mothy_悪ノP feat.初音ミク・KAITO「悪ノ王国 ~Evils Kingdom~」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
moonlit bearmothy_悪ノP feat.初音ミク・KAITOmothy_悪ノP feat.初音ミク・KAITOmothymothy暗い クライ 森の片隅 赤い アカイ 果実を拾った  これは キット 神様からの 素敵なステキナプレゼント  持って帰れば喜ぶかしら? 嬉しすぎて泣いちゃうかもね  今日は 月がとてもきれいね 早く ハヤク お家へ帰ろ  こんな暗い夜には コワイ熊が出るから  せっかく見つけたのよ ようやく見つけたのよ 誰にも ダレニモ 決して渡したりしたくない  花咲く森の道 私は駆け抜ける 赤い果実を抱えながら このまま帰れば 私もあの人も きっと幸せになれるはず  ところが後から 怖い顔をした 熊が私を追いかける お願い 許してください 見逃してください  わかっていたの 本当はこの果実が あの熊の宝物だと  私は走る さまよい走る この幸せは渡さない 熊の姿は 月に照らされ 黒い影が私に迫る  正しい道は すでに失い それでも走る ただただ走る 私は泣いて 熊も泣いてた 二つの果実も泣いていた  やっとたどり着いた 愛しの我が家 彼は優しく微笑んだけど 私の抱えた 果実を見て とても悲しい顔をしたのです  「いいかい 僕達の子供はもうすでに この世にはいないんだよ この子たちは本当の お母さんの元へ返してあげなさい」  いつか真実が その牙と爪で 私自身を引き裂いても その暖かい やさしい果実を どうしても欲しかったの  神様私は 許されぬ罪を この手で犯してしまいました 「今ならやり直せる」と あの人は言うけど  「無理よ だってもう…」  家の外で横たわるは 一匹の熊(一人の女)の亡骸 傍らには ミルクの満ちた小さなガラスの小瓶…
置き去り月夜抄mothy_悪ノP feat.鏡音リン・鏡音レンmothy_悪ノP feat.鏡音リン・鏡音レンmothymothy母さん この道はどんな幸せに続いているの? そこでは 大好きなおやつをたくさん食べられるのかな?  父さん この先に神様は待っているのですか? どうして そんな悲しい顔で僕らを見るのですか?  暗い森の中 本当は全てわかっていた このまま進めば もう帰ることはできないと  ふたりぼっち残された僕ら まるでヘンゼルとグレーテル お月様のわずかな光では 帰る道もわからない  僕らは歩く さ迷い歩く 手掛かりがないわけじゃない ガラスの小瓶 月に照らされ ぴかぴかひかり 道を照らす されどもそれが 正しい道か 僕らは知らず ただただ歩く やっと見つけた 僕らにはわかる ここは魔女の家  さあ 悪い魔女をやっつけろ 燃えるかまどに放り投げろ 彼女がいなけりゃ僕らはきっと 幸せになれるはず  ねえ母さん 私をほめて 悪い魔女は倒したのよ  ねえ父さん 僕をほめて 魔女の子分も倒したんだ  それにしても ここはとても落ち着く所だね まるで昔から 住んでいたような気がするね  さあ「本当の」母さんと父さんに会いに行こう
クロノ・ストーリーmothy_悪ノP feat.巡音ルカ・鏡音リン・鏡音レンmothy_悪ノP feat.巡音ルカ・鏡音リン・鏡音レンmothymothy聞こえてくるのは鳥の歌? いいえそれは森の鳴き声 輝いているのは月の光? いいえそれは燃える炎よ  かつて「母さん」と呼んだ人 暖炉の中で灰へと変わり 後に残った「始まりの罪」 僕らの手で七つに分けた  「色欲」は花 「悪食」は種 「傲慢」は石 「嫉妬」は泉 「怠惰」は風 「強欲」は土 そして 「憤怒」は森  舞い上がれ七つの罪 偽りの母から生まれた穢れ 回れ廻れ世界よ この悪しき大罪 清めてよ  禁断の果実の手で 世界に放たれた七つの罪 森を守るエルドの樹 全ての回収を友に頼む  「退屈しのぎになるならそれも構わない」 「どうせ時間は無限にあるし」 嗤う魔道師  愛する人を失い 大事なものを壊したその果てに 与えられた悠久は 彼女にとって空虚でしかない  全てを手に入れ そして失った魔道師は 何を望む? 何を求める? 時の果てに…  一人の女から生まれて育まれ 七つに裂かれた罪のストーリー 時を超える魔女の酔狂な気まぐれ 森から始まる時の物語(クロノ・ストーリー)
