HABANA EXPRESS寺尾聰 | 寺尾聰 | 有川正沙子 | 寺尾聡 | 井上鑑 | 煙草をくわえて 窓を上げたら ようやく自分に戻った気がするぜ あんなに たやすく 別れをぶつける気ままなおまえに 勝てはしない 出会いは南の嵐のようで 根こそぎ昨日をさらった恋さ このままおまえと 生きてもいいとは 俺らしくもない夢を見てた Habana の風に酔い ただおまえと眠っただけさ 終りのない恋なんて 多分恋じゃないぜ 黄色い畑のうねりを見ていると おまえの熱い身体を思い出す 陽よけを下ろして 抱き合う部屋では まるで時間さえ止まっていたぜ 明日の行方を占うカード わかっていたのさ 駄目になるって ひとつところに落ちつける筈もないのさ そいつが 俺の運命 Habana の風はまだ 無邪気におまえを連れてくる 傷つかない恋ならば しないほうがいいぜ ブルーな気分におかまいなしに レールの響きは 希望を刻む 陽気なおまえの 恋物語に ふたりで笑った夜も あったぜ 雑誌のすみに書いたアドレス 考えあぐねて 風にちぎった どうやら こころを 立てなおす頃に 黄昏近づき 次のStation Habana の風はいま ひとつの色に染まりだす 燃やしすぎた恋だから きっと忘れないぜ |
渚のカンパリ・ソーダ寺尾聰 | 寺尾聰 | 松本隆 | 寺尾聰 | 井上鑑 | 少しは愛してくれ 夏の風もてれちまう程に 八月は出逢う女(ひと)を 恋人に変えちまうよ ジリジリ焦げた肌に ひとしずくの水を投げてくれ 渚から光る君は サングラスも眩(くら)みそう 心を軽く乱され いつもの俺じゃ無いのさ カンパリのグラス空けてしまおう 君に酔ってしまう前に 若さを弾くように 笑いかける小麦色の夢 もて余す無邪気さなら 瞳閉じてしまおうか ラジオは浮かれる音 あれは旧いツイストのリズム こみあげる懐かしさに 時はいつも移り気さ 真夏のShower浴びると 景色も揺れて来るのさ カンパリのグラス空けてしまおう 君に酔ってしまう前に 少しは愛してくれ 夏の風もてれちまう程に 八月は出逢う女を 恋人に変えちまうよ |
喜望峰寺尾聰 | 寺尾聰 | 松本隆 | 寺尾聰 | 井上鑑 | 北風に追われ南へ向かう 俺の行く先は聞いてくれるな 独りでいるより二人の方が なおさら孤独な時もある 男には道がある 君には見えない 聞こえない 旅立つ場所に戻って来るのが 俺の旅さ そんな気がする 灰色の空と荒れ狂う海 そいつが見たいから 心が騒ぐ いつも俺なりに生き方選ぶ それをわがままと笑いなよ 世界地図 壁に貼り 行方はピン投げて決めるのさ 遊ぶみたいに生きてる男が 一人いてもいい気がする たぶん離れれば恋しくなるさ 君の面影に触れたくなるさ 待っててくれとは今は言えない コインでも投げて決めてくれ 決めてくれ |
二季物語寺尾聰 | 寺尾聰 | 有川正沙子 | 寺尾聰 | 井上鑑 | 凍えた湖 まぶたに銀の木洩れ陽 冬に届いた手紙を 開けるたびに あなたが悲しい グレイの便箋 見知らぬ文字が教える あなたは二度と 俺を訪ねはしない 眠りの汽車で旅に出た 愛してると繰りかえした俺に 髪をゆらし微笑った 真冬をひとりすごすはずのヴィラに 誘えばよかった 水鳥ながめる もの憂い午後は空白… 俺のこころの 静かな雪は止まず あなたへ愛を閉じこめる あなたへ愛を閉じこめる 真夏の 波間で あなたとデッキにまどろむ 旧いラジオのJazzに この身まかせて グラスをうけとる 入江のホテルで 泊まり合わせた偶然 過ぎた夏ごとの痛みがふとよぎる 今年はあなたが共犯者さ 夏はふたり甘い蜜に溺れ 灼けた肌を重ねる 強い酒をあおるような恋に めまいさえ憶えて テラスにもたれて 濡れた背中を目で追う ふりむくあなたを 光に奪われて つかのま ため息 砂に 抱かれ あなたは何故に…… このまま夏を止めてしまえるならば すべてを棄てても 惜しくないぜ |
