焚吐「死にながら生きたい」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
天使の寿命焚吐焚吐焚吐焚吐高田翼この世で最大の不思議ここにあり 気力も何も失くしたはずが ふいに立ち上がってみたり 初めて他人のために怒ったり 元を辿ればそこにはいつも君がいたり ああ  照れ屋が時折見せる優しさより 息する如く 意気込むことなく「ありがとう」と言える君がいい 生まれる時代を少し間違えていたら 画家はこぞって神の容姿を君にしただろう  深緑の宝石が揺れる 「明日に疑念はない」 そう言いたげな瞳  間違いだらけの世界に 突如舞い降りた天使 ゴミ溜めだって構わないから どうか君に幸あれ  君に見せたい景色がたくさんある 自然に遺跡 早朝の渋谷 ミステリーサークル 花火 それらを目にした君が紡ぎ出す 真っ直ぐな言葉 僕はそれだけを望んでるんだよ  だから決して僕なんかで埋めないで 埋めないで 頭の中を 瞳の中を ひいては君の構成要素を たった一欠片の思い出も思い入れも 他に当ててください 返信は不要です  清々しいくらい 自分には分不相応な天使 叶わぬ恋などどうでもいいから どうか君に幸あれ  間違いだらけの世界に 突如舞い降りた天使 嘘も穢れも知らずに生きて 一秒でも長く  清々しいくらい 自分には分不相応な天使 叶わぬ恋などどうでもいいから どうか、どうか、どうか、どうか… どうか君に幸あれ  天使の寿命は多少延びたかい? 最後にひとつ言うとするなら 「ありがとう」
量産型ティーン焚吐焚吐焚吐焚吐薮崎太郎70億分の1を満たすのでやっとの僕らに 「特別な人間になりたい」なんて過ぎた願いかな “若輩たちよ…” 今日も説教臭いつぶやきが 大袈裟にバズって僕らの首を絞める  辛いと思う度 立ち止まる度 それを歌にする度 いちいち酷評して 別にお前の意見は訊いちゃいない 僕らの自尊心はタバコの吸い殻みたいに踏み付けられ 息も絶え絶え  「言葉にならない」と言葉にしちゃう僕ら テンプレート? 所詮替えが利く量産型 “ゆとり”に“反抗期” 変な名前付けて なあ大人たちよ こんなもんで縛って何が変わるっていうんだい  雪が降ったなら 「雪が降ったね」と言うだけ 結晶の数なんか数えない もし僕らが飛び降りたなら 「飛び降りたね」と 何の感慨もなくほざいて 適当な相槌で流して 明日には忘れるんだろ?  平凡な悩みで案の定挫ける僕ら テンプレート? 所詮どんぐりの背比べか 「出る杭は打て」と僕らの個性を殺したのはお前たちだ なのに何を勘違いしているんだい  「言葉にならない」と言葉にしちゃう僕ら テンプレート? 所詮替えが利く量産型 平凡な悩みで案の定挫ける僕ら テンプレート? 所詮ドングリの背比べか “ゆとり”に“反抗期” 変な名前付けて なあ大人たちよ こんなもんで縛って何が変わる  僕らが僕らで守っていかなきゃ 「僕らはみんな特別だ」って証明していかなきゃ この命は この心は僕らだけのものだ 誰にも語らせんな  なあ大人たちよ 自分を愛すだけで何を躊躇っているんだい
見切り発車焚吐焚吐焚吐焚吐ケンカイヨシらったった  2000年代初頭 都内某所に生まれ 穏やかな家庭で育って 庭に柴犬 クラスメイトは良き友でしかねぇ …んなことはそうそうねぇんだって 突き付ける朝日  悲劇なら悲劇でさ もっとやりようがあったんじゃないか 先に立たないはずの後悔が先陣切ってら  今日の明日が昨日だったり 何したってイレギュラーばかり プロットも出来ちゃいないのに駆け出した命 転がってはみ出して恥かいて どこへ行くというのでしょう アーメン  「もう限界だ 降参だ」 絶えず弱音を吐いています でもなんだかんだ投げ出さん程度に正気保っています というかそもそもチュートリアルやリセット 一切無しで挑むって 残機=1なんて 正気の沙汰じゃない  波乱なら波乱でさ それに見合うぶっ飛んだ才がなきゃ 設定が甘けりゃ伏線も無視か? なあ答えろよ  ふいに涙が出てしまったり かと思えば堪えてみたり 下書きも出来ちゃいないのに取り掛かった本番 破いて丸めて また開いて 一体何の意味があるの?  