ヴェノマニア公の狂気mothy_悪ノP feat.神威がくぽ・MEIKO・初音ミク・巡音ルカ・GUMI・KAITOmothy_悪ノP feat.神威がくぽ・MEIKO・初音ミク・巡音ルカ・GUMI・KAITOmothymothy今日もまた美しい淑女が 僕の元 訪れる 微笑みを浮かべる貴女は 新しい妻となる 禁断の悪魔との契約 手に入れた この力 僕を見た 全ての女は 魅了され 堕ちていく  女性を魅了する力を手に入れた 男は一人住む屋敷の地下室に 気に入った女を次々と連れ込み ハーレムを作り上げた  毒を秘めたリビドーの味 突き刺した刃の快楽 血と汗は混じり合いやがて 紫の滴へと変わる  服を脱ぎ捨て抱き合えば 現実へはもう二度と戻れない  燃やされた昔の肖像画 捨て去った過去の僕 誰しもが嘲り笑った あの顔は忘れたい 傍らの可愛い娘を 抱き寄せてキスをする 彼女はそう かつて僕のこと 馬鹿にした幼馴染  ある日を境にして国中の女が いつしか次々と行方をくらませた あるものは女房 あるものは娘を 失い途方に暮れた  闇に染まるリビドーの色 とどまらぬ無限の情欲 幻想は全てを呑み込み 僕はもう人ではなくなる  神に逆らい堕落する これが僕の望んでた狂気のnight  今日もまた美しい淑女が 僕の元 訪れる さあおいで僕の胸の中 踊ろうよこのハーレムで 近づいた貴方を抱きしめ 微笑んだその瞬間 突然の鋭い痛みと 血に染まる僕の胸  消えた恋人を探してた若者 居場所を突き止めた 悪魔の住む屋敷 若者は女装して悪魔に近づいた 懐の刀を悪魔に突き刺した  毒を秘めた刀が刺さり 僕はその場に倒れこんだ 血と汗は混じり合いやがて 紫の滴へと変わっていく 術のとけた女達は全て 我に返り屋敷から逃げ出した 僕のこと一瞬だけ見て 最後に屋敷から出たのは  あの幼馴染 待ってよ まだ君に好きだと言ってない
悪食娘コンチータmothy_悪ノP feat.MEIKO・鏡音リン・鏡音レンmothy_悪ノP feat.MEIKO・鏡音リン・鏡音レンmothymothy腐臭漂う背徳の館 今日もはじまる最後の晩餐 身の毛もよだつ料理の数々 ひとり食い漁る女の笑顔  彼女の名前はバニカ・コンチータ かつてこの世の美食を極めた その果てに彼女が求めたのは 究極にして至高の悪食  (敬い称えよ われらが偉大なコンチータ この世界の食物は 全てがあなたの為にある)  食らい尽せこの世のすべて 胃袋にはまだまだ空きがある 青白く輝く猛毒 メインディッシュのスパイスに最適?  骨の髄までしゃぶり尽くせ 足りなければ皿にもかぶりつけ 舌先を駆け巡る至福 晩餐はまだまだ終わらない  今年に入って15人目の お抱えコックがこう言ってきた 「そろそろお暇を貰えませんか?」 まったく使えぬ奴らばかりね  (敬い称えよ われらが偉大なコンチータ 裏切り者には 報いを受けていただきましょう)  食らい尽せこの世のすべて 今日のメニューは特別製なの 青白く輝く毛髪 オードブルのサラダに丁度いい?  骨の髄までしゃぶり尽くせ 足りなければ「おかわり」すればいい ちょっとそこの召使さん あなたはどんな味がするかしら?  いつしか館はもぬけのからに 何にもないし 誰ももういない それでも彼女は求め続けた 究極にして至高の悪食  食らい尽せこの世のすべて 彼女は自らの右手を見て そして静かにほほ笑んだ  「マダ タベルモノ アルジャナイ」  コンチータの最後の悪食 食材はそう 彼女自身 食を極めたその身体の 味を知るものはすでにいない
