ストッキング吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 横山裕章 | 金曜ロードショウ なんとなく観てしまう 魔女の宅急便に泣いた 十三歳の夏にはもどれないことを知る ラヂオの予報は ことごとくはずれてしまう とんぼのきもち雨に打たれ キキのやさしい魔法も届かないことを知る ストッキングをひき裂いて ここからすぐに連れだしてよ 大人になれずに ずっと待っていたのに ストッキングの網目で あやとりするのも飽きたよ 夢みる必要のない 夢の国へ連れだしてよ 自分の力を 信じきれなくなるとき いびつに歪んだ心は たった一つの魔法を忘れかけていたんだ もうわかっているよ わたしは特別じゃない 少女のころ窓辺に腰掛け唱えた 信じる魔法を思い出せたら ストッキングをひっ掻いたり なんでも好きにしちゃってよ かすり傷くらい 痛くも痒くもないの ストッキングをこの手で裂いて 窓の外へ飛びだしたら 夜空に伝線した ほうき星かかって綺麗でしょう |
逃飛行少女吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 石崎光 | 春風ネットサーフィン やましい電波に乗り 常夏なのにネクラ それは偏見ていうの 秋がつれこむナーヴァス 泣きたいでも泣けない 真冬の蚊取り線香 ロンリーロンリーリー この田舎町にはデパートすらないよ 噂好きな輩にもうんざり あなただけに教える 今夜わたしは旅立つよ ほんとうのことだけ知りたい 探しにいくのだ 恨めしげに睨んだ愛犬に ごめんねを告げたら 高い雲に乗っていこう 見慣れた屋根は小さくなって 退屈ほとばしる 合わせ鏡のようなあぜ道 昨日と同じ今日 それもう永遠ていうの こころ通わぬ眼の尖ったクラスメイト よくわからないルールともおさらば あなただけに教える 今夜わたしは旅立つよ あたらしい世界を手にしたい つかみにいくのだ この町も人々も 思えばそんなに悪くないけれど わたしを知らない場所 これから出逢う人がみえるの あなただけに教える 今夜わたしは旅立つよ ほんとうのことだけ知りたい 探しにいくのだ さよならだと思えば ちょっぴりセンチになってしまうけれど 星が点滅して呼ぶの 見下ろす町は遠く遠く遠くなって |
未成年の主張吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 石崎光 | マイクチェック・ワンツー アーアーアーアーアー 始めましょうか これから言うのは独白だからここだけだから マイクチェック・ワンツー ピーピーピーピーピー 自主規制音 今だけ禁止を廃止にさせてお好きにさせて 3・2・1 わたし あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが す、す、す、 わたし あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが す、好きです マイクチェック・ワンツー アーアーアーアーアー 屋上じゃなくても あなたに言いたい目を見て言いたい本気で言いたい 台詞チェック・ワンツー 大人が書いた台本はいらない 今日からやらせを廃止にさせてわたしの言葉でいうよ 夢で会えたってしょうがないでしょう 電線を綱渡り あなたの部屋の窓を コンコンコン わたし あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが す、す、す、 わたし あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが好きです |
ブルーベリーシガレット吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 石崎光 | 校則違反の原付バイクが わたしを掠めて田んぼにつっこんだ 泥水はねたセーラー服 最悪で最高の出逢いだった あなたが仲間とたむろしている場所 うつむきあしばや通りすぎる日々 そんな真面目ちゃんはもう卒業 駄菓子屋で例のブツを買う ブルーベリーシガレット 不良になったきぶん ワルなあなたにお似合いの カノジョになるため いよいよ今日からわたしもデビュー 体育館裏あなたをチェックワンツー ポケットのブツをとりだして 火をつける仕草 さまになれ ブルーベリーシガレット 不良娘のふり あなたをチラチラ気にしながら ブルーベリーシガレット ブルーベリーシガレット 不良になったきぶん ワルなあなたにお似合いの カノジョになるため ブルーベリーシガレット ブルーベリーシガレット |