ああ戻れない 直せない 有終の美は飾れない ああそれでも それでも それでも…  今日の明日が昨日だったり 何したってイレギュラーばかり プロットも出来ちゃいないのに駆け出した夢 ふいに涙が出てしまったり かと思えば堪えてみたり 下書きも出来ちゃいないのに取り掛かった本番 破いて丸めて また開いて 一体何の意味があるの? たとえ意味なんてなくっても 進め
ナンバーツー焚吐焚吐焚吐焚吐Loyly Lewisあの日からなかなか踏ん切りが付かずにいる それとも本心がここに居たいと駄々をこねるのか 動かぬ両足 潰せぬ水ぶくれ 歩道橋の上 電車と名付けられた鉄の箱が 人と名付けられた有機物を運んだり轢いたり踏んだり それだけの光景  何遍噴き出した血液 まるでよく熟れたザクロの実みたいね  あなたにはあなたの人生がある そっから根っから僕とは違う 一人称視点 けれど主役は不在 歩合なしの消化試合 “高みを目指す”とは他ならぬ自分のための行為で だから僕には生きる適性がないんだ はぁ馬鹿らしい  何億もの精子の補欠のひとつ この世に生まれたの自体 手違いなんだって そうなんだって 答えはもう出てる ガムテープでうるさい口を塞ぐ 墓場へ持ってくための梱包作業 そりゃ傑作 笑う気力もなく 劣等 羨望 どうぞ廃棄を 劣等 羨望 どうぞ廃棄を  世界とか以前に自分から逃避したい 浪費の限りを尽くし散らかっていく一室 これはきっと病気 それでいい このまま侵して欲しい 堆く積まれた漫画 傍から見りゃ現代の風刺画  外には賑やかな学童 ヘッドフォン 弾丸の雨を凌ぐとしよう  自分を愛せなきゃ他人も愛せない 何だその下手な嘘は こちとらオートモードのソシャゲ 起動した人生とは別の何かを見てる それが惚れた腫れたの類ならふたりがひとつになったとき 主役は僕で鳴らされる鐘… ゆめゆめ叶わない夢  死して初めて輝く 口先だけと言われるのは癪 だから歩く 音のない慟哭 僕はナンバーツー 今に見てろと睨み付けて フェンスに手をかけたらカウントダウン 「僕の元に電車が参ります」 ああ今度こそ夢オチでないよう…  何億もの精子の補欠のひとつ この世に生まれたの自体 手違いなんだって そうなんだって 答えはもう出てる ガムテープでうるさい口を塞ぐ 墓場へ持ってくための梱包作業 そりゃ傑作 笑う気力もなく 劣等 羨望 どうぞ廃棄を 劣等 羨望 どうぞ廃棄を 劣等 羨望 どうぞ廃棄を 劣等 羨望 どうぞ廃棄を
シュレディンガー焚吐焚吐焚吐焚吐nishi-ken「私が居なくても大丈夫 世界は顔色ひとつ変えず私を暗闇に置き去る だから だからそんな気休めを言わないで」なんて君の震う声 どうも論点が違うような 微妙に噛み合ってないようだ 困ったな  確かに君が悩もうと 腹立つほど奴は無関心そのもの 席を空ければ直ちに“より出来る駒”で埋めるだけ でも違うでしょ それは所詮他人から見た自分でしょ 君の世界で君はどうだ それだけが大切なんだ  「お前の代わりなど腐るほどいる」と言うあいつは 君の代わりに泣くことも出来ない 無力で無価値で その上こんな風に君を傷付ける酷い奴だから  あの星々に名前があるように 今がやり直せないように きっと誰かと違うことを誇ってもいいはずで 少しばかり君は優しすぎるから 肩の力抜いてさ 「僕が君だったら…」 この曲でこの話題は無粋かな  ところで屋上階の景色はどう? 