通り雨の交差点東京60WATTS | 東京60WATTS | 大川毅 | 杉浦琢雄 | | 物語は突然に降り出す夕立のようだ 思ってもいないことがよく起こる 君は不意に泣く なんの前ぶれも無く 君を悲しませるもの全部 無くなればいい 言葉が見つからない なんて言ったらいい? 僕はエキストラ? もっとセリフをくれよ 通り雨が幕を上げた 君と僕のストーリー 雨がやんだらきっと ふたりもとどおり だけど不安でたまらないんだ 君は僕を素通り 大きな傘をさして君を守りたいのに 通り雨がやめばそこらじゅう水たまり ひとつひとつに乾かない涙のわけが 僕が言った言葉に傷ついていたなんて 早く気づけば雨宿りだって出来たのに このシナリオは君次第 何したらいいんだい? その他エトセトラ? もっと出番をくれよ 通り雨が街を濡らして 光跳ね返せ太陽 雨上がりの道を君と歩きたいよ このままじゃ終われない お話にもならない 早く君の笑った顔を見せてよ 通り雨が幕を上げた 君と僕のストーリー 雨が降らなきゃきっと始まることも無かった 通り雨が幕を下ろしても 終わりのないストーリー カーテンコールが雨のように降り続いてる 大きな傘になって君を守りたいんだ |
サンセットタウンに日は暮れて東京60WATTS | 東京60WATTS | 大川毅 | 杉浦琢雄 | | 坂の多い町で駅から帰る途中に息切らし 遊ぶところはなかったけど落ち着いた暮らし 見渡せばハイウェイの向こうが夕日でにじむ 振り返れば東京はもう遠ざかっている トーメイサンセットタウン 僕はこの町に辿り着いた 何の縁もないこの町に流れ着いたんだ 昼過ぎに起きるSunday 急な坂道下る自転車で スーパーマーケットへ 主婦の気合にひるむ独身者 ペダル漕ぐ気力も無い日々が過ぎていった 気を抜いてたらゆるやかに午後が加速する トーメイサンセットタウン 僕はこのままでいいのかな うだつのあがんない僕を蹴飛ばしてくれないか 雨になるときまって家に閉じこもっていた とたん屋根の上に都会の喧騒が打ちつけてくる トーメイサンセットタウン 雨はいつか必ずやむだろう 雨上がりの優しい風が僕に吹いてくる 見渡せばハイウェイの向こうが紅く染まる 振り返れば東京も同じ色に染まる 君はいつも僕の背中を押してくる うだつのあがんない僕を蹴飛ばしてくれるんだ トーメイサンセットタウン 僕はこの町に辿り着いた この町を好きになったんだ |
夕映えのシーン東京60WATTS | 東京60WATTS | 大川毅 | 杉浦琢雄 | | 目を閉じると浮かんで目を開けると消えてしまうものってなんだ まぶたの裏に残った記憶が鮮明に映り出してくるんだ 駅前のバスロータリーでずっと停止していた僕ら ようやく進みだしたんだ それぞれの行く先を選んで 最後に君はなんて言っていたの 僕は怖くて耳を塞いでたんだ 雑踏の中消えていく背中を映画のワンシーンのように眺めてた 見えないはずのため息がはっきりと白く見えるようになった 心の内側まで見透かされてしまう そんな季節が来たんだ いつもつながっていた右手は冷たくなってポケットの中 君の左手が揺れる 枯れた空を背景に映して 最後に君はなんで泣いていたの 僕はずっと下を向いていたんだ 足元に落ちたシミが広がって行くのをぼんやり見てた 君の唇が何度か離れたりくっついたりする まぶたの裏のフィルムが回りすぎて焼き付いてきそうだ 最後に君はなんて言っていたの 僕は怖くて耳を塞いでたんだ 雑踏の中消えていく背中はまるで映画のワンシーンのように あのとき君は泣いてたはずなのに 笑った顔が映り込んでくる 僕の中消えない記憶が目を閉じると浮かんでくるんだ |
freedom東京60WATTS | 東京60WATTS | 大川毅 | 杉浦琢雄 | | どうしてなんだろう 好きにしていいって言われると身動きがとれなくなるのは なんでなんだろう どこへ行ったっていい なのにここから一歩も動こうとしないのは 首輪を外そうともがいて逃げだせた犬だって結局は お腹空かせて帰ってくる 尻尾をぐるぐる振り回して まるで今の僕みたいだ I can get no freedom 自由ってなんだ No freedom in freedom 逆らうことで満足してる I can get no freedom 自分の足につまずいても No freedom in freedom 人のせいにして嘆いてる どうしてなんだろう 自分らしくいたいのに他人と違うことに臆病になってる なんでなんだろう 鏡に映る自分に答えを聞いても何にも返ってきやしない 常識と自意識が食い違って頭こんがらがったまま 鍵もかかってないドアを叩き続けて助けをただずっと待ってるんだ I can get no freedom 自由ってなんなんだ No freedom in freedom 言い訳を主張にすり替えて I can get no freedom ふてくされて積み上げた No freedom in freedom 根拠無いプライドにしがみついてる 道標の無い道の果てに自由が待ってると思い込んで 手当たり次第裏返した標識を今頃になって探し回ってる I can get no freedom 何につながれてんだろう No freedom in freedom 何を探しているんだろう I can get no freedom どこへ行ったっていいのに No freedom in freedom 飛び出す勇気もないんだ I can get no freedom 人のせいにして嘆いてる No freedom in freedom 言い訳を主張にすり替えて I can get no freedom 誰もかまっちゃくれない No freedom in freedom 自由って不自由だ |
