G.O.O.D.F.E.E.L.I.N.G.Drop's | Drop's | 中野ミホ | 中野ミホ | | 路地 曲がる その手前あたり かみ砕いた チョコレイト 真っ赤な目じり 月のまばたき マイナス夜の 静けささえ 予感のなかに ふるえる 目ざめたとき 絨毯 ひろがる 頭の中で 色を垂らして けむりの中で 靴をならせば 浴びるように こわすように 渦の中 とびこむんだ 合図はいま 一度きり 続きは君のものさ G.O.O.D.F.E.E.L.I.N.G. 連なるビンの山脈地帯 紙きれでできた部屋を越えて つまりは欲望 それだけが 光ってる 浴びるように こわすように 渦の中 とびこむんだ 合図はいま 一度きり つかまえたら わかるよ 顔も 名前も 帰り道も 忘れたよ 果てなく あたらしい 続きは君のものさ G.O.O.D.F.E.E.L.I.N.G. |
CLOUD CITYDrop's | Drop's | 中野ミホ | 中野ミホ | | きのうから くしゃみが とまらないんです 信号待ち すれ違う ピザ屋の配達 いいにおい 午後から晴れだっていうから お気に入り スニーカー 誰かにほめてほしい ちょっとそう 思っているのさ そう グッドとバッドは 繰り返すよ いつだって 気になってる マガジン気取って 歩いても ひも ほどけた あらわれては 消える矢印 明日はどっち? 今どこ わたし 追いかける 雲のシティ Hey! 平気かい? ひとりで 本当は 誰のものでもないのさ ためいきの分 ちょっと 浮かべばいいね たばこは 喫えなくて けむりを見るのは 好きだよ ほおづえばかり ついてないで そろそろ また 行かなくちゃね ドアを開ければ うねり 吹き荒れる 紙切れの嵐 カミナリが落ちる その時を待っている 乗れないスケボー ひっくり返して 明日はどっち? 見つけてわたし! 追いかける 雲のシティ Hey! 建てものこわしたって 青い空は 誰にもさわれないぜ 追いかける 雲のシティ Hey! 平気さ 駆けだして 本当は 誰のものでもないのさ ためいきの分 ちょっと 浮かべばいいね Oh,Cloud City. |
十二月Drop's | Drop's | 中野ミホ | 中野ミホ | | 息を吸えば 肺が凍りそう 透き通るガラスの にぎやかな街 頭のなかに ささくれた優しい ハーモニカ聞こえて 道路をわたるよ 覚えているわ 写真にはうつらない かけおりた階段 西陽のカレーライス あのとき 何を話したんだろうね 今はきっと誰にも わからないでしょう テレパシーはもう たしかめるすべも消えてしまった ねぇ どうして 変わってゆくの? どれだけ考えても わからないの もうぎゅっと抱きしめても すり抜けてゆく 十二月 夜を横切る 急行は雨 流れてく点線 降りてゆく人 あのとき 書いた 歌だけが なぜかしら あざやかで うつむいて しまうのです そうねきっと 私はあなたで あなたは私だったね ねぇ どうして 変わってゆくの? 少しだけ笑って 手をはなした もうきっとかえらないと 言えないけれど わかっていたの きらめく街の流れ そのどこかでそっと 立ちどまっても どうしようもなく すべては 過ぎ去ってゆく 十二月 |
ダージリンDrop's | Drop's | 中野ミホ | 中野ミホ | | ある朝 天気雨 まぼろしに過ぎて 風は十月の絵の具を たっぷり含んだ 絵ふでね 一幕のお芝居 わたしはいるみたい あなたの部屋 きっとまだ カーテン閉めたままで つぎのシーン 台詞は 「さよなら」 どうしてだろう 言えそうもないのにね あの日のハートは 三拍子 枯れ葉がスローモーションで 降った 窓ぎわに ダージリン 向かい側の椅子を ながめてた 「さよなら」 つぶやいてみた 坂道くだるバスで もうすぐきっと ラストシーン ひとすじの涙が こぼれた |
誰も知らないDrop's | Drop's | 中野ミホ | 中野ミホ | | 居眠りしてる間に なんだか 世間は遠く ココアの缶 飲んだっけな 口の中 甘かった どこで線を引いたろう 考えたくないね でも 笑ったあと さみしいのは 何もないからだろうか だからさ 遊びにゆこう 白くとがった 木々の森を抜けて 夜の両手 幕をひろげ ちりばめた 電飾の星くずになるのさ 壁にもたれ もう 一日過ぎてゆくよ 捨ててしまうのは こんなにも 簡単なのかい だからもう 遊びにゆこう 羊の毛のマフラー 顔をうずめて ダイヤモンド 粉々になって 眠る街 どこかにあるかも なんてね ああ 目をつぶって 流れてゆくのを 感じる 自由も永遠も なくていい でも 光を見たいよ 今からさ 遊びにゆこう 銀色に凍る ビルの森を抜けて 恋は燃えて 誰も知らない 知るはずない 電飾の星くずになるのさ |