鳥になる たった数秒のフライトも決して悪くはないけど  「お前の代わりなど腐るほどいる」と言うあいつは 君の代わりに死ぬことも出来ない 卑怯で口だけで 虚勢を張ってないと生きていけない弱い奴だから  「お前の代わりなど腐るほどいる」と言うあいつは 君の代わりに泣くことも出来ない 「君の代わりなど一人としていない」 それは慰めでも気休めでもなくって 残酷で畜生で だけどこんなとき君を助け得る揺るぎない事実  確かに君が悩もうと 腹立つほど奴は無関心そのもの 席を空ければ直ちに“より出来る駒”で埋めるだけ でも違うでしょ それは所詮他人から見た自分でしょ 君の世界で君はどうだ それだけが それだけが それだけが…
愛、愛、愛、愛、そして愛焚吐焚吐焚吐焚吐焚吐千住付近の繁華街 蒸せ返るような性の匂いに当てられ嘔吐した 脅迫にも似たマウンティングと嘲笑 そんじゃあ僕も この自己愛ってやつと一生添い遂げたならどうだろう …惨めになってきたからやめにしよう  「恋をする人は美しい それ以外特記すべきはない 心を開けぬとて 情状酌量の余地はないぞ」 ほら ほら ほら 今日も大型ビジョンの中 とても綺麗事とは呼べない 残忍なことを歌いやがる  「さあさあ人類繁栄に貢献しておくれ」 頼まれなどしなくとも 愛を謳いたいよ 僕も愛を謳いたいよ 除け者にしないでよ  愛、愛、愛、愛… そして愛 愛、愛、愛、愛… そして愛  将来なんて興味ない 矢印はとうに僕じゃないどこかへ向いていて でも実際他人にさえもアパシー 多少障壁はあっても エンドレスに一喜一憂出来るだけマシじゃんか ないものねだりさ 笑うがいいさ  「片想い全部に幸あれ」 だなんて祈ってやるかよボケ 僕の知り得ぬとこで 勝手に悩んで勝手に泣け 負け犬はほら こうしてお家で吠えているんで どうぞ続きをやってください 邪魔して誠にごめんなさい  どうした!ウェイクアップ青少年! 堂々としていて 神はあなたを選んだの 愛を謳いたいよ 僕も愛を謳いたいけど 今は出来そうにないや  「さあさあ人類繁栄に貢献しておくれ」 頼まれなどしなくとも 愛を謳いたいよ 僕も愛を謳いたいよ 除け者にしないでよ  どうした!ウェイクアップ青少年! 堂々としていて 神はあなたを選んだの 愛を謳いたいよ 僕も愛を謳いたいけど 今は出来そうにないや 「いずれまた出来るかな」 他人事のように呟いた
普通の人焚吐焚吐焚吐焚吐ケンカイヨシ誰か早く僕のことを捕らえてくれないか 虚構に手を染め 人のふりをした化け物さ でもそのくせ人並みの幸福が欲しいだとか歌うんだな  誰か早く僕のことを罰してくれないか 生まれるのも生きていくのも下手だったから 無理はないよ 僕が君だったら迷わず手を下した  「異常」「下等」「理解不能」「可哀想」「他人事」 ワイプから覗いた明け透けな嫌悪感 神が全知全能というなら 僕をこうしたのはわざとかい?  世界へ抗う術のひとつとして身を投げて 眼下に望む空は どうせ腹立たしいほどきれいだ 変われないことくらい痛いくらい分かってるから 眩暈 ああ 僕が僕じゃなければよかった それ以外は要らなかった  みんな早く僕のことを忘れてくれないか ゲーセンの明かりが見世物小屋のスポットみたいで 惨めだった 背負い込んだ悪意に潰される日は近い  ねえ、どうやんのそれ 分かるように教えて なんたって僕は普通じゃないから 愛し方から愛され方 上手い線の引き方 全部が間違ってる さもなきゃこんなの 説明がつかない  これ以上騙しながらここに居るのも限界じゃないか あなたは優しいから ひょっとしたら受け入れてくれるかな 「期待などしちゃいない」「そりゃ本心かい?」「黙ってろお節介」 ああ いっそ生まれてこなきゃよかった そんなこと言いたかないのだ  “人とは違う”ってちゃちな優越感を糧に出来る時代は終わった 今こそ訊いていいかな “普通”って何でしょうか? 名前の割に難し過ぎやしませんか?  世界へ抗う術のひとつとして身を投げて 眼下に望む空は どうせ腹立たしいほどきれいだ 変われないことくらい痛いくらい分かってるから 眩暈 ああ 僕が僕じゃなければよかった それ以外は要らなかった それ以外は要らなかった
