をみれば 世界はとても 透きとおってみえる 世界はとても 透きとおってみえる |
月夜ガラス南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | | 色褪せてゆくのがこわいです 月夜みたいに 急ぐことなんかないのにね 駆け抜けてたい まっすぐ歩けば あなたは死んでゆく よそ見をしてたら もはや七転八倒で 真っ白になりたくて 瞳を閉じただけなのに 辿り着く光の先に 何を待っても 許してはくれないわ こんなに愛しくてどうしたらいいのかしら あたしの部屋だけに流れる 雨音の拍手喝采 渦巻き状に旋回するフレーズ いつまで鳴ってるの 核心を突いてくるがいいや こたえてみせよう 「勝手にすれば」とあなたは言うけれど あなたが居てこその生活になってるのよ 自分の隠してた傷を 当たり前のように 受け入れてくれるのなら それ以上なんにも要らないから かけがえのないものさえ わからなくなるの こぼれ出す涙にだって映るあなたが 笑っていたなら… いつまでないてるの なき方も知らないで いつもそうでしょう 終わるとき 悟ってしまうのが嫌だからって また曖昧に 惚けて 離れて 隠れて それでも甘えているのでしょう |
魔法の庭南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | | 青空がみえたら右手に入場券 あの子を呼んで遊ぼう もう時間はないよ 虹を渡ってゆこう 今しかないこと今しよう 何もこわくない 迷路をくぐり抜け 口笛を吹いたら うたうよ真昼のカラス ハッピー・ハッピー・バースデー おめでとう 毎日生まれかわる 泣いたり笑ったり 笑っては泣いたり 転んで強くなれたり でこぼこな人生 それだっていつか笑い話さ 魔法の庭で わたしと踊って はだしでスキップ 思い切りが大事 さあ逆らう風に 今とびこめ 砂漠に王子さま ローマにはオードリー アーモンドの瞳をした猫 だれだって未来はこわいよ それでも進むの マントを脱ぎさって まっさらな自分で 次をみにゆこう 道端に落ちてるヒントはたくさんあるはずよ ペダルをこいで 走るよサマータイム 音楽隊が華をそえてくれる さあ明日のストーリーは あなたのもの できないことはひとつもないよ だれでもなく ただあなたのため さあ変えてゆくの あなたの手で 今変えてゆくのよ あなたの手で |
Noir南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | Kaoru Iida | 窓辺にこしかけ うたうあなた やさしくさえずるその声は いまも美しナイチンゲール 気まぐれな愛も わがままな涙も あなたはすべて飲み干してくれるの なにも言わず なにも残さず 想いは ただ月の向こうへ 夜を眺めて たしなむふたり 白くひかる屋根の上 身を寄せ合うルシャットの影 なにも拒まず なにも追わずに 想いは ただ月の向こうへ |
鉄塔南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | | 鉄塔、君はそこでいつも どんな気持ちで立っているの 遠くまでみえるんだろう ときどきうらやましく思う 徹頭徹尾やり込められ やる気をなくしていたぼくは ふと、空を見上げたとき 君の様子に気付いたのさ 360度 やがて夕日に魅せられて 美しく染まるその姿 物憂げに映るのさ だから 鉄塔、ぼくも君のように 周りを見渡してみたいよ おちゃらけた群れがきても 動じないところもすてきさ 360度 やがて夜空に囲まれて 研ぎ澄まされたその姿 何を願うだろう だから だから 鉄塔、ぼくも君のように 変わらない姿でいたいよ わがままも言わないように これからは気を付けるつもり 手っ取り早い結果もとめ やきもきしていたぼくだけど ふと、空を見上げたとき 君の様子に気付いたのさ 鉄塔、君はそこでいつも どんな気持ちで立っているの 遠くまでみえるんだろう 果てしなく先の未来まで 君をみたら思い出すのさ 鉄塔、君はぼくのモチーフ |
SPACY BOY南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | | SPACY BOY ぼくはワケあって 地球にやってきた SPACY BOY ちょっと様子をみるだけ SPICY GIRL きみはオフィスでおつとめ ウィークエンドのオフはひとりでおでかけ ほんとうは 宇宙人 人間のふりをして ていねいにご挨拶 惑星にはヒミツがいっぱいさ SPACY BOY ぼくはワケあって 地球にやってきた SPICY GIRL きみの手をとっておでかけ SPICY GIRL きみをいざなって 宇宙にやってきた SPACY BOY ちょっと様子を アナタニミセタイダケ… |
永遠の少女南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | 南壽あさ子 | Kaoru Iida | 果てなくつづくと思ってた 光あふれる少女の世界 瞳のカバーをはずして わたしは真実を知る いつかはそう たったひとりで 頼らずに生きる時がくるの 未完成のままで わたしの道をゆきましょう 空想の宇宙をひろげて おもちゃ箱に詰めたストーリー チョコレイトを手に握りしめて ぎこちない気もちも知った これからきっと 時間をかけて 感情のドレスを身にまとって 未完成のままで 恋風にのぼってゆくの 今からほら たったひとりで ゆき先を決める時がきたの 不安定なリズムで ぶらんこがゆれる いつまでも 星はときめき 胸の奥底でひかってるの おそれずにゆこう わたしが組み立てた道を |