会津・山の神 津吹みゆ | 津吹みゆ | 原文彦 | 四方章人 | 前田俊明 | どんとそびえる あの山のよに 立派になるのが 夢でした 白い林檎の 花咲く丘で 娘十八(むすめじゅうはち) 鍛えたのどを 聴いてください 山の神 ひと節を… エンヤー 会津磐梯さんは 宝の山よ… 転ぶたんびに また起きあがる 白河だるまの 心意気 きっと目玉は この手でいれる 会津魂(あいづだましい) 燃やした胸を ほめてください 山の神 一途さを… 腹に火を抱く 故郷(こきょう)の山に いつかは錦(にしき)を 飾りたい 母にならった ねばりの強さ 父のゆずりの 負けん気 元気 見せてあげたい 山の神 晴れ姿… |
| 望郷恋歌津吹みゆ | 津吹みゆ | 原文彦 | 四方章人 | 前田俊明 | 冷たい北風 耐えてきた あの山峰にも もうすぐ春が来る 逢えたら うれしい 想いの人に 三味を弾く手に 面影ゆれる 届けこの歌 アイヤ節 あの日の誓いも 今はまだ はたせず 二年の 月日が過ぎました 夕焼け 指切り 初恋の里 三味を弾く手の 小指があつい 響けこの歌 アイヤ節 涙の数だけ 強くなれ 気持ちは前ぞと 教えてくれた人 まぶたに希望の 望郷ごころ 三味を弾く手に 力がはいる 届けこの歌 アイヤ節 |
| 雨のむこうの故郷津吹みゆ | 津吹みゆ | 原文彦 | 四方章人 | 前田俊明 | 寂しくなったら 帰ってこいと 涙で見送る 母の声 思い出すたび 会いたいけれど のぞみ半(なか)ばじゃ 帰れない あの日は雨 きょうも雨… 雨のむこうに 見える故郷(ふるさと) 北窓(きたまど)開いて 真赤(まっか)な林檎 かじればほろりと 泣けてくる いつも電話じゃ 強がるけれど 弱気見せたら 負けになる こころが雨 きょうは雨… 雨のむこうに 霞(かす)む故郷 しぐれに煙った 磐梯山(ばんだいさん)に 誓った約束 忘れない 元気出せよと 叱ってくれる 遠いお山が 恋しいよ あの日も雨 きょうも雨… 雨のむこうに 見える故郷 |
| 哀愁の木曽路津吹みゆ | 津吹みゆ | たかたかし | 四方章人 | 蔦将包 | 木曽の山峡(やまあい) 日暮れは駆け足 風が板戸を カタカタゆする 泣きに来ました 女がひとり 切れぬ未練(おもい)を ひきずりながら 秋に追われる 赤とんぼ 軒の行灯(あんどん) ポツリと点れば 闇の深さに 心は細る 泣きに来ました 女がひとり 黄楊(つげ)の小櫛(おぐし)で 髪梳(す)く指に からむ吐息が やるせない 萩のさみしさ 桔梗のはかなさ 咲いて短い 一秋(ひとあき)の花 泣きに来ました 女がひとり 飛び立つ鳥に 瞳をぬらす 木曽の七谷 霧がふる |
| 望郷さんさ津吹みゆ | 津吹みゆ | 万城たかし | 四方章人 | 伊戸のりお | さんさ時雨(しぐれ)る 傘のなか 指をからめて 夢をみた あの日誓った ふたりの恋は 咲かずじまいの 石割り桜 いまも焦れて サーァ 望郷さんさ 二度と逢えない 人でしょか 時の流れに 身も細る 唄を奏でる 北上川よ もしやもしやと 夜風がさわぐ 泣いてみたって サーァ 望郷さんさ 岩手お山の てっぺんじゃ 秋の終わりか 冬支度 胸の芯まで 凍てつく夜は 恋の破片(かけら)を 温(ぬく)めています せめて夢でも サーァ 望郷さんさ |
| みちのく恋桜津吹みゆ | 津吹みゆ | 万城たかし | 四方章人 | 南郷達也 | 八重の桜は 私の胸に いつも咲きます 会津のこころ 一つ山越え 喜多方越えて 逢いに行きたい 人がいる さくら さくら みちのく恋桜 季節はずれに 満開(さい)てます ならぬことは ならぬのですね たとえ一途な この恋だって うしろ向きして 歩けはしない 母の笑顔が 見たいから さくら さくら みちのく恋桜 摘んで幸せ みつけます 女ごころを 燃やした恋が 空をひと刷毛(はけ) 茜に染める 春が来たなら 二人できっと 生まれ故郷(こきょう)に 帰ります さくら さくら みちのく恋桜 咲いてうれしい 八重ざくら |