トワイライトプランクmothy_悪ノP feat.鏡音リン・鏡音レンmothy_悪ノP feat.鏡音リン・鏡音レンmothymothyなにもないところで 突然つまずいて泣き出した 大丈夫 それはきっと 悪い夕暮れのいたずらよ  早く帰らなきゃ 暗くなる前に  水平線の向こうで アクマがニコリと笑ってた 「私の黒いお腹に 君たちを入れて遊ぼうよ」  早く帰らなきゃ 食べられる前に  砂浜に隠してた 小さな箱は 夜の闇 包まれて もう二度と見つからない  夕焼けを二人で 半分ずつ分け合おう 私は昼 僕は夜 手をつなげばオレンジの空  三度目の鐘の音は アクマが目を覚ます合図 物欲しそうな顔をして ジロリとこちらを見つめてる  私のおやつは あげないからね!  お腹が空いたとアクマが とても悲しそうな顔をした 「世界を全て呑み込んでも 私のお腹はふくれないの」  かわいそうだから おやつを分けてあげる  「ありがとう王子様 お礼にこの海の 小さな秘密を こっそり教えてあげましょう」  夕焼けを二人で 半分ずつ分け合おう 後で君にも教えてあげる この海の素敵な秘密  夕焼けを二人で 半分ずつ分け合おう 私は昼 僕は夜 手をつなげばオレンジの空
悪ノ娘mothy_悪ノP feat.鏡音リンmothy_悪ノP feat.鏡音リンmothymothyむかしむかしあるところに 悪逆非道の王国の 頂点に君臨するは 齢十四の王女様  絢爛豪華な調度品 顔のよく似た召使 愛馬の名前はジョセフィーヌ 全てが全て彼女のもの  お金が足りなくなったなら 愚民どもから搾りとれ 私に逆らう者たちは 粛清してしまえ  「さあ、ひざまずきなさい!」  悪の華 可憐に咲く 鮮やかな彩りで 周りの哀れな雑草は 嗚呼 養分となり朽ちていく  暴君王女が恋するは 海の向こうの青い人 だけども彼は隣国の 緑の女にひとめぼれ  嫉妬に狂った王女様 ある日大臣を呼び出して 静かな声で言いました 「緑の国を滅ぼしなさい」  幾多の家が焼き払われ 幾多の命が消えていく 苦しむ人々の嘆きは 王女には届かない  「あら、おやつの時間だわ」  悪の華 可憐に咲く 狂おしい彩りで とても美しい花なのに 嗚呼 棘が多すぎて触れない  悪の王女を倒すべく ついに人々は立ち上がる 烏合の彼らを率いるは 赤き鎧の女剣士  つもりにつもったその怒り 国全体を包み込んだ 長年の戦で疲れた 兵士たちなど敵ではない  ついに王宮は囲まれて 家臣たちも逃げ出した 可愛く可憐な王女様 ついに捕らえられた  「この 無礼者!」  悪の華 可憐に咲く 悲しげな彩りで 彼女のための楽園は 嗚呼 もろくもはかなく崩れてく  むかしむかしあるところに 悪逆非道の王国の 頂点に君臨してた 齢十四の王女様  処刑の時間は午後三時 教会の鐘が鳴る時間 王女と呼ばれたその人は 一人牢屋で何を思う  ついにその時はやってきて 終わりを告げる鐘が鳴る 民衆などには目もくれず 彼女はこういった  「あら、おやつの時間だわ」  悪の華 可憐に散る 鮮やかな彩りで のちの人々はこう語る 嗚呼 彼女は正に悪ノ娘
悪ノ召使mothy_悪ノP feat.鏡音レンmothy_悪ノP feat.鏡音レンmothymothy君は王女 僕は召使 運命分かつ 哀れな双子 君を守る その為ならば 僕は悪にだってなってやる  期待の中僕らは生まれた 祝福するは教会の鐘 大人たちの勝手な都合で 僕らの未来は二つに裂けた  たとえ世界の全てが 君の敵になろうとも 僕が君を守るから 君はそこで笑っていて  君は王女 僕は召使 運命分かつ 哀れな双子 君を守る その為ならば 僕は悪にだってなってやる  隣の国へ出かけたときに 街で見かけた緑のあの娘 その優しげな声と笑顔に 一目で僕は恋に落ちました  だけど王女があの娘のこと 消してほしいと願うなら 僕はそれに応えよう  どうして?涙が止まらない  君は王女 僕は召使 運命分かつ 狂おしき双子 「今日のおやつはブリオッシュだよ」 君は笑う 無邪気に笑う  もうすぐこの国は終わるだろう 怒れる国民たちの手で これが報いだというのならば 僕はあえて それに逆らおう  「ほら僕の服を貸してあげる」 「これを着てすぐお逃げなさい」 「大丈夫僕らは双子だよ」 「きっとだれにもわからないさ」  僕は王女 君は逃亡者 運命分かつ 悲しき双子 君を悪だというのならば 僕だって同じ 血が流れてる  むかしむかしあるところに 悪逆非道の王国の 頂点に君臨してた とても可愛い僕の姉弟  たとえ世界の全てが 君の敵になろうとも 僕が君を守るから 君はどこかで笑っていて  (ついにその時はやってきて 終わりを告げる鐘が鳴る 民衆などには目もくれず 君は私の口癖をいう)  君は王女 僕は召使 運命分かつ 哀れな双子 君を守る その為ならば 僕は悪にだってなってやる  もしも生まれ変われるならば その時はまた遊んでね
