シンクロ秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 上田禎 | 立ち止まる君の影 大きな雲の影に飲みこまれた かくれた陽が また覗くまで 君は歩き出せないでいる 差し出した僕の手を ためらいがちに見つめている 君の指が触れるまで 僕もただ立ち尽くしていた 僕ら手をつないだ もう見失わないように 置き去りの街の中で ひとつ確かなもの この手のぬくもりだけで 僕ら 歩き出せるんだよ 踏み出した足元に 夕立がその始まりを落とした 今 雫はねのけるように 景色まで熱を帯び始めたんだ 僕ら手をつないで 雨の中を駆け出すよ 加速する街の中で まだ見えないものも 互いが目に映るなら 僕ら 映し出せるはず 君のその胸の鼓動と 僕の胸のざわめきが 響いて 響き合って 同じように震えあって まるで同じもののように シンクロするよ 僕ら手をつないで 雨の中を駆け出すよ 降り注ぐ冷たさも もう怖くはないんだよ 僕ら重なり合うから 二人で さぁ行こうよ |
僕らをつなぐもの秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | | 月灯りかと思ってみれば 変わる間際の黄色い信号 やたらと長い赤信号に変われば 決まって僕らキスをするんだ 君はいつも左側を歩き 僕のポケットに小さな手を入れる こうして触れる指先の温もりだけ それだけで僕らはつながってるわけじゃない 僕らをつないでいるもの 君が笑うから 僕も笑った 「ねぇ 今年もあの花が咲いたね」と君が言う 今 君の家に向かう途中 ガソリンスタンドの交差点は 行き交う車の音であふれて 僕らの会話がかき消されてしまわぬ様 自然と 僕ら もっともっと近づいた 僕らをつないでいるもの 僕のハナウタが君にうつった 「ねぇ 歩道橋の上に月が見えるよ」と僕が言う 幼い僕らのこの恋を照らしてよ でも たぶん この街灯のように ただ 弱々しく 頼りない光の下に 僕らいて 僕らをつないでいるもの 二人 同じ明日 描いているのかな 「ねぇ この先もずっと あの花を見れるよね?」君が言う 今はうなずくしかできなくて 僕らをつないでいるもの 不安を塞ぐように キスをするんだ ねぇ 揺れる雲に月が隠れてしまう前に 帰ろう 今 君の家に向かう途中 |
鱗(うろこ)秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 亀田誠治 | 少し伸びた前髪を かき上げた その先に見えた 緑がかった君の瞳に 映り込んだ 僕は魚 いろんな言い訳で 着飾って 仕方ないと笑っていた 傷付くよりは まだ その方がいいように思えて 夏の風が 君をどこか 遠くへと 奪っていく 言い出せずにいた想いを ねぇ 届けなくちゃ 君を失いたくないんだ 君に今 会いたいんだ 会いに行くよ たとえ どんな痛みが ほら 押し寄せても 鱗のように 身にまとったものは捨てて 泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ それでいいはずなんだ 季節の変り目は 曖昧で 気づいたら すぐ過ぎ去ってしまうよ まだ何ひとつも 君に伝えきれてないのに 夏の風に 君を呼ぶ 渇いた声 消されぬように あふれそうな この想いを もう ちぎれそうなくらい 叫んでみるんだ 君に今 伝えたくて 歌ってるよ たとえ どんな明日が ほら 待っていても 鱗のように 身にまとったものは捨てて 泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ それでいいはずなんだ 君に今 会いたいんだ 会いに行くよ たとえ どんな痛みが ほら 押し寄せても 鱗のように 身にまとったものは捨てて 泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ それでいいはずなんだ |
青い蝶秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 島田昌典 | ちょっとだけ指に触れた いや 触れてはいなかったのかも どっちでもいいや まるで悪い夢の様 ねえ 今どこにいるんだろう 青い蝶の羽の色 鮮やかな虹色に光るってこと それが本当の事かどうかなんて まだ僕にもわかってないんだ 急な坂道 自転車で 思わず目をつぶりそうになるけれど グッとこらえて 目を開ければ 広がるパノラマに見つけた 青い蝶 さぁ おいで つかまえに行こう 君も連れて行ってあげるよ 欲しかったもの 今度こそはって ちぎれそうなくらいに この手を伸ばしてみるんだ 目の前を通りすぎたモノ 僕が見過ごしてしまったモノ 絡まり合って 結び目の様に 一つずつ後悔に変わった 片手ハンドル ぐらついた でも さらにペダル踏み込んでやろう 転んでもいいや 転ぶくらいでいいや 過ぎ去った感傷に浸ってるのは もう嫌だ 手をのばしてつかまえるよ 君にも見せてあげるよ 欲しかったもの 見失うくらいなら 潰れてもいいくらいに握りしめるんだ さぁ おいで つかまえに行こう 君も連れて行ってあげるよ 欲しかったもの 今度こそはって ちぎれそうなくらいに この手を伸ばしてみるんだ ちぎれそうなくらいに この手を伸ばしてみるよ |