ドーナツDrop's | Drop's | 中野ミホ | 中野ミホ | | 甘いもの いま 食べてやりたいのさ 自転車ぶらぶら 波をうつ 悪いこと いま してやりたいのさ どきどきするような ひみつの ねぇ 終わりのない 夏休みみたい なんとなく つまらない どうしたらいいの? わたしはドーナツ からっぽなだけの ドーナツ さみしがり屋 ぽっかり 穴のあいた 体を だきしめて そのときの 涙だけが わたしなの 水玉の模様 夕方から夜へ 放り投げた 言葉たち キスしてる間 うしろでぼんやりと 浮かんでる 雲のこと 一秒前は もう化石になった でもどうして 旅に出たいなんて 思うのかしら わたしはドーナツ 甘ったるいだけの ドーナツ うぬぼれ屋 あちこちつけた 飾りをとって まっすぐ 見つめていて そのときの 涙だけ 本当なの そう わたしは ドーナツ |
LONELY BABY DOLLDrop's | Drop's | 中野ミホ | 中野ミホ | | Oh,I'm a Lonely Baby Doll. 持ち主はいないの 踊って暮らすわ 廃車寸前 ピンク色の アイスクリーム・ワゴンで 旅に出るのよ 派手な色のタイツに ミニ・ワンピース Oh Yeah! Oh Yeah! 何も考えたくない Oh,I'm a Lonely Baby Doll. へたくそなエレキ・ギター だけど イチゴ味 切りたての髪の毛 ふりまわす Oh Yeah! Oh Yeah! めちゃくちゃにしたいの Oh,I'm a Lonely Baby Doll. 誰の言うことも 聞かなくてもいいよ 廃車寸前 ピンク色の アイスクリーム・ワゴンで レコードとんでも Twist! 気にしない and Shout! 踊って暮らすわ |
月光Drop's | Drop's | 中野ミホ | 中野ミホ | | 肌 近くなる 夜で出来たカーディガン 弧を描く灯り ずっと ここで見てた 通り過ぎる花のにおいが 小さな宇宙をぎゅっと 刺す どうしようもなく襲う 碧い波にのまれて もう歩けなかった そのとき なんにも無くてもいいよ と その手を 沈むビルのすきまへ さしのべて 私のこころを たぐりよせに来てね 強く 月の光が歌うから あなたをどこかに 見つけられる そっと触れた 肌 あたたかい きっと |
グッド・バイDrop's | Drop's | 中野ミホ | 中野ミホ | | 朝は白 青い青 いま私 クリスマス ぬけがら 背すじはピン レコード おわったあとの 部屋のなか 染みていく あぁ からっぽ 赤いりんごかじったら さみしいね 笑う 愛ってさ なんだろね これからの旅を おもうよ 好きなもの 似たとこ かばんの底 そのまま 出かけるけど 遠い朝 寒くて うれしそうな ふたり あぁ 陽ざしは やさしい通りにあふれて 赤い屋根の上 とけてった さいごのキスなんてさ しないでよBaby ハッピーエンドだけが しあわせじゃないよ きっと 生まれたての白 乱反射の海のようで しずかに 言うよ グッド・バイ |
部屋とメリー・ゴーランドDrop's | Drop's | 中野ミホ | 中野ミホ | | ゆうべ見た夢で たべてたサンドイッチ かわいた空 マフラー ふたりしか居ない 目がさめた朝に 毛糸は ほつれて カップの底には さめたコーヒー 急に地面に 寝ころびたい おしえて この涙 どこへ行ってしまうの? なんにも言えないけど どうか 消えないで 夜は深い青 月はこころの庭 砂にあのメロディー そっと埋めるよ おしえて この涙 どこへ行ってしまうの? 季節はもう過ぎる わかるよ 風ふいて あの部屋 鍵をかけて ポストの中へいれておいたんだよ Baby どしゃ降り 雨の中 春を待つ メリーゴーランド |
どこかへDrop's | Drop's | 中野ミホ | 中野ミホ | | もし 世界中を敵にしても かまわない 寒い日にみた夢の 話をしよう ほおづえついて どうして見つめる間 宙ぶらりん くすぐったい 誰も知らない言葉 交わすふたりは ふたりだけ もし 今日 目の前が まっくらでも 味方するよ もらった手紙は全部 引き出しにしまってる でも やっぱりすこし 温度をわけてください 途方に暮れるほどに 晴れた空 わたしの心 風に吹かれて もし どこにも 永遠がなくても 今は 知らないふり 最終電車 飛び乗り 行くからね ドアを開けたら ぎゅっと だきしめて ねぇ すこし笑って 明日出かけよう どこかへ |
からっぽジャーニーDrop's | Drop's | 中野ミホ | 中野ミホ | | Oh なにもなくて それでも行かなくちゃ からっぽを連れて 続くよ わたしの旅 窓あけて 風が吹いた きのうと ちがう気がする ためいき 袋から逃がしてみるよ 花を積んだトラックが 首都高 走っていく それだけで なんかちょっと 大丈夫さ オーケー シンプルなことかも この 日々を どんなときでも 信じていいかい? からっぽを連れて 続くよ わたしの旅 階段のうえ聞こえる ピアノに耳をすまして 誰かに会えそうだから もう少し歩こう さみしいばっかじゃ いられないよ Yeah! 見えないスピードですべては 出来ていて 絶望してる ひまはないのさって 思うんだ さあ出かけよう Oh なにもなくて それでも 行かなくちゃ からっぽの分だけ 吸い込む空気を Oh!過ぎてゆく日々を 信じていいかい? からっぽを連れて 続くよ わたしの旅 あなたの旅 |