リグレットメッセージmothy_悪ノP feat.鏡音リンmothy_悪ノP feat.鏡音リンmothymothy街はずれの小さな港 一人たたずむ少女  この海に昔からある ひそかな言い伝え  「願いを書いた羊皮紙を」 「小瓶に入れて」 「海に流せばいつの日か」 「想いは実るでしょう」  流れていく ガラスの小瓶 願いを込めたメッセージ 水平線の彼方に 静かに消えてく  君はいつも私のために なんでもしてくれたのに  私はいつもわがままばかり 君を困らせてた  願いをかなえてくれる君 もういないから この海に私の想い 届けてもらうの  流れていく 小さな願い 涙と少しのリグレット 罪に気付くのはいつも 全て終わった後  流れていく ガラスの小瓶 願いを込めたメッセージ 水平線の彼方に 静かに消えてく  流れていく 小さな願い 涙と少しのリグレット  「もしも生まれ変われるならば」
白ノ娘mothy_悪ノP feat.弱音ハクmothy_悪ノP feat.弱音ハクmothymothy「生きていてごめんなさい」 いつのまにか口癖 弱音ばかり吐いていた つまらぬだけの人生 村の人たちは皆 きれいな緑の髪 仲間外れの私 人と違う白い髪  森の奥で密かに そびえ立つ千年樹 私はここで一人 神に願いをかけた 孤独に生き続けること それはとても寂しい だれでもいい私の 友達になって欲しい  彼女と出会ったのは 千年樹のすぐそば 倒れていた彼女を 助けたのが始まり いつのまにか二人は とても仲良くなった だけど私と彼女 何もかもが違った  村の中の誰より きれいな緑の髪 その優しい声と笑顔 誰からも愛された どうしてこんな私にも 優しくしてくれるの? 自分より劣る女を 憐れんでるつもりなの?  卑屈な私を抱きしめて 彼女はささやいた 「あなたは誰より素敵な人よ」 涙がこぼれた  たとえ世界の全ての人が 私を蔑み笑っても 必要としてくれる人がいる それだけで幸せだった  二人で村を飛び出して 街で暮らし始めた 不慣れな生活でも 一緒なら大丈夫 裕福な商人の 婦人の使用人 生きるために選んだ 私たちの仕事  ある日屋敷で見かけた 青い髪の優男 あいつと彼女の出会いが 全てを狂わせた 海の向こうの国の王 彼は彼女を深く愛し 隣の国の王女の 求婚を拒んだ  国は戦火に包まれた 王女が下した命令 「緑の髪の女は全て 殺してしまいなさい」  みんなみんないなくなってしまった 白い髪の私以外 彼女の代わりに私が死ねばよかったのに どうして どうして  「生きていてごめんなさい」 いつのまにか口癖 弱音ばかり吐いていた つまらぬだけの人生 港町の教会 新たに暮らし始めた 革命で王女が死んだと 風の噂で聞いた  彼女と出会ったのは 教会のすぐそば 倒れていた彼女を 助けたのが始まり いつのまにか二人は とても仲良くなった だけど私と彼女 何もかもが違った  誰もいない夜の懺悔室 偶然聞いてしまった彼女の告白 ああ なんということでしょう 彼女は正に -悪ノ娘-  街はずれの小さな港 一人たたずむあの娘 背後から近づく私 懐からナイフ 取り出して王女の背中に向けて 振り上げた  あなたに謝らければいけないことがあるの 私結局あなたの仇はとれなかった あの娘は昔の私 とてもとても孤独な人 ひとりで生き続けること それはとても寂しい  なにもできなかったあの娘 少し料理がうまくなった 今日のおやつのブリオッシュ とってもうまく焼けてる  あの時あの海辺で 一瞬見えた幻覚  あの少年はいったい 誰だったのかしら?
