山崎ハコ「横浜から 阿久悠 未発表作品集」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
横浜から山崎ハコ山崎ハコ阿久悠山崎ハコ安田裕美横浜から来ました女の子です 初恋は鴎にさらわれました 港の匂いをかいでることが 悲しくなって来たのです 長い髪がけだるそうなら 切ってしまってもいいのです 刺青していた船乗りさんから 貰った指環も捨ててしまいます  横浜から来ました女の子です 変わり者なんだといわれてました 人間ぎらいで おしゃべりぎらい 港が好きでいたのです 黒い服がかなしそうなら 白に変えたっていいのです 刺青していた船乗りさんから 習った歌でも捨ててしまいます
上級試験山崎ハコ山崎ハコ阿久悠山崎ハコ安田裕美自分を捨て 他人のために役立ちたい たとえ 一生は 貧しいままであっても 狭い家に住んでも 誇りというあかりがあるから 心が沈むことはない  誘惑をふり払い 欲望を押し籠(こ)めて つまらぬ人だと云われても 胸をそらして笑っている  そういう人にわたしはなりたい そういう人にわたしはなりたい  こういう世は 愚かなほどにマジメがいい 変わり者だねと 指さす人がいたって 派手な友に会っても 自信というオモリがあるから 心が揺らぐことはない  贅沢に溺れずに お世辞など聞き流し 今日より明日(あした)の世を思い 澄んだ瞳で見つめてる  そういう人にわたしはなりたい そういう人にわたしはなりたい
いま美酒をてのひらで山崎ハコ山崎ハコ阿久悠山崎ハコ安田裕美いま 美酒をてのひらで あたためながら ゆらりゆらり 過ぎた昔 とどまるこの日 そして おぼろな未来も想う  人恋し 君恋し 夢恋し くちびるふれた 乙女の匂い また よみがえる  青春はきらきらと 人生はしみじみと 琥珀色した 美酒飲めば 泪も ひとしお熱くなる  いま 美酒を鼻先で 揺らして眠る とろりとろり 肩を抱いて 語った夜と そして 儚くこわれた朝を  人恋し 君恋し 夢恋し いとしきひとの 恨みの言葉 まだ 消え残る  悲しみは あざやかに しあわせは おぼろげに グラス倒して 美酒こぼし 吐息もいつしか 重くなる  いま 美酒をてのひらで あたためながら ゆらりゆらり ゆらりゆらり‥‥ 
UFOを待つ冬の窓山崎ハコ山崎ハコ阿久悠山崎ハコ安田裕美木枯しが吹き 雲がちぎれて飛ぶ ときおり月光が 驚いたように光る ぼくはひとりの部屋にいて 寒くてならないのに窓を開ける 誰かと話したい 誰かを呼びたい いやいや ぼくは 打ち明け話をすると UFOを待っている 今夜こそ 冬の窓 今夜こそ 冬の窓  ラジオが乱れ ノイズばかりになる 街中灯が消えて あちこちで人が騒ぐ ぼくは窓辺で手を振って 恐くてならないのに期待してる 願えば叶(かな)うのだ 思えば そうなる そうそう ぼくは 今では本気になって UFOを待っている 連れて行け 冬の空 連れて行け 冬の空  そうそう ぼくは 今では本気になって UFOを待っている 連れて行け 冬の空 連れて行け 冬の空
追いかけて春夏秋冬山崎ハコ山崎ハコ阿久悠山崎ハコ安田裕美彼岸を過ぎて 九日十日 桜の上に 雪が降る 宿の小窓を開けて ためいき 待てといってた あなたを待ちながら 追いかけて 追いかけて 春夏秋冬 春は東京にだまされる  あなたの傘を 開いて乾して どうやら梅雨も あけたよう 死ぬの生きるの 抱いて抱かれた 重い心も 今日から軽くなる 追いかけて 追いかけて 春夏秋冬 夏は金魚と遊びたい  春から夏の 激しさ去って 秋風 胸にしみる頃 赤い紅葉(もみじ)の色に染まって ひとりわたしは 恋する夜叉になる 追いかけて 追いかけて 春夏秋冬 秋は小指が痛くなる  恋するたびに 不幸になって からだも軽く 風に舞う 冬の花火に 耳を塞いで 愛のふりする あなたを睨(にら)んでる 追いかけて 追いかけて 春夏秋冬 冬は心中(しんじゅ)がしたくなる
オルゴール山崎ハコ山崎ハコ阿久悠山崎ハコ安田裕美あらくれに 不似合いの オルゴール 真夜中に鳴らして 眠れば 夢見る 懐かしい 愛を育てたあの頃を 都会で拾った 小さな物語 オルゴール オルゴール きみの忘れもの  まごころに 訴える オルゴール この胸に響いて 思えば すべてが いとおしい 嘘のつけない純情も 愛だけ信じた いちずな恋心 オルゴール オルゴール きみの忘れもの  水割りに よく似合う オルゴール ほろ酔いに誘って しのべば 心が すすり泣く 少女みたいな面影に 突然姿を隠した不思議さに オルゴール オルゴール きみの忘れもの
ざんげの値打ちもない山崎ハコ山崎ハコ阿久悠村井邦彦山崎一稔あれは二月の寒い夜 やっと十四になった頃 窓にちらちら雪が降り 部屋はひえびえ暗かった 愛と云うのじゃないけれど 私は抱かれてみたかった  あれは五月の雨の夜 今日で十五という時に 安い指輪を贈られて 花を一輪かざられて 愛と云うのじゃないけれど 私は捧げてみたかった  あれは八月暑い夜 すねて十九を越えた頃 細いナイフを光らせて にくい男を待っていた 愛と云うのじゃないけれど 私は捨てられつらかった  あれは何月、風の夜 とうに二十も過ぎた頃 鉄の格子の空を見て 月の姿がさみしくて 愛と云うのじゃないけれど 私は誰かがほしかった  そうしてこうして暗い夜 年も忘れた今日のこと 街にゆらゆら灯りつき みんな祈りをする時に ざんげの値打ちもないけれど 私は話してみたかった
東京港町気分山崎ハコ山崎ハコ阿久悠山崎ハコ安田裕美カモメ追うよな 目の先に 夢のホテルが そびえ立つ 窓の灯りに 影をたずねて 痛む 痛む心の 東京港町気分  来るか来ないか 占いの 札にお酒が こぼれ落ち 名さえ知らない 人を待つ身の 時代 時代おくれの 東京港町気分  乾いた砂漠の東京も 港町だと思えば濡れる 古い男も女も 生きられる  踊り上手の 長い髪 赤く染めてる 娘(こ)はいくつ 渡り鳥だよ 店から店へ 酔って 酔って通えば 東京港町気分  坂のある町 川の町 海を背にして 生きる町 恋の男と 恋の女が しのび しのび逢いする 東京港町気分  乾いた砂漠の東京も 港町だと思えば濡れる 古い男も女も 生きられる
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