キミ、メグル、ボク秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 松浦晃久 | 出会いとサヨナラ 風の中ではしゃぐ春の日には パステルカラーも踊り出すよ さぁ 物語が始まる すぐさま僕は 君のもとへ飛び出していくのさ 待っていてよ 華やぐ街を 今 駆け抜けている いたずらに絡まる運命 僕ら ずっと探してたんだ そして今 二人出会えた きっと偶然なんかじゃない このまま そばにいてほしい 薄紅色 舞い散る 君の頬を染めて 幾度も巡る 君が好きだよ ときめくメロディが生まれてくるから 戯れに花も咲く季節に 僕ら まだ蕾のままで だけど今 信じているの 君を死んでも離さない 吹き荒れる嵐にも負けない 二人生まれるその前から こうなることは決まっていたの いたずらに絡まる運命 僕ら ずっと探してたんだ そして今 二人出会えた きっと偶然なんかじゃない いつまでも そばにいてほしい |
虹が消えた日秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 松浦晃久 | 遠去かる鈍色の雲 街に残る雨の匂い 揺らめく淡い空の向こう あの日見た約束の場所 夢だったの? 虹はもう空から消えた 容赦ない太陽 ちっぽけな影を ただ ありのまま映し出す 僕ら行こう 夢見る頃を過ぎ 不確かにふるえてる現実(いま)がここにあるけど 消えてしまった虹のその先へ いつか架かる橋をもう一度信じて 歩き始める 君の描いてた世界は ねぇ ここにはなかったんだ あやふやなあの空の向こう それでも道は続いている 何があるんだろう? 虹はもう空から消えた 辿り着きたいよ あてどない未来に まだ 怯えているけれど 僕ら言うよ 夢見る頃を過ぎ 語り合う全ての言葉が淀んで聴こえても 消えてしまった虹のその先へ いつか架かる橋をもう一度信じて 僕らは行く さよなら昨日の願い 答え探してる今日 明日は風の中 滲んでも 色褪せてしまっても そんな変わりゆく景色も受け止めて 僕ら行こう 夢見る頃を過ぎ 不確かにふるえてる現実(いま)がここにあるけど 消えてしまった虹のその先へ いつか架かる橋をもう一度信じて 歩き続ける |
フォーエバーソング秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 亀田誠治 | 街はずれには小高い丘があって 映る景色はジオラマの様に小さくかすんだ この世界はあまりにも危うくって 誰かの言葉だけで崩れてしまいそうになるんだ 輝く季節も 大切な人達も 何もかも全部…過ぎ去ってく でも 君だけは僕の中にいるんだ いつまでも この想いは変わらない 確かに感じた 深く息を吸い込み 今 駆け下りた 明日へ続く長い坂道で 手を振る君が見えるから 生きてく理由(わけ)は誰にもわからないって かわいた空に舞い上がる風の声が聴こえた ちっぽけなこの歌も 懐かしい優しさも いつの日か全部…過ぎ去ってく ただ 君だけは僕の中にいるんだ いつまでも この想いは変わらない 確かに感じた 深く息を吸い込み 今 駆け下りた 明日へ続く長い坂道で 待っててよ すぐに行くから ただ 君だけは僕の中にいるんだ いつまでも この想いは変わらない 確かに感じた 深く息を吸い込み 今 駆け下りた 明日へ続く長い坂道で 手を振る君が見えるから |
朝が来る前に秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 島田昌典 | 何が今見えているんだろう それぞれの明日を前に 僕らは空を見上げたまま ずっと何も言えずにいる 突き刺す様な冬の匂い 夢から醒めてくみたいだ 「もう行かなくちゃいけないよ」 そう 胸のフィラメントがつぶやく 止まったままの街 いつもの遊歩道 君がそっと言うよ 「離れたくない」って うん わかってるけど 朝が来れば僕ら旅立つ 新しい日々の始まりへ 悲しいけど僕は行くよ サヨナラなんだ ほら 朝がもう そこまで来ているよ 君がくれたこの温もりに このまま触れていたいけれど もう後戻りはしないよ そう 胸のフィラメントに正直に 滲んでいく昨日 変わり続ける未来 信じているよ 離ればなれでも つながっているんだ 朝が来るその前に行こう 流れる涙 見えないように 悲しいことも連れて行くよ 悲しみがあるから 今の僕ら いるから 朝が来れば僕ら旅立つ 新しい日々の始まりへ いつかここでまた会えるよ ねぇ そうだろう 朝が来るその前に行こう 流れる涙 見えないように 振り向かないで僕は行くよ 現在(いま)のその先へ旅立とう |