| 嫁入り峠津吹みゆ | 津吹みゆ | 万城たかし | 四方章人 | 南郷達也 | 通い慣れてる この坂を 振り向かないと 泣かないと 心に決めてた 花嫁衣裳 馬の背で泣く 小袖が濡れる シャン シャン シャン シャラリと 鈴が鳴る 嫁入り峠は エ…なみだ坂 いいえお父さん お母さん 私はずっと 娘です 馬コがひと足 蹴るそのたびに 遠くなります 故郷の村が シャン シャン シャン シャラリと 鈴が鳴る 嫁入り峠は エ…なみだ坂 空は晴れても 雨は降る 嬉しい筈の 嫁ぐ日に 門出という名の 別れがつらい 誰がうたうか 長持ち唄を シャン シャン シャン シャラリと 鈴が鳴る 嫁入り峠は エ…なみだ坂 |
| おんなの津軽津吹みゆ | 津吹みゆ | 原文彦 | 四方章人 | 伊戸のりお | 雪のみちのく はるかな旅路 ひとり見上げる 岩木山(いわきやま) ひゅるひゅるひゅると 鳴く颪(おろし) 今でも好きだと 伝えておくれ 恋をなくした 傷あとに 如月(きさらぎ)の 風が冷たい おんなの津軽 心まるごと 凍えんばかり 遠い里まで 吹き抜ける ひゅるひゅるひゅると 鳴く颪 待っていますと 伝えておくれ あれはじょんがら 誰のうた 如月の 風の泣き唄 おんなの津軽 津軽こけしの 目尻に浮かぶ 隠しきれない 泪あと ひゅるひゅるひゅると 鳴く颪 忘れはしないと 伝えておくれ 明日は龍飛崎(たっぴ)か 五所川原(ごしょがわら) 如月の 風に誓うの おんなの津軽 |
| 東京ホタル津吹みゆ | 津吹みゆ | 伊藤薫 | 伊藤薫 | 矢野立美 | 焦がれ焦がれて 東京ホタル まだ届かない 私の気持ち 年の離れた 恋になるけど その優しさが大好き あなたお願い この指とまれ 季節がゆく前に だってこの街は とても広いから わたしの事など 見てもらえない 肩先でチラチラ いつだってチラチラ 光っているのに 片思い… 迷子のように 東京ホタル いつもあなたを 探してしまう 人に告げたら 笑われそうで まだ秘めたまま心に 雨が降っても 風が吹いても わたしはめげません だけどこの街の 時は早すぎて 夢見る思いは 置き去りのまま 胸に手を当てれば 激しく動いてる 愛してほしくて 片思い… だってこの街は とても広いから わたしの事など 見てもらえない 肩先でチラチラ いつだってチラチラ 光っているのに 片思い… |
| 壇ノ浦恋歌津吹みゆ | 津吹みゆ | たきのえいじ | 四方章人 | 竹内弘一 | 潮の流れが ぶつかり合って 岩を削って 渦を巻く 生きるか死ぬかの 恋をして 面影浮かべて 夜が更ける 女の命 まるごとあげる 心が燃える 壇ノ浦 本気で惚れて いるのなら 海峡渡って 抱きに来い 月の明かりが 火の粉になって 闇を切り裂き 舞い落ちる ひとりの寝床は 寒すぎて 枕を抱えて いるばかり あんたの他に なんにもいらん 焦がれて燃える 壇ノ浦 浜辺で切った 足の指 ひと月過ぎても うずき出す 女の命 まるごとあげる 心が燃える 壇ノ浦 眠れぬ夜は なおさらに この手がその胸 恋しがる |
| おんなの嵯峨野路津吹みゆ | 津吹みゆ | たきのえいじ | 四方章人 | 竹内弘一 | 指折り二年の 歳月(としつき)は 長すぎました 私には あきらめません 捨てません 恋の成就が 叶うまで あなた恋しと 胸が啼く 嵯峨野 薄墨(うすずみ) 竹の道 嵯峨野を捨てては 生きられぬ 一途な私 女です 宛先のない この手紙 誰か届けて あの人に 熱い思いが 清滝(きよたき)の 水に打たれて 竜になる この世で添えたら もういいの 次の世なんて いりません 焦がれてやせた この身体(からだ) せめて夢でも 抱きしめて 風があなたの 声になる 嵯峨野 祇王寺(ぎおうじ) 石畳 |