魔法使い焚吐焚吐焚吐焚吐鮎京春輝あなたが空へ昇ってから 途端に苦手なことが増えた 僕を許す方法 アルバムを開く音 このピンチ あなたならどうやって切り抜ける? 何万という言葉たちが収容されたこの頭が 導き出す解は 驚くほど拙くてさ いつもいつも 周りに迷惑かけてばっかなんだ  レンタルショップの隅っこ あなたと最後観た映画は今日も貸し出し中 感傷にさえ浸るな、と? 何かがあった人たちが 何もなかったかのように通り過ぎる 泣いている僕が馬鹿みたいじゃないか  記憶の中のあなたはとても不器用に だけど上手に笑っていたよね 僕らの明日はこんなにも輝かしいんだと 優しく騙してくれたよね さあ あの魔法をもう一度かけてくれないか じゃないと今にも呆気なく挫けてしまいそう  あなたが灰に変わってから 心の制御が効かなくなった 夜通し落ち込んで 親切だって無下にして いつまでも物覚え悪くってごめんね  真っ直ぐ歩けぬネオン街 聞こえた舌打ち 訳も分からないままにひたすら頭下げて 利口の対義語みたいな生き様晒しているよ この罰は 一体いつ頃終わってくれんのかな  記憶の中のあなたはよろけながらも 力強く進んでいたよね 「どの困難にも必ず意味があるんだと」 世界一イカした見栄を張ったね さあ あの魔法をもう一度見せてくれないか 一生に一度のお願い  「あいつの夢ごとお前は背負った」 なんて外野が宣っているんだ 全部が全部叶えられるほど 器用でも何でもない あなたからも一言言ってやって 僕を一番に知り尽くしたあなたが… あなたは… あなたはもう居ない  記憶の中のあなたはとても不器用に だけど上手に笑っていたよね 僕らの明日はこんなにも輝かしいんだと 優しく騙してくれたよね ああ あの魔法に縋っているだけじゃいけないや 分かってる 分かってるけどさ どうしたって寂しいよ
トリミング・トリミング焚吐焚吐焚吐焚吐Ra-Uヤバい! みんなの愛で地球が暖かくなってるそうで なんて素晴らしいロジック! 君もそう思わない? 海面上昇 国外逃亡 いつか叶えたい月への旅行 希望溢る表情 TikTokかまして記録  悲か訃か朗の報 ろくに読まず1コメもらっとこう だけど他人の揚げ足取ったろう 「それはちょっと不謹慎よ」 私スマホと脳みそ直列繋ぎだし 仕方ないでしょ 重度の無知を電子の海に放流  パパとママがそう言っていたから あいつは救いようのない悪党 ニュースキャスターがそう言っていたから 明日は光に満ちてる 胸が高鳴ってる  赤字と黒字の違いが分かんない でも赤の方がKAWAIIじゃない アニオタは嫌い ウザい キモい それはそれとしてアイドルは正義 【拡散希望】もそろぼち飽きたんで さあ、今夜の絶品スイーツを紹介  ごめんなさい この間は言いすぎた あんたはあんたで誇り持ってやってんだね …これにて完全に和解! 手を取り合って歩んでいきましょ♪  ◯◯くんがそう言っていたから たぶん私間違ってたんだわ トップスターがそう言っていたから たぶんそうに違いない  金輪際見たいものしか見たくない サムネイルでお腹はいっぱい 面舵一杯 進め 次を荒らすべく航海 いつか尊きこの惑星が見る影なく壊れたとしても だとしても何としても遂げたい本懐 この感情はなんだ 喜怒哀楽じゃ表せないな それでも休む暇などないな さあハサミを取って…  パパとママがそう言っていたから あいつは救いようのない悪党 ニュースキャスターがそう言っていたから 明日は光に満ちてる  先生方がそう言っていたから 夢は絶対に叶うし 愛しの人がそう言っていたから 世界は私のもの 思うままにトリミング
