第一楽章「Presto」KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | | 歴史の闇に葬られた 貴族達へのレクイエム それは階級の悲劇が謳う愛のテーゼ 百合の系譜を辿る旅は 同じ配列を導く 長い時を越え 青き血は繋がる 遺されたロザリオ 王冠なき王の為に 捧げるこの体を 私はあなたの生贄となる 生き延びたのか? 蘇生したのか? あるいは不死の身を得たのか? 誰も知る由もない 闇と血のプレスト 夢を見ていた 少年を待つ未来は 悲しいだけではない やがて彼は雄偉な王となる |
第二楽章「Sacrifice of Allegro」KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | | 鉄格子に閉ざされた幼き日の公爵は 番兵の暴力と脅迫を受け続けた ある朝降り注いだ自然光の中へ吸い込まれるまでは 革命の世に生まれた命 牢獄の埃 振り払って 広場に集まった 民衆の声 今は反逆者 影を潜めよう 耐えられるのならば また一つ落ちてゆく 時代の涙 断頭台 残酷なその儀式に皆が歓喜する あの頃には戻れない 変わり果てた舞台の上 奪われた鳥や花や愛の消息は 広場に集まった 民衆の声 そこに運ばれた 母の姿 最期の祈りを 目の前で散ってゆく 白い花は赤く染まる 華やかな生涯に断頭台の幕を あの頃には戻れない 変わり果てた舞台の裏 仕組まれた身代わりにも誰も気づけない |
第三楽章「Royal Tercet」KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | | 馬車に乗せられて 身柄を移された私 そう人知れず去った亡命貴族 屋上に咲いた あの美しい花を どうかあの人のもと はなむけに そう思い出の中の 兄妹(わたしたち)は いつでもあの人に教えられたまま 悲しいから笑っていた 嬉しいから泣いていた 悲しいから笑っていた 嬉しいから泣いていた |
第四楽章「Dying-Table」KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | | 子羊よ ディナーだ! お前達の悲鳴は 私の食前酒(アペリティフ) グツグツと煮込んだまま 口に蓋をしたら さぁワイン漬けにしてやろう 待たせたな 時間だ お戯れだ! 最後の一滴も逃がさない Let's me Bite your neck! (Bite!) ×4 I'm hungry ! want your blood ! 快楽はMinority 脱がされたいねぇ ロマンティスト I'm hungry ! want your blood ! 快楽はMajority もっともっともっと酔わせてほしい I want your blood ! (Blood !) ×2 Let's me Bite your neck! (Bite !) ×4 Ahhhhh! can't stand ! I'm hungry ! want your blood ! 快楽はMinority 脱がされたいねぇ ロマンティスト I'm hungry ! want your blood ! 冷静はMajority もっともっともっと酔わせてくれ! I want your blood ! (Blood !) I want your blood ! So Good |
第五楽章「Sonata」KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | | ソナタを掻き立てる 美酒となる血はどこに 蹄の音に重なった 鼓動が踊り出す 密猟に明け暮れた 欲望に狂った私は その手が奏でゆく旋律に救われたのだ さぁ友よ この狩りが終わったら 教えてくれ その力の秘密を 吸わないとでも言うのか? 愛した人間の為に 彼は言った「美しい旋律は血の代わりとなる」 Ah まるで鏡には映らない運命の様 青くて未熟な私は 愛し方もまだ知らない耽美主義者だから 熱く燃えるような血を飲み干してしまう 偉大すぎる友の教え 彼はすでにその耳を 愛し方もまだ知らない耽美主義者だから 赤くとけるような血の代わりには出来ない 殺し方もよく知らない耽美主義者だから 熱く燃えるような愛さえも飲み干してしまう |
第六楽章「満月のアダージョ」KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | | 無防備な愛に 傾倒した代償 もうこの耳は聞こえない 見ておけ これが人間を愛してしまった者の 愚かな末路さ 今全て話そう あの日は満月で 照らされた塔は 王の門出に相応しく 美しくそびえてた そしてこの手で鉄格子の中の 眠る少年を抱いた あなたは私が連れ出し 未来へ繋いだ希望 最後の光 やがて時代を越えあなたが 王になる日の為に 全て捧げよう |
第七楽章「Throne」KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | KAMIJO | | 犠牲となった 影武者の死を 絶えず尊び 胸を痛める 誰も知る由もない 真実の消息 例え名乗り出ても 私を誰もわからない 事実は塗り替えられ 私はもう存在しない ならばこのまま誰にも告げず 消えよう そして闇に生きよう いつか即位の時が来るまで 時代は流れて 偽の心臓は 父と母の眠るSaint-Denis(サン=ドニ)へ やがて医学の元に過去は暴かれるだろう そうなると全て終わる 王家は歴史さえ失う 死んだ身代わりや友の為 遂に私は決めた Ah 綺麗な旋律が 体の隅々に流れ行く それが血の代わりとなるなら 「これ」をくれてやろう 心臓をえぐり出し 硝子の玉座に乗せ 父と母のすぐ側で 王となる 遺されたロザリオ 王冠なき王の為に 何度も受け継がれて 再びまた巡り会えた こうして誰もが知る革命の歴史は 何も変わることなく 誰も消えることなく 夢を見ていた 少年を待つ未来は 悲しいだけではない 彼は雄偉な王となった |