雨に濡れた慕情ちあきなおみ | ちあきなおみ | 吉田旺 | 鈴木淳 | 倉田信雄 | 雨の降る夜は 何故か逢いたくて 濡れた舗道をひとり あてもなく歩く すきでわかれた あの人の 胸でもう一度 甘えてみたい 行きすぎる傘に あの人の影を 知らず知らずにさがす 雨の街角 ひえたくちびるが 想い出させるの 傘にかくした夜の 別れのくちづけ 今は涙も かれはてた 頬に黒髪 からみつくだけ ふりしきる雨に このまま抱かれて あゝ死んでしまいたい 落葉のように すきでわかれた あの人の 胸でもう一度 甘えてみたい 行きすぎる傘に あの人の影を 知らず知らずにさがす 雨の街角 知らず知らずにさがす 雨の街角 |
朝がくるまえにちあきなおみ | ちあきなおみ | 吉田央 | 鈴木淳 | | 夜更けの霧が 雨に変るとき あなたの吐息 肩に感じるの 泣いたりするの 明日にしよう あなたのすきな ながい黒髪を きってしまいたい 朝がくるまえに 夜霧のしずくが 忘れたはずの つれないあなたを おもいださせるの 今の私にゃ 広すぎる部屋に もどるはずもない あなたの足音が きこえる気がする 霧のガラス窓 他人じゃないよと 抱きしめてくれた あなたのいない 涙の町から 旅に出たいの 朝がくるまえに |
モア・モア・ラヴちあきなおみ | ちあきなおみ | 吉田央 | 鈴木淳 | 森岡賢一郎 | モアモア ためらわないで おしゃれな恋で わたしのくちびる ぬすんで下さい わたしが貴方になるまで どうぞわたしを ささやきで つつんで下さい モアモア ためらわないで おしゃれな嘘で わたしの涙を ぬすんで下さい 貴方がわたしになるまで どうぞ背中に 好だって おしえて下さい モアモア ためらわないで おしゃれな夜に わたしの秘密を ぬすんで下さい この世が二人になるまで どうぞわたしを 幸福で 泣かせて下さい |
四つのお願いちあきなおみ | ちあきなおみ | 白鳥朝詠 | 鈴木淳 | | たとえば私が 恋を 恋をするなら 四つのお願い 聞いて 聞いてほしいの 一つ やさしく 愛して 二つ わがまま 言わせて 三つ さみしく させないで 四つ 誰にも 秘密にしてネ 四つのお願い 聞いて 聞いてくれたら あなたに私は 夢中 恋をしちゃうわ それからあなたが 恋を 恋をするなら 四つのお願い 聞いて 聞いてほしいの 一つ やさしく キスして 二つ こっそり 教えて 三つ あなたの 好きなこと 四つ そのあと わたしにしてネ 四つのお願い 聞いて 聞いてくれたら あなたに私は 夢中 恋をしちゃうわ 一つ やさしく いつでも 二つ ふたりは しあわせ 三つ いつしか 結ばれて 四つ あなたと わたしは一つ 四つのお願い 聞いて 聞いてくれたら あなたに私は 夢中 恋をしちゃうわ |
X+Y=LOVEちあきなおみ | ちあきなおみ | 白鳥朝詠 | 鈴木淳 | | X それはあなた Y それは私 プラス イコール ラヴ ラヴ ラヴ アイ ラヴ ユー 愛しあっていれば 二人はいつもプラス お別れなんて いやよ マイナスは いらないわ XプラスY XプラスY イコール ラヴ イコール ラヴ ラヴ ラヴ アイ ラヴ ユー X それはあなた Y それは私 プラス イコール ラヴ ラヴ ラヴ アイ ラヴ ユー 信じあっていれば 二人はいつもプラス 嘘をついたら いやよ さみしくて 泣いちゃうわ XプラスY XプラスY イコール ラヴ イコール ラヴ ラヴ ラヴ アイ ラヴ ユー 恋の夢があれば 二人はいつもプラス キッスを忘れちゃ いやよ いつまでも 甘えたい XプラスY XプラスY イコール ラヴ イコール ラヴ ラヴ ラヴ アイ ラヴ ユー |
別れたあとでちあきなおみ | ちあきなおみ | 白鳥朝詠 | 鈴木淳 | | 「あそびにしよう」と あなたが言った 「そうね」と私も 笑って別れた それで終った 恋なのに なんで今更 涙が出るの 愛していると わかったことが 遅すぎたのね 別れたあとじゃ 「浮気でいいね」と あなたが言った 「いいわ」と私は 抱かれて燃えた それで終った 夜なのに なんで今更 悩んで泣くの 死ぬほど好きと わかったことが 遅すぎたのね 別れたあとじゃ 「逢うのはよそう」と あなたが言った だまって私は 涙を拭いた それで終った 朝なのに なんで今更 あきらめないの 命をかけて 愛することが 遅すぎたのね 別れたあとじゃ |