死、予約します焚吐焚吐焚吐焚吐Ra-U「信号が待てないから」 理由はそんなもんでいいか 自分で思ってるより全然大人じゃないもんな 仕込み途中のパン屋の香り 穏やかな誰かの寝息 だとかをやけに鮮明に感じ得る朝です 地獄にも思えた日々がちょっと愛しいです  恥捨ててホップステップジャンプ それを馬鹿みたいにループ もう何から何まで最後の機会さ 悔いのないようにワンツー 慣れ切んなかった 期待されぬことより自分を見くびる僕に  数秒経ったら僕は死にます ご覧に入れます 渾身のアイロニー いざ行かんユートピア? カンブリア? よく知らんが遠いどっか だけどもしも 数日経っても消えない感動が 見過ごせぬ衝動があるっていうなら 今日のとこは予約だけでいいです  心の空洞を埋めることに夢中になった 今やこの穴しか誇れるもんもないのにな  滞りなく食事に排泄 睡眠、愛に性に衛生 ああ何から何まで人の真似事さ よく出来たねワンツー マスクを脱ぐと延々降ってくる幻聴 「逃げ切れるなんて思うな」  数日経ったら僕は死にます 嘘じゃないです なんてトートロジー 飛ばせ遊覧船? 幽霊船? 最新ターボ搭載で だけどもしも 数年経っても越えたい冬が その先に春があるっていうなら 今日のとこは予約だけでいいです  数年経ったら僕は死にます… 10年経ったら僕は死にます…  100年経ったらどうせ死にます それまで暇です へいDJ ないすみゅーじっく なんだっけ、ユートピア? カンブリア? そんなん後回しで たった今から くだらん奴らの評価じゃなくて 顔色じゃなくて 数字じゃなくて “僕”のために踊ってみましょうか だから今日も予約だけでいいです  ひどく薄情な街で気丈に踊る また拍を取る 野良猫とセッション 負けじと踊る またミスをする
予測可能回避可能焚吐焚吐焚吐焚吐Ra-U世界は今日も 僕らを試しているんだね こんなにバレバレの落とし穴で 人生なんてさ まばたきするうちに 呆気なく終わっちゃうのだ 相手している暇はない  そうやって閉じこもって 幾らか時間が流れまして この小さな部屋の中ですら自分を見失った頃 壁越しに笑い声 錆び付いたドアを開け放って ぬるい夏の風  分かっていたはずなんだ 傷付いてしまうということも 怖かったはずなんだ 強いられてなどいなかったんだ それでも踏み出した理由を僕らは知っている 成れの果てみたいな光景 にわか雨  明日になれば 少しは面白いことになっているかな 終末だったりすんのかな  案の定素っ気ないね 判で押したような朝になって 通学路はいつも少年らを地獄に落とそうと躍起で 「ああ もういいよ 逃げ惑ったとこで昨日の繰り返しだ」 開く踏切  分かっていたはずなんだ これは望まれた命じゃない 黙っているべきだった 空気を読むのは得意なんだ それでも歯向かった理由を死ぬまで持っていて 教室の隅浮かんでいる ちゃちな光  躓いて転んで指差されて 足蹴にされたって睨み付けて そんな日は決まって夜に紛れ泣いて 泣いて 膨大なデータに裏打ちされた 僕らなりの答えなんだって それが正解かどうかも僕らが全部決めるの  分かっていたはずなんだ 傷付いてしまうということも 怖かったはずなんだ 強いられてなどいなかったんだ それでも踏み出した理由を僕らは知っている 成れの果てみたいな光景 にわか雨 教室の隅浮かんでいる ちゃちな光