Re_birthdaymothy_悪ノP feat.鏡音レンmothy_悪ノP feat.鏡音レンmothymothy目覚めたとき僕はひとり 黒く塗りつぶされた部屋 何も見えず 何も聞こえず 一人震える闇の中  天井には大きな穴 よく見ればそこには巨大なぜんまい その先から突如響く 得体の知れぬ不気味な声  「罪深き少年よ お前はこの先永遠に この部屋からは出られぬ」  と言った  瞬間 思い出した全ての記憶 自らが重ねた罪の数々を ここにいる理由と結末に気づいた もうあのころには戻れないのだと  気づけば両腕にはめられた赤い手錠 それはきっと誰かの流した血の色 両の足首には青い色の鎖 それはきっと誰かの涙の色  「るりらるりら」 聞こえてきた歌は 誰が歌う子守唄だろうか…  どれほどの時が流れただろう 動かぬぜんまいに尋ねた どこからともなく聞こえてくる 歌声だけが僕を癒す  ある日僕は気づいたんだ その歌の真実の意味を そして僕は子守唄に 新しい言葉を付け足した  ぜんまいの隙間から 落ちてきた小さな光 それはきっと  -君がくれたメッセージ-  廻り始めたぜんまいは静かに語る 「罪が決して許されることはない」 だけど 水という言葉 悪という言葉 僕らはそれらを唄へと変えよう  赤い手錠外れ 僕に語りかける 「これからあなたは生まれ変わるのよ」と 青い足枷外れ 僕に話しかける 「今日が君の新しいBirthday」  すべてが廻りそして白く染まる  もうすぐ君に会いに行くよ
円尾坂の仕立屋mothy_悪ノP feat.巡音ルカmothy_悪ノP feat.巡音ルカmothymothy円尾坂の片隅にある 仕立屋の若き女主人 気立てのよさと確かな腕で 近所でも評判の娘  そんな彼女の悩みごとは 愛するあの人の浮気症 「私というものがありながら 家に帰ってきやしない」  だけど仕事は頑張らなきゃ 鋏を片手に一生懸命 母の形見の裁縫鋏 研げば研ぐほどよく切れる  今日も町はいつもの通り 嗚呼穏やかで平和な日常 大通りであの人を見かけた 隣の女はいったい誰?  赤い着物がよく似合う 美しい女と仲むつまじく 歩くその姿こらえきれず その場所をすぐ離れたの  だけど仕事は頑張らなきゃ 鋏を片手に一生懸命 頬を涙で濡らしながら 着物の縫直しに精を出す  町は何やら不穏な空気 何か事件がおこったらしい 橋の前であの人を見かけた 隣の女はいったい誰?  落ち込んだ様子のあの人に 寄り添う髪のきれいな女 緑の帯がとても似合うわ ああそんな子が好みなのね  だけど仕事は頑張らなきゃ 鋏を片手に一生懸命 赤く眼をはらしながら 帯の修繕に精を出す  町はにわかに騒ぎ始めた 再び事件があったらしい かんざし屋であの人を見かけた 隣の女はいったい誰?  年端もいかぬ女の子に 黄色いかんざし買い与えて 一体何をしようというの? 本当に見境がないのね  だけど仕事は頑張らなきゃ 鋏を片手に一生懸命 鋏の色 こんなだったかしら? 今日も仕事に精を出す  ようやく仕事も一段落した 会いに来てくれないのならば こちらから会いに行きましょう  赤い着物 緑の帯 黄色いかんざし 髪に挿して あなた好みの女になったわ どう?わたしきれいでしょう?  今日は町中が大騒ぎ 今度は男が殺された これで家族4人が全て 何者かに殺されたらしい  それにしてもひどい人ね 「はじめましてこんにちは」なんて まるで他人みたいじゃない まるで他人みたいじゃない  だけど仕事は頑張らなきゃ 鋏を片手に一生懸命 赤く染まった裁縫鋏 研げば研ぐほどよく切れる