無駄な抵抗やめましょうちあきなおみ | ちあきなおみ | なかにし礼 | 鈴木淳 | 小谷充 | 嘘をついても だめなのね 下手なごまかし 効かないわ 無駄な抵抗 やめましょう あなたに身柄を 預けましょう そうよ あなたの勝ちよ 負けて私は 幸せよ 意地をはってた 今日までが 私はとっても 恥ずかしい 顔を伏せても もうおそい 何処へ逃げても つかまるわ 無駄な抵抗 やめましょう あなたに運命 任せましょう そうよ あなたのものよ 爪の先から 心まで あなたの自由に されるのが 私はほんとに 嬉しいの どうぞあなたの すきに 恋の戦さの 捕虜だから 左目ひらいて 右とじて 私はひそかに 待っている |
私という女ちあきなおみ | ちあきなおみ | なかにし礼 | 鈴木淳 | | こぬか雨に 芯まで濡れて 消えたあなたは 何処にいるの ああ 心変りさえ ああ 愛のひとつなの 信じていいなら 待てと教えて 私という女に 膝を重ね 坐った椅子が ひとり揺れてる 影をのせて ああ 忘れるためには ああ 何をすればいい 愛していたなら せめて教えて 私という女に 似合いすぎる 最後のルージュ ぬればあなたの 匂いがする ああ 泣いてくらすのが ああ 女のつとめか 情があるなら 死ねと教えて 私という女に |
しのび逢う恋ちあきなおみ | ちあきなおみ | 白鳥朝詠 | 浜口庫之助 | 小杉仁三 | あの日の偶然が 彼とめぐり逢い 愛しあう今は 人目避けてしのび逢う 恋のはじめは 悩み 恋の終わりは 涙 だけど二人の心は 激しく燃えて求めあい いつまでも離れずに 愛しあいしのび逢う あの夜のくちづけが 二人を結びあい 今宵また深く 愛を誓いしのび逢う 恋の掟は 秘密 恋の運命は 別れ だけど二人の心は 別れられずに 求めあい 幸せの夢を見て いくたびもしのび逢う 恋の掟は 秘密 恋の運命は 別れ だけど二人の心は 別れられずに 求めあい 幸せの夢を見て いくたびもしのび逢う |
今日で終ってちあきなおみ | ちあきなおみ | 阿久悠 | 彩木雅夫 | 小杉仁三 | さよならが終ったら うらむのはやめましょう そんな寒いことしたくないしたくない いい人はいい人よどうなって別れても 愛されたあの頃のあなたがほんとなのよ やせがまんしなくても しあわせが祈れそう 二度とこんな恋しないでねしないでね しないでね さよならが終ったら 何もかも捨てましょう いやなことならばなおのことなおのこと いい人はいい人よどうなって別れても 愛されたあの頃のあなたがほんとなのよ 男なら似たあなた 女なら似た私 いつかそんな人見つけそう見つけそう 見つけそう |
恋した女ちあきなおみ | ちあきなおみ | 阿久悠 | 彩木雅夫 | 小杉仁三 | 恋した女が 悪いと言うのなら 抱いたあなたは どうなるの うらみじゃないけど 教えてほしい あれはあなたにとっては ささいな気まぐれ 今は遠い昔の話 消えそうな想い出なのね どうにもならない 想いを抱きしめて ひとり泣いてる 女なの 明日まで生きてる 値打ちもないわ 恋した女が ためいきつく時に 消えたあなたは どうするの 未練じゃないけど 教えてほしい しゃれた言葉を並べて 誰かを抱きしめ 罪な恋のある夜の秘密 気軽に重ねているの 窓辺にもたれて せつなくあきらめて 飲めぬお酒を飲んでいる 明日まで生きてる 値打ちもないわ |
禁じられた恋の島ちあきなおみ | ちあきなおみ | 吉田旺 | 中村泰士 | 馬飼野俊一 | 約束の時間に 紙のフクロぶらさげ 桟橋にきたけど あなたはまだこない 潮騒を遠ざけ ドラが鳴るわ出船の この旅に私は かけてきたのいのちも もう…もどれないわ あ…あの町には いまさらナミダつれて ナミダつれて もう…もどれないわ あ…あの家には 手紙を残してきたから 残してきたから 霧のような小雨に さむいこころぬらして こないわけ知ったの 来月結婚するのね 電話さえできない 禁じられたしあわせ どうしろというの ここまできた私に もう…もどれないわ あ…あの町には いまさらこんな気持ちで こんな気持ちで もう…もどれないわ あ…あの家には みんなに背いてきたから 背いてきたから |
喝采ちあきなおみ | ちあきなおみ | 吉田旺 | 中村泰士 | 高田弘 | いつものように幕が開き 恋の歌うたうわたしに 届いた報らせは 黒いふちどりがありました あれは三年前 止めるアナタ駅に残し 動き始めた汽車に ひとり飛び乗った ひなびた町の昼下がり 教会のまえにたたずみ 喪服のわたしは 祈る言葉さえ 失くしてた つたがからまる白い壁 細いかげ