ルビーの指環寺尾聰 | 寺尾聰 | 松本隆 | 寺尾聰 | 井上鑑 | くもり硝子の向うは風の街 問わず語りの心が切ないね 枯葉ひとつの重さもない命 貴女を失ってから……… 背中を丸めながら 指のリング抜き取ったね 俺に返すつもりならば 捨ててくれ そうね 誕生石ならルビーなの そんな言葉が頭に渦巻くよ あれは八月 目映い陽の中で 誓った愛の幻 孤独が好きな俺さ 気にしないで行っていいよ 気が変わらぬうちに早く 消えてくれ くもり硝子の向うは風の街 さめた紅茶が残ったテーブルで 襟を合わせて 日暮れの人波に 紛れる貴女を見てた そして二年の月日が流れ去り 街でベージュのコートを見かけると 指にルビーのリングを探すのさ 貴女を失ってから…… そして二年の月日が流れ去り 街でベージュのコートを見かけると 指にルビーのリングを探すのさ 貴女を失ってから…… |
シャドー・シティ寺尾聰 | 寺尾聰 | 有川正沙子 | 寺尾聰 | | 見下せば 知り尽くした都会は雨 さよなら 言えるはずのない君の声 今の横顔 何てSexy ふいを衝かれて グラス止める 蒼ざめた シェイドの隙き間 近づく夜 いつのまに 翳りをまとう女に変わる 無理に微笑えば 何てSexy 妙に惹かれる 最後の時間 |
予期せぬ出来事寺尾聰 | 寺尾聰 | 有川正沙子 | 寺尾聰 | 井上鑑 | タイヤを軋ませて ぬけだしたParty 誰も邪魔はできないぜ あなたをさらった 予期せぬ出来事さ 人生のいたずら 絡む視線が 炎になった フロアー隔てて シナリオ気にしてちゃ 恋はできない 一秒のはずみで ラストも変わる 激しいときめきは 忘れてた贅沢さ あなたの彼が 席を立たなきゃ 無事にすんだかも 危険な賭だけど 退屈はごめんさ 俺の彼女も 気が付くころかな シャンペン持ったまま シナリオ気にしてちゃ 恋はできない 一秒のはずみで ラストも変わる あなたの香水を 胸深くすいこみ 恋にひたれば どんなセリフも 役に立たないぜ |
ダイヤルM寺尾聰 | 寺尾聰 | 有川正沙子 | 寺尾聰 | 井上鑑 | 気まぐれで誘うようなつもりが 思いがけぬ答えさ 都会の真夜中 あなたは どこへ消えた 何気なく廻したダイヤル 束の間だけ掠め合い 時間のGameに あなたは 疲れてゆく 壁によりかかれば 何故か騒く胸 気付く刻は遅く 苦い煙草を漬す 読みかけのミステリー閉じれば 乾いてゆく胸の中 冷たい電話に 似合いの 気怠い夜 |
北ウィング寺尾聰 | 寺尾聰 | 有川正沙子 | 寺尾聰 | | 哀しみの影 翼に秘めて 今あなた 去ってゆく空港 醒めた仕草に 胸がきしんだ まなざしはもう俺に戻らない 虚ろな日々だけが 俺に残される あなたを求めながら たとえこの俺を 愛さなくていい そばにいるなら 褪せたトレンチ 儚く消えて 引き裂かれ すべも無く 立ち尽くす ずっと愛してた それが言えなくて あなたを苦しめた そうさこの俺を 愛さなくていい そばにいるなら そばにいるなら |