悪徳のジャッジメントmothy_悪ノP feat.KAITOmothy_悪ノP feat.KAITOmothymothy汚された司法  被告の貧富で 決まる罪状 法廷の主(master of the court)たる 私が望むのは 正義より金  極悪人でも  金さえ払えば 救ってやるさ 地獄の沙汰も金次第  容姿や年齢 人種や性別 全て関係ない 大切なことは 金が払えるか ただそれだけだ  お前の人生は私次第 救いが欲しけりゃ金を出せ  そう罪は私のさじ加減ひとつ 悪徳のジャッジメント 冤罪の沼からスクわれたいならば もっとお金を渡しなさい  足の不自由な 娘の為にも 金が必要 大罪の器 七つが揃えば 願いは叶う  今日も繰り広げられる疑惑の法廷 悪人が笑い善人が泣く  そう罪は私のさじ加減ひとつ 悪徳のジャッジメント 自らの悲願を叶えるためならば 非道の槌を振るい続ける  民衆殺しの 悪辣将軍 死罪が当然 渡された賄賂 私は被告に 無罪を告げた  巻き起こる怒り 始まった内戦 殺された将軍 無残な死体 野にさらす  怒りの矛先 私へと向かい 燃え盛る家 愛しい「娘」よ 二人一緒なら 恐怖などない  焼け落ちた屋敷から見つかるだろう 孤独な「親子」の亡骸が…  目が覚めた時に 一人いた場所は 冥界の門 天国か地獄か それを決めるのは 冥界の主(master of the hellish yard)  極悪人でも  金さえ払えば 救ってやるさ 地獄の沙汰も金次第  私は微笑み 冥界の主に そっと耳打ち  「私の財産 貴様なんぞには 決して渡さない」  扉に飛び込んだこの身体 地獄の底へ落ちて行く  そう罪は私のさじ加減ひとつ 悪徳のジャッジメント たとえ誰だろうと私のこの罪 裁くことは認めない  そういつか再びこの手に集めよう 大罪のフラグメント その時に地獄は私と娘の 理想郷(ユートピア)へと変わるだろう…
箱庭の少女mothy_悪ノP feat.初音ミクmothy_悪ノP feat.初音ミクmothymothyこの部屋の中にはあなたと私だけ 二人で唄を歌い続けましょう 外の世界なんて知らなくていい あなたがそれを望むなら  私はあなたを「父」と呼び あなたは私を「娘」と呼んだ  歩けぬ私を気遣うあなた 部屋を美しいもので埋め尽くしてくれた  赤いグラスに 青のスプーン 黄色い枠の二対の鏡  この部屋の中にははあなたと私だけ 二人で唄を歌い続けましょう 外の世界なんて知らなくていい あなたがそれを望むなら  暗い寝室と窓の景色 それが私にとって世界の全て  あなたはいつでもやさしいけれど 外の世界のことは教えてくれない  部屋の小物達 私を笑う 「僕等と君は似た者同士」  るりらるりらと私は歌うの 外の世界には聞こえないように あなたのためだけに歌ってあげる 私がそれを望むから  あなたの口から聞いた《戦争》という言葉  どうしてお部屋が燃えているの?  燃え尽きた屋敷から見つかったのは 孤独な男の亡骸と 焼け焦げた ぜんまい仕掛けの人形
ハートビート・クロックタワーmothy_悪ノP feat.KAITOmothy_悪ノP feat.KAITOmothymothy時計塔の 歯車の音 それは彼女が生きている証 この秒針が止まらぬように 見守るのが「僕」の役目  かつての主人 物欲の化身 自らの罪は いつの日か おのれ自身を滅ぼすのだと どうして早く気付けなかったか  彼女の半身に今も残る 醜い火傷の跡は あの二人の思い出を刻んでる  今日もまた 迷い込んだ 何も知らぬ哀れな訪問者 彼らもすぐ「墓場の主」の 胃袋に収まることだろう  主役気取りの あの「女の子」 いつも通りのわがまま三昧 「片割れ」を失ったさみしさ 少し顔に宿しながら  孤独な男がその死の間際に作り上げた 森の奥の小さな映画館 忘れ去られたその時に鳴り始めた ぜんまい仕掛けの子守唄  「血染めの鋏」 「紫色の刀」 いまだ目覚めぬ彼らを待つ日々 全ての唄が語られたときに 理想郷(ユートピア)は完成するらしい  時計の針が 止まることは 彼女自身の終わりを意味する 錆ついて欠けた歯車達 残された時間は長くない  孤独な男がその死の間際に作り上げた 森の奥の小さな映画館 館長を務めるのは彼が最も愛した 「ぜんまい仕掛けの人形」  覚悟は決めた 僕は自らの左胸に そっと手を当て深く差しこんだ…  僕のぜんまいは時計塔の歯車と 響き合って そして新たに始まる物語 時計の針が止まらぬように 廻り続けるのが僕の役目
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