虫ケラの唄東京60WATTS | 東京60WATTS | 大川毅 | 杉浦琢雄 | | オイラ虫ケラ 光の差さない地下室で 日がな一日 ケラケラ笑ってる 朝から晩まで 晩から朝まで 人目につかないとこで這いずり回ってる つらい現実に くじけそうなこともあるけど 似た者同士肩寄せ合ってかろうじて生きているんだ こんなオイラにも夢があるのさ 早くここから抜け出して お日様の光 いっぱいに浴びて 愛しい君とひなたぼっこしたいのさ オイラ抜ケガラ 地下に閉じ篭ってたら あの娘とのカンケーが ガラガラ崩れてく 移ろい激しい世界 女心と秋の空 冬も越せずに 春なんて来やしない 聞いておくれよ 悲しみの叫び声を 虫ケラには虫ケラにしか歌えないブルースがあるんだ こんなオイラにも夢があるのさ ロックンロールかき鳴らして お日様の下で待ちくたびれている 退屈な君のハートをノックしたいのさ カラ元気じゃ 長くは続かないだろう 地べたの下でノー天気じゃ 虫でも湧いてきそうだ どうしたら地上に這い上がれるだろう 陽の光を拝めるんだろう 虫ケラにだって五分の魂があるのさ 一寸先の闇から抜けダッソウ こんなオイラの夢をかなえるときが来た 陽の光を思いっきり浴びて 愛しい君を奪った奴をぼっこぼこにするのさ 君のハートを今ノックアウトするのさ |
暗い通り道東京60WATTS | 東京60WATTS | 大川毅 | 佃太郎 | | カーブミラーの中に映る小さな僕と大きなビル 車が急なブレーキを踏んで君がゆっくりと歩き出す 雨上がるとここでサヨナラ 空蝉橋の真ん中あたり 今夜なにかあるの?と聞かれて昨日と同じ言い訳をする 君とふたり 大塚の暗い通り道 ずっと雨が降ってたらいいのにって君が言う 大塚に短い通り雨 からっと晴れた次の日 部屋の中がからっとしてる 君が大事にしてた傘 部屋の隅で重なったまま 僕はひとり外に出て 大通りに雨が降ってる 帰ろう 大塚の暗い通り道 君とふたり 大塚の暗い通り道 |
さよならの風景東京60WATTS | 東京60WATTS | 大川毅 | 杉浦琢雄 | | サヨナラ 僕のほうから短い言葉もうまく言えなくて サヨナラ 君のほうから言ってくれるのならあきらめもつくのに いくつくらいの言葉を君と交わしてきたんだろう 数えても数えても数え切れないほどの数を なのにバイバイバイ たったそれだけで サヨナラバイバイ 僕のことを忘れられるんだね サヨナラ 僕のほうからしっかりと目を見て伝えられたらな サヨナラ いつだってまっすぐに僕のことを見てくれた君に いくつくらいの思いが胸に仕舞ってあったんだろ 足しても引いても掛けても割り切れないほどたくさん なのにバイバイバイ たったそれだけで サヨナラバイバイ 君のことを忘れられるかな これからこのさきずっと僕を思い出さないって誓えるかい? サヨナラ たった4回 口を開けば終わってしまうんだね サヨナラバイバイバイ 会うたび言ってたけど サヨナラバイバイ 今日のサヨナラが最後なんだね バイバイバイ 何度でも言うさ サヨナラバイバイ もうこれで君と サヨナラバイバイさ |
君と海へ東京60WATTS | 東京60WATTS | 大川毅 | 杉浦琢雄 | | 君と出会ってから2度目の夏が来るね 去年一緒に行った海の記憶をたどろうか 江ノ島へ続く一本道 ふたり並んで渡る 汗ばんだ手を潮風で乾かしてはつないだりして 少し切り過ぎた前髪を隠す ちっともおかしくないよ こっちを向いて どこまでも空は高く どこまでも海は広く 我慢できずに抱きついたのは 君だったね さらに記憶をたどれば 雨降りの月曜日 夏の終わりの国道134号線沿いの店 うつむいたままの君には ほんとうの彼氏がいて それを聞いた僕はつい取り乱してひどいこと言ったね ソーダ水の泡が浮かんでは消えてった 気の抜けた僕ら 言葉沈めたまま どこまでも空は暗く どこまでも海は騒ぐ 涙浮かべて顔を上げたのは君じゃない 僕だったんだ 今朝君の顔を久しぶりに見つめた気がするよ すれ違いが続く日々 君が泣く夢を見てた 変わりゆく日々の中で 変わらずにいたいけれど 気持ちはなぜか離れてく 仕方ないのかな あの日見た空の青や 空を描く海の青や ふたりで流した涙や汗や 夏の匂いを忘れないでいたい 君もそうだろ? 君と付き合ってから2度目の夏が来るね 去年一緒に行った海の記憶をたどろうか |