出航 SASURAI寺尾聰 | 寺尾聰 | 有川正沙子 | 寺尾聰 | 井上鑑 | ひとつ また ひとつ 港を出て行く船 別れのしるしに 俺の影 置いてゆく 自由だけを 追いかける 孤独と引き替えにして おまえの匂いは 記憶の彩りだけど 生きてゆく道連れは 夜明けの風さ 古い石畳 過ぎゆく時を見てる どんな恋だって 色あせ崩れてゆく いつの日か この俺も 生命 尽き果てるなら あの雲にまかせて 遥かに彷徨い歩く 生きてゆく道連れは 夜明けの風さ そうさ 夜明けの風さ 蒼い 夜明けの風さ |
ほんとに久しぶりだね寺尾聰 | 寺尾聰 | ケン村田 | ケン村田 | ミッキー吉野 | ほんとに 久しぶりだね 君が電話をするのは 甘い君の声を聞くと たまらなくなるよ ほんとに 久しぶりだね 君とお酒を飲むのは ちょっと濡れたような君の唇が とても好きなのさ ほんとに 久しぶりだね 君がつくる味噌汁は エプロン姿の君は とても可愛いよ ほんとに 久しぶりだね 君と話をするのも だけどだめさ もうこれで 終わりにしよう ほんとに 久しぶりだよ 人を恋しく思うのは だけどだめさ もうこれで 終わりにしようよ だけどだめさ もうこれで 終わりにしようよ だけどだめさ もうこれで 終わりにしようよ |
何処かへ寺尾聰 | 寺尾聰 | 寺尾聰 | 寺尾聰 | ミッキー吉野 | 何処かへ 飛んでいって 何処かへ 消えてしまって 何処かに あなたを探したい さみしい夜がすぎて 哀しい朝が来ても 何処かであなたを探したい この広い街の中で あなたをみつけることは いつか誰か開けてくれるの 心の重い扉 何処かへ 飛んでいって 何処かへ 消えてしまって 何処かに あなたを探したい この広い街の中で あなたをみつけることは いつか誰か開けてくれるの 心の重い扉 何処かへ 飛んでいって 何処かへ 消えてしまって 何処かに あなたを探したい 探したい 探したい 探したい |
16の夏寺尾聰 | 寺尾聰 | 寺尾聰&田辺靖雄 | 寺尾聰&田辺靖雄 | ミッキー吉野 | あの頃の唄が 今 聞こえてくるだろう 今 16の夏 初めての恋 あの頃の君の ハダ この手にもう一度 今 ふれることができるなら あー忘れない あの頃を 想い出す あの唄を 時の流れは 早すぎて 君に逢うのが 若すぎて 好きというのが 遅すぎて あの頃の二人 今 遠く離れても 今 想い出すだろう 森戸の海を 僕は一人で 今 想い出を唄にのせ しまっておこう この胸に あー忘れない あの頃を 想い出す あの唄を 忘れない あの頃を 想い出す あの唄を |
坂道を登ると寺尾聰 | 寺尾聰 | 寺尾聰&田辺靖雄 | 寺尾聰&田辺靖雄 | 鈴木茂 | 坂道を登ると 君の住む家だよ 今朝届いた手紙 たった一行サヨナラあなた おめでとう言うには 美しい花嫁 いま心の中を くるりくるり駆けめぐるよ 雨の夜 初めて あの道を送った 君のぬくもり 時々はあいつと 二人しておいでよ もう照れたりせずに しあわせにうまくやれよ 恋だから言えない 愛だから見えない また心の中で ひとつひとつ揺れて消える 恋だからまぼろし 愛だからかげろう 他人は言うけど 恋だからまぼろし 愛だからかげろう 他人は言うけど 恋だから言えない 愛だから見えない …… |