桜の木の下にはおいしくるメロンパン | おいしくるメロンパン | ナカシマ | ナカシマ | おいしくるメロンパン | 昔あなたが教えてくれた 奇妙な話、思い出すあの日 迷信伝説戯言に噂も引き連れて バスから降りたらあなたと駆け出した 菜の花石南花蒲公英鈴蘭涼しげに 足を踏み入れたあなたが消えた 瞬間最大風速で吹いた風 あなたの嘘が本当になってしまったよ あの木の下で眠ってる あなたが今年も春を染めていく いつか誰かが残した言葉 奇妙な話、思い出すあの日 街談巷説流言飛語まで巻きこんで 耳鳴りでその声が聞こえない 綿雲鶯木漏れ日春風軽やかに あなたの眠るあの丘へと 誰も知らないあなたのことを 誰も知らないお話の続きを 瞬間最大風速で吹いた風 あなたの冷たい肩をそっと抱き寄せる あの木の下でお別れを あなたが今年も春を染めていく |
look at the seaおいしくるメロンパン | おいしくるメロンパン | ナカシマ | ナカシマ | おいしくるメロンパン | あなたの涙を飲んで あなたの吐息を吸って あなたの言葉を噛んでいたい 綺麗な髪を数えて 歪な痣をなぞって 静かな瞳に棲んでいたい look at the sea look at the flower look at the bird 醒めないでいてね look at the sea look at the sky look at the moon 醒めないでいてね あなたの憂いに酔って あなたの重さも愛し あなたの嘘なら信じていたい いっそ嫉妬に酔って いっそ悪意も愛し 全部嘘でも信じていたい look at the sea look at the flower look at the bird 醒めないでいてね look at the sea look at the sky look at the moon 醒めないでいてね 汚れないで触らないで 死ぬまで知らずにいようよ 求めないで目を塞いで 気づかないふりでもいいよ 恐れないで変わらないで 世界に二人でいいよ 手を繋いで離さないで 醒めないでいてね あなたの髪を数えていたい 綺麗な髪を数えていたい あなたの髪を数えていたい 髪を数えていたいだけ look at the sea look at the flower look at the bird 醒めないでいてね look at the sea look at the sky look at the moon 醒めないでいてね 醒めないでいてね |
caramel cityおいしくるメロンパン | おいしくるメロンパン | ナカシマ | ナカシマ | おいしくるメロンパン | 机に並べた直方体 綺麗に積み上げた この街が平らになる頃 羊を放って寝るんだ できるだけ時間をかけて この街を壊したかった 寝るのにはまだ早いでしょ うさぎが言った気がした 一つまた一つと 頬張ってしまえば どろり溶け出した 月が綺麗でした caramel city 今夜も眠れそうにないな 銀紙の歓楽街を抜けて caramel city 甘美のまにまに漂えば なんだか、少し疚しくて 煮詰まるプラットホーム 遅延していく情報 色のない信号 濁りきった街灯 縷々としてラジオノイズは 流れ、満たしていく 溢れそうな退屈を マグカップに注いで飲み干した 苦すぎて死にそうだ 頬張った、一つまた一つと caramel city 今夜も眠れそうにないな 銀紙の歓楽街を抜けて caramel city 朝が全てを溶かせば 羊を放って寝るんだ caramel city |
泡と魔女おいしくるメロンパン | おいしくるメロンパン | ナカシマ | ナカシマ | おいしくるメロンパン | 滲む 浸食を許して 鮮血を飲み込んだ街 腐りかけた檸檬を煮込んで キャラメルを一つ また一つ溶いた アネモネを散らして レイニー レイニー 待ち惚け ゲキヤクに縋って メイビー メイビー 水泡に帰すその前に シェリー シェリー あなたは少女のままでいて もう 手遅れみたいさ 今は 夜を飼いならした瞳に あの日の写真だけを映して 焦げた鍋の底に固まった キャラメルを洗い流すこともなく レイニー レイニー 置き去りにされても繕って メイビー メイビー 星を数え終われば シェリー シェリー あなたは汚されてしまった もう 手遅れみたいさ 深い夢へと沈んで 覚めたら今度は何を思い出せなくなるの 吹きざらしの怨嗟を貰って受け取って 火を放ってしまっても冷たい夜は続くの アネモネを散らして レイニー レイニー 待ち惚け ゲキヤクに縋って メイビー メイビー 水泡に帰すその前に シェリー シェリー もとよりいるはずもなかった もう さよならみたいさ |
あの秋とスクールデイズおいしくるメロンパン | おいしくるメロンパン | ナカシマ | ナカシマ | おいしくるメロンパン | 細く伸びて やがては群像の隅で花弁を開く ありもしないその話 どうしても笑えないんです 喉の奥を今も つかえて出てこない言葉 誰も僕を知らぬふり 泣いてみても後の祭り 嗚呼 情けないな 情けないな あの日 裏切ったのは僕の方だった 鈍痛がまだ 心臓の中心でのさばってんの 部活帰り カーディガンの袖 教室の窓 影二つ 最後のチャイム 自販機前たむろ 肌寒い秋の夕暮れ 部活帰り カーディガンの袖 教室の窓 影二つ 静かな空 冷たい香り 秋桜の道は続く 嗚呼 情けないな 情けないな 情けないな あの日 裏切ったのは僕の方だった 炎症がこの眼球を蹂躙し のさばってんの まだ君のあの声があの目が背中が 秋の紫の夕景に蔓延ってんの 細く伸びて やがては群像の隅で花弁を開く 立ち尽くした僕の足 秋桜の道は続く |