Halation秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 皆川真人 | 探してた鍵を 今 見つけた 心拍数は 遥か雲まで越えてゆく 風が揺らす あの娘のスカートの向こう 蜃気楼に 僕らの夏が消えてゆく お願いだ もうちょっと 時よ 待ってよ 作りかけのパズル あと ひとかけらで揃いそうなんだ つかめない 駈けてく 光の中 広がる世界 まだ 眩しすぎて 終われない 空の果てまで だって僕らはずっと未完成のまま 打ち上げた花火のような祈り 放物線が 僕らの夏も連れてゆく お願いだ もうちょっと 高く 舞ってよ 作りもののドラマ 今 ひとつだって必要ないんだ 止まれない あふれる光の中 つないだ勇気 ただ 握りしめて とめどなく はじまる瞬間(とき)へ だって僕らはまだ未完成のまま 泣き声のようなサイレン 陽射し吸い込むダイヤモンド この熱さだけはきっと忘れない つかみたい 駈けてく 光の中 描いた未来 今 たぐり寄せて 終われない 空の果てまで だって僕らはずっと未完成のまま |
アイ秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 松浦晃久 | 目に見えないから アイなんて信じない そうやって自分をごまかしてきたんだよ 遠く 遠く ただ 埋もれていた でも 今 あなたに出会ってしまった その手に触れて 心に触れて ただの一秒が永遠よりながくなる 魔法みたい あなたが泣いて そして笑って ひとつ欠けたままの僕のハートが ほら じんわりふるえる ありふれた日々が アイ色に染まってく はじめからあなたを 探していたんだよ 遠く 遠く 凍えそうな空 そばにいても まだ さみしそうに滲んだ ただ いとしくて だけど怖くて 今にもあなたが消えてしまいそうで 夢のように 僕を見つめて そっと笑って 瞳閉じてもまだ 伝わる温もりが たしかにあるのに その手に触れて 心に触れて ただの一秒が永遠よりながくなる 魔法みたい あなたが泣いて そして笑って ひとつだけの愛が 僕のハートに 今 じんわりあふれる |
透明だった世界秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | | あの日 ホントに失ったものって何だったっけ とうに忘れてしまったよ 夕暮れで 二人 少しずつ見えなくなっていって それなのに 僕ら 帰れずにいた どこかに 壊れそうな脆い心 強がる言葉で覆って隠してる 覆って隠してる サヨナラ 会えなくなったって 僕らは続きがあるから 君のいない世界だって走るよ いつかの痛みも越えて 割れたガラスのかけら 草むらの匂い 夏の傷口 ねぇ 君は今 どこにいるの 澄み切った水も いつしか鈍く濁ってしまって 気づいたら 僕も 大人になってた ゆらゆら 水面 乱反射していた 光は今でも輝き渡ってる 輝き渡ってる サヨナラ あの日 手を振って あれから君も変わったんだろう それでも生きていくんだって いくつも泣きたい夜を越えて あの日 ホントに失ったものって何だったっけ サヨナラ 会えなくなったって 僕らは続きがあるから 僕が創る世界なんで走るよ いつか見た未来も越えて |
メトロ・フィルム秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 久保田光太郎 | こないだの雨で白い靴は汚れた 携帯の充電は切れそうで切れない 近頃 夜中 テレビばかり観てる 彼女にはもう ずいぶんと会っていない そろそろ髪を切りにいかなきゃな 仕事はうまくこなしてると思う 子どもの頃からすぐ迷子になるよ 今だって迷ってばかりいるよ 電車は長い東京の地下をくぐり抜け 川沿いの景色が顔を見せる 夕映えに燃える景色があらわれるんだ イヤホンの中の音楽は とうに途切れてしまったのに それに気付かないくらい 僕の中の僕と話した ほんの少しの勇気とやさしさが あの日あったなら そんな言い訳を何万回も繰り返す 今日も 遠くでともる あれは窓明かり 飛行機雲は どこまでも続いてく そう言えば しばらく実家にも帰れてない 元気かどうか 時々 心配になるんだ それぞれ胸の寂しさの中をくぐり抜け 僕もまた小さな改札を出る ふいに再生ボタンを押してみるんだ イヤホンの中の音楽で いつもの街が変わっていく 通い慣れてる道も フィルム映画の様に映った あの日よりは勇気とやさしさを 持ててるのかな 背中を押すようにピアノはフレーズを繰り返す 帰ろう |
水無月秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | | 難解な数式よりも 複雑に絡まる日々が 僕らのことを待ってる 水無月の空 希望に潤んで どこか戸惑ってる 少し震えている 昨日 流れた涙も 乾いて風になったら 前に進めるかな 生まれ始める 新しいメロディ 明日の意味が変わっていく 単純な言葉で愛を今歌おう あるがままの心の声を探して 何百回 いやもっと 何千回 ずっと胸の中で鳴り響く歌 奏でよう さぁ やり切れない矛盾も 僕らの一部だったね 訳知り顔したりして 言い訳ばかり ごまかしていたんだ それが虚しかったよ なぜか不安だったよ 不純なのはいつだって すぐ見透かされてしまうから せめて正直であれたら 陽射しと木々の鮮やかなハーモニー 季節が色を強めていく 単純で無条件な愛を今歌おう 生きてく歓びと痛みに溢れた 冷静な批判なんて関係ない 誰のでもない僕らだけの歌 見つけよう さぁ 刻み続けるリズム 繰り返す強弱 ただ確かに脈を打ってる 単純な言葉で愛を今叫ぼう あるがままの僕らの声を集めて 何千回 いやもっと 何万回 ずっと胸の中で鳴り響く歌 歌おうよ さぁ |