| 郡上しぐれて津吹みゆ | 津吹みゆ | たきのえいじ | 四方章人 | 竹内弘一 | あなたに会って 知りました 恋の苦しさ もどかしさ 郡上おどりの 下駄の音 聞けばあの日が また浮かぶ 抱きしめて 抱きしめて… 郡上しぐれて 袖しぼる 手鏡のぞき 口紅(べに)引けば 胸の奥まで 熱くなる どうかひとりに させないで 思い断ち切る 術(すべ)もない 抱きしめて 抱きしめて… 郡上しぐれて 山が泣く 想い出揺れる 長良川 涙ばかりを また誘う きっと帰ると 云ったのに やがて暦も ひと回り 抱きしめて 抱きしめて… 郡上しぐれて 身も細る |
| 会津なみだ橋津吹みゆ | 津吹みゆ | かず翼 | 四方章人 | 竹内弘一 | 会津なみだ橋… あの日の別れ橋 待っててほしいと 言いながら 遠い目をした 旅の人 せめてもう一度 逢いに来て 岸の柳も 切なくぐずり泣く 夢は笹の舟… 流れてどこへ行く 知りたくなかった ぬくもりが 胸を哀しく うずかせる せめてもう一度 逢いに来て 越後街道 消えゆく後ろ影 会津なみだ橋… 渡れぬさだめ橋 女の幸せ 不幸せ みんな教えた 恋ひとつ せめてもう一度 逢いに来て 湯川(ゆがわ)水面(みなも)に 面影また揺れる |
| 歌語り 壇ノ浦恋歌津吹みゆ | 津吹みゆ | たきのえいじ | 四方章人 | 竹内弘一 | 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり… 恋をすれば、心の中で魔物が騒ぐとか… なぜ逢いに来ないのですか。 必ず迎えに来るからと、わたしの体を抱いてそう言ったわね。 知りません、あんたがどんな暮らしをしてたかなんて… でも、嘘いつわりを言える人じゃない、 ねえ…そうでしょう。 潮の流れが ぶつかり合って 岩を削って 渦を巻く 生きるか死ぬかの 恋をして 面影浮かべて 夜が更ける 女の命 まるごとあげる 心が燃える 壇ノ浦 本気で惚れて いるのなら 海峡渡って 抱きに来い あれは五月の海峡まつりの夜… 八丁浜がにぎわう中、あんたは突然わたしの働いている酒場にきて お仲間とお酒を飲んでた。 障子越しにもれ聞こえるお話では、 なにやらお国のお仕事で下関に来られたとの事。 それから続けて三日お見えになり、 その時わたしにそっと手紙を渡してくれました。 封を開けるのがこわくて、その夜こっそり読んでみた。 “次に来る時には、ふたりだけで逢いたい”って。 わたし、嬉しかった! あゝ 早いものね… あれからもう一年よ。 あんたは秋も冬も逢いに来てくれた。 夢じゃない、夢じゃないよね? わたしはずっとあんたの女。 ねえ…そうでしょう。 逢えぬ月日の 長さの分が 痩せていくのね 胸までも あきらめきれない 忘れない 重ねた逢瀬の 倖せを 叶わぬ叶う 願ってみても 運命が憎い 壇ノ浦 愛することで 知りました 愛する辛さと 苦しさを わたし、貧しかったの。 母の手ひとつで育って、早くから酒場で働いていろんな人を見てきた。 幸せなんかひとつもなかった。 でも、あんたに逢って気がついたの。 わたしも、幸せになっていいんだって。 出逢って二度目の海峡まつりの夜、 だぁれもいなくなった八丁浜で… 満月の夜だったわ。 あんた、生まれたまんまの姿で、骨が軋(きし)むくらい わたしを抱きしめてくれた… 月の明かりが 火の粉になって 闇を切り裂き 舞い落ちる ひとりの寝床は 寒すぎて 枕を抱えて いるばかり あんたの他に なんにもいらん 焦がれて燃える 壇ノ浦 浜辺で切った 足の指 ひと月過ぎても うずき出す 女の命 まるごとあげる 心が燃える 壇ノ浦 眠れぬ夜は なおさらに この手がその胸 恋しがる |