わかってる東京60WATTS | 東京60WATTS | 大川毅 | 大川毅 | | わかってる わかっているんだろ 君にはこれしかないってことを わかってる わかっているんだろ ほんとの自分にきっとなれるんだ 誰にも自信なんかない 家に帰れば毎晩自問自答 今日の自分を嫌になって眠る 明日はもっとうまくいくんだ 前に進んだかなんてどうでもいいのさ 振り返って繰り返して何度でも わかってる わかっているんだ もう 君にはこれしか出来ないってことを いつも いつも見えているんだ ほんとの自分が見えてるんだ 一生なんて一瞬だ あっという間に今日は昨日のこと 明日やればいいさ、なんて 今日にはとっくに忘れてるのに 毎日少しだけの喜びと幸せを 噛み締めて噛み砕いて明日へ持っていくんだ わかってる わかっているんだ もう 言葉じゃうまく伝えられないけど わかってる わかってくれるだろ 誰もが抱えてる気持ちなんだから 間違ってない 間違ってなんかないさ 自分が決めた道なんだろう わかってる わかっているんだよ ほんとの自分にきっとなれるんだ いつか僕は僕になれるんだ |
THANK YOU FOR THE MUSIC東京60WATTS | 東京60WATTS | 大川毅 | 杉浦琢雄 | | Everybody, shake it all night 腰振り回してオーライ Everybody, dancing all night 気の向くままにどうだい うまくいかないことがあふれるほどあってさ なんとかしなきゃって毎日もがいてんだ だからこそ一歩進んだときは サイコーだ Thank you for my music days! Thank you for my music life! Everybody, clap your hands 叩き鳴らしていこうじゃないか Everybody, feel so good 楽しもうこの瞬間を どこに続いてるんだろう いつ辿り着けるんだろう 何が待ってるんだろう そんな先のことは 分からないさ今ここにいる さあいこーぜ Thank you for my music days! Thank you for my music life! つらいことも苦しいことも 泣きそうなくらいくやしいことも 君とだったら楽しめるのさ 笑い飛ばせるのさ 君は僕の初恋の人 君は僕の大切な人 君は一生一緒にいたい人 君は僕の大好きな人 Thank you for my music days! Thank you for my music life! |
明け方の街東京60WATTS | 東京60WATTS | 大川毅 | 杉浦琢雄 | | さっきまでずっとそばにいたのに 真っ白な顔 薄れて透き通る 音もなく走り過ぎてくスクーター 休みなく信号機の赤は窓を染めて 明け方の町 見下ろす僕はまだ夢の中 地平線の向こうで朝が飛び跳ねた どこにいるかな? ふわりと西の空 いつか行った東京タワーのてっぺんでひとやすみ そこにいたのかい? すぐに見つけたよ 淡い空、ぽつんとひとりきり あんなに長い時間いたから 散らかったまま 足の踏み場も無く 笑い声が部屋中に転がって いくつもの埃に埋もれて遠のいていく 明け方の空 見渡しながら大きく深呼吸 地平線を始発電車がなぞるころ やっと気付いたよ 君のわすれもの あの日あげた星のロケット 打ち上げた夏祭り 君がいなくても僕なら平気だよ 霞む空、ぽつんとひとりごと 風にぶら下がるカーテンが光にゆらされて もう朝だね 君は今ごろどこにいるんだろう? 東京タワーさえ もう見えない遠い街へ 次第に空は色を増していく 君の気配が消えて沈んでいく どこにいるかな? ふわりと西の空 いつか行った東京タワーのてっぺんでひとやすみ 笑ってるかな? それとも泣いてるの? 蒼い空、ぽつんとひとりきり そこから僕を見ててよ |
I like a Rolling Stone東京60WATTS | 東京60WATTS | 大川毅 | 杉浦琢雄 | | 満員電車に揺られて いつも聴いてたあのフォークソング 息苦しかった毎日が 少しいい思い出に変わる ヘッドフォンにあの頃の歌を詰め込んで 家の近くの散歩道 今と昔を行ったり来たり 転がり続けていく石コロみたいな毎日さ 転がり続けていこう I'm like a rolling stone クラスメートとうまくいかず 退屈していたスクールデイズ ひとりぼっちのアコースティックギター バンド組むにはほど遠い マイクロフォンを握り締めてステージを駆け回る リズムに合わせone two step! 腰をくねらせ朝まで踊ろう 出たとこ勝負でいこう サイコロみたいな毎日さ 転がせTumblin' Dice I like THE ROLLING STONES 僕を連れてって どこか知らないとこへ 聴かせてよ 君の不思議な魔法の歌を ねえTambourine man 素敵な宝物を君が分けてくれたんだ ちっぽけな僕に大きな世界を見せてくれたんだ 転がせTumblin' Dice 鳴らせTambourine man 転がり続けていこう Do you like a rolling stone? あの頃も今もI like a rolling stone |