だって全部僕だから焚吐焚吐焚吐焚吐KOUICHI思い返せば賑やかな日々だった 世界を巻き込んで色々無茶をした まだまだいけるかい? ならもう少しこの乱気流に 身を任せて 夢が潰える前 新章へ  お気に入りの曲聴いて また音楽が嫌いになる 今日もそんな矛盾ばっかの自分とご対面  一人は心地好くて 独りは耐えらんなくて バラバラ もうガタガタ なのに惹かれた 得体の知れない憎めない そいつの名前が命 生涯僕らを振り回す張本人  ふと見渡せば僕だけじゃなかった 誰も彼もが胸に秘めてる 無力感や全能感 プルタブ引いた途端盛大に 噴き出してしまいそうなソーダ缶  大人だって幼くて 大人だって泣きたくて 分からない もう分からない 概ね問題はない 生まれる前から決まってた宿命みたいなもんさ 目一杯抱き締めていくよ  一人は心地好くて 独りは耐えらんなくて バラバラ もうガタガタ なのに惹かれた 得体の知れない憎めない そいつの名前が命 生涯僕らを振り回す  生きたがって死に急いで 死にたがって命乞いして さよなら いや、このまま もうちょっとこのまま 欠陥だらけのこの心 治す術はない 「じゃあ」ってマイクを構える  矛盾だって大歓迎 除け者にはしないぜ 不恰好なら不恰好なりの愛着 後ろ向きでも前向きでも 進歩に違いはないよ 目一杯抱き締めていこう だって全部僕だから 僕だから
シャボン王子と無間地獄焚吐焚吐焚吐焚吐ササノマリイ昔々のお話 某国の王子は気付いた 「どうやら僕の瞳は他人とは少し勝手が違うようだ」 いつからか家臣の声も民衆の声もお父様の声も 色の付いたシャボン玉となって彼の視界を埋めた  喜びはピンク色 嘘をつけばすぐに濁った 隠れて悪事を働く不届き者も一目で分かった 「ああ この力さえあれば全部安泰だ」 そう確信したんだ 人々は彼を“シャボン王子”と呼んだ  ふわふわふわふわり… 絵本の中みたいな光景 ぱちぱちぱちぱちり… 舞踏場のシャンデリアよりきれい  「これはきっとさ 神様から見初められた証明 この国を守っていく そのために生まれてきた どうせならさ 心の声も見えたならいいのに」 それを聞いた神様は気まぐれに願いを叶えた  市場を見回り中 痩せぎすの青年と出会った 自殺願望が真っ黒いシャボン玉となって空を覆っていた 「僕が来たからにはもう大丈夫だぞ」 そう言って肩を叩いて 思えばそれが歯車を狂わせた瞬間だった  初対面の男に心を見透かされた羞恥 何より期待という無邪気な重圧に耐えられるわけなく 青年は力一杯舌を噛み切り その場で死んでしまった どこからか甲高い悲鳴が聞こえた  “人殺し”と石を投げられても投げ出せぬ職務と罪悪感 時を待たず酒に溺れ 自己と他己の境失くす毎夜 「目に映るもの全て 鏡の前じゃ僕も例に漏れず敵なんだ」って そう言い残しとうとう気が触れた  数年前の栄光が嘘みたいな地下牢で 「一族の恥」と 「産まなきゃよかった」と 蔑む声も彼の耳にはもう届かない  もはや息するだけの屍を持て余していたところ こう呟く 「神よ 全てお前のせいだ」 ひどく血走った両目で空を睨み付ける  神様はこう返した 「調子に乗んな」って 「俺の読みが間違ってたっていうのか それならばお望み通り“行き過ぎた力”を無くして進ぜよう  土へ還れ、命諸共 こんな恩知らずなだけの失敗作 天国にも地獄にさえも行けるなんて思うなよ さあ、これで全部おしまい」  所詮彼が消えたところで 訪れる平和も巨悪もなかった この世界に何も与えられなかった さながら初めから居なかったかのように これから彼はあの日の過ちを省みることも償うことも 自分勝手に泣くことも到底許されず “無”という無間地獄の中で永久に彷徨い続けるのだ めでたしめでたし…
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