なかよしグルーヴ吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子・横山裕章 | 横山裕章 | キャッキャッキャウフフが聞こえたら 彼女たちかもしれないね キャッキャッキャウフフが聞こえたら どうか気をつけて 放課後の教室に 少女たちの悪口はうねりだす なかよしグルーヴ たのしいくるしいおともだち なかよしグルーヴ 油断のできないおともだち チクチクジュクジュク刺しあって おそろいの入れ墨 こころに彫っている キャッキャッキャウフフは狙っている 次のターゲットを 週明けの校門は友情という牢獄の門になる なかよしグルーヴ 優しい卑しいおともだち なかよしグルーヴ 友達じゃないおともだち トロトロドロドロ溶けあって おたがいの境も見えなくなってゆく 桜の時 緊張を解き 意気投合 おとなりの席 なかよしグループ いつしかグルーヴ とぐろを巻いて どす黒くなって なんでも話して 秘密は御法度 ゴールはみんなで 抜け駆け厳禁 相槌のビート 嘘泣きのフェイク グルーヴの正体 暴きだすショウタイム ひとりぼっちになりたくない ひとりぼっちになりたくない ひとりぼっちになりたくない ひとりぼっちに 気づけば狂っていた ともだちって何だろう 喜びは倍に 哀しみは半分に 先生はそう言うけれど なかよしグルーヴ たのしいくるしいおともだち なかよしグルーヴ 油断のできないおともだち チクチクジュクジュク刺しあって おそろいの入れ墨 こころに彫っている |
キルキルキルミ吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 横山裕章 | あぁ だめな子ね わたし同じ失敗を くりかえすことだけが得意みたいなの あぁ くらい話 したいわけじゃなくて 今日はなんだか 誰かに謝りたいきぶん お化けが映った 鏡に向かい わたしは罰として 前髪を切る キル キル キルミー キル キル キルミー キル キル キルミー 前髪を切る キル キル キルミー キル キル キルミー キル キル キルミー 癖になっちゃいそう キル キル キル キルミー あぁ ふらふらと闇を歩いていたら 夜の径 人は未知 誰かに殴られた 倒れてレスキュー 届かない声が こぼれて染みになる ブラウスを切る キル キル キルミー キル キル キルミー キル キル キルミー 無茶苦茶に切る キル キル キルミー キル キル キルミー キル キル キルミー いつかキレちゃいそう その前にキルミー |
美少女吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 石崎光 | 恋がしたい 恋がしたい 美少女になれたなら 鏡よ鏡 うつくしいって何ですか うつりゆく価値観 だれが決めているの ぼやいたって朝おきて美少女になっていたら 望むのは一つ 恋がしたい 恋がしたい からだごととろけてしまうような 恋がしたい 恋がしたい 美少女になれたなら 鏡よ鏡 この世にいるというの わたしを想い焦がれて泣く人が ちょっとだけ痛くても経験してみたい 思われニキビ 声をきかせて まだ見ぬ未来の恋人 わたしはここにいます 恋がしたい 恋がしたい キスだけで生まれ変われるような 恋がしたい 恋がしたい 人の道外れてしまうような 恋がしたい 恋がしたい これまでの過去を許せるような 恋がしたい 恋がしたい 美少女になれたなら 美少女になれたなら |
チョベリグ吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 石崎光 | まじで cho cho チョベリグ すきよ すきなの きゃわいい あの子 まじで cho cho チョベリグ ん~ すきダヨ あの子に会うと そくてんしたくなる くるりんぱ なんちゃって おかしいね そくてん そくてん くるくる くるくる あの子の まわりを くるくる くるくる チョベリグ だけど会えない日は まれにチョベリバ だけどやっぱり会えると cho cho チョベリグ まじで cho cho チョベリグ すきよ すきなの あの子は あの子 まじで cho cho チョベリグ ん~ スキッ スキッ ス キッス あの子の肩に そくてんしている人 くるりんぱ ちらついて わらっちゃう そくてん そくてん くるくる くるくる あの子の まわりを くるくる くるくる チョベリグ だけど会えない日は まれにチョベリバ だけどやっぱり会えると cho cho チョベリグ いつも おしゃべり できないまま うつむいてしまうよ あっ このままでは誰かにとられちゃう! そくてん そくてん くるくる くるくる あの子の まわりを くるくる くるくる チョベリグ だけど会えない日は まれにチョベリバ だけどやっぱり会えると cho cho チョベリグ |
ケケケ吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 横山裕章 | シェーバー 恋にケケケはいらない それはどうして ケケケ ケケケ ケケケ 悲劇の戦士よ ケケケ あなたがすきすき隙間もないほどハートで埋もれている この瞳は本物よ 信じてくれていい それでもわたしのすべてを見てほしいなんて思わない だって恋は知らなくていいこともあるから あなたの胸毛たくましいのねん もっともっと近くで見せてよ シェーバー 恋にケケケはいらない それはどうして ケケケ ケケケ ケケケ シェーバー 守るために生まれて疎ましく思われて剃られた ケケケ 悲劇の戦士よ ケケケ あなたの無精髭たまらないのよん ちょっとちょっとさわってもよくて シェーバー けれど眉毛は必要 なくちゃちょっぴり般若に似ちゃうの ケケケ シェーバー けれどまつ毛は必要 濃く長く伸びていけ 天まで ケケケ シェーバー 恋にうで毛はいらない 恋にすね毛もいらない ケケケ ケケケ シェーバー わたしを守るケケケ 悪く思うな ケケケ ケケケ ケケケ さらばよ戦友 ケケケ |
シーラカンス通り吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 横山裕章 | 星のあかりぽつんと灯るころ 街は目覚め古代魚のよう動きだす シャワーを浴びたなら出掛けなくちゃ 赤いハンドバッグ片手にして あの店で待っている 従順な目で待っている このルージュに魅せられた 魂もがれた顔のやつらが わたしきっと天国にはいけない 黒い翼は折れてしまったの ドラゴンのキスを教えるわ お空に帰れない黒蜥蜴 ねえ見てみたいでしょう 背中に隠した傷痕を このヌードに焦れている 魂売った目をしている あなたも 夜明けまで続くショウタイム 踊り子は擦れた目つき 堂々と裸をあらわに微笑む 疲れきった魂喰ってこの街で生きているの 老いるまで踊りつづける 蜃気楼の中で いまこの街にのまれるまえに生きている証が欲しいの ただやすらぎに出逢えるならばと魂に動かされている わたしも |
泣き虫ジュゴン吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 横山裕章 | 雨も届かない この海の底 珊瑚にからまる 涙の泡 122回紡いだ言葉も 声にならずにポロポロこぼれた 皆をやっかんで突伏して泣いていたよ ほんとうにずるいのは 誰かのせいにした僕なのに 海水にのみこまれた日 産声をあげたんだよ ただ冷たさにおどろいて 鏡の君はいつも僕に 泣き虫なんて言うんだよ すぐ泣くやつはきらいだって 錆びた鏡に赤い目が映った 泣き虫がきらいな僕 このままじゃ 何もしないうちに終わりそう どうしてもゆずれない夢が まだ ここにあるから 海水にのみこまれた日 産声をあげたんだよ ただ切なさにおどろいて あたらしい世界に泣いたのは 哀しいからじゃなかった 心がふるえていたから あぁ 僕の言葉はいつも 胸の扉にこだまして落ちた だけど伝えなくちゃ何も変わらないから ほら いま歌うよ 海水にのみこまれた日 産声をあげたんだよ ただ冷たさにおどろいて 夢に滲んだ涙なら 茶化されたって構わない 僕の声が届くなら 海水にのみこまれた日 産声をあげたんだよ ただ切なさにおどろいて 泣き虫ジュゴン大丈夫 海のなかでなくんだよ そうしたら誰もわかんない そうしたら誰もわかんない |
雪吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 横山裕章 | わたしが生まれてはじめて愛した人は 家族や恋人ではなく あなたでした 膝小僧 四つならぶ 青い電車 無力なわたしにできるのは たった一つ いつだって ただ そばにいる いるだけ あなたがあなたを救う その日も 春が来たなら雪もとけて ここは涙の川になる あなたは水色を泳いで 透きとおる声でわらうでしょう 季節はかならず巡ると わらわらと校舎を出た 制服の波 息継ぎが苦手なまま 海へ続いた ありがとう でも 迎えはいらない 幼い夢をひきつれて 会いにゆこう 春が来たなら雪もとけて ここは涙の川になる あなたは桃色の魚の 美しさを知って泣くでしょう 春が来たなら雪もとけて ここは涙の川になる あなたは水色を泳いで 透きとおる声でわらうでしょう 季節はかならず巡ると |
23歳吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | 吉澤嘉代子 | | ここからはもう 大人の世界 言い訳きかない 大人の世界 見上げてみれば 化け物だらけ ほんとうの敵は わたしの中に ステージからあなたを見つけたときに 迷いのないわたしで在りたいから 心だけはここに ちゃんと食べなきゃ ちゃんと寝なくちゃ 心配性のあなた お母さんみたい 写真を見たら 帰りたくなって だけど 帰る場所はもうないの 23歳の夜 ここからはもう 大人の世界 お酌もします 大人の世界 お喋りできないこと 歌にしたけれど どこへ行ったって きもちはわたしの言葉で伝えなくちゃ ちゃんと言わなきゃ 夢を叶えるためには 夢から覚めなくちゃ ちゃんと言えるよ だけどいつか わからなくなったら思い出して 23歳の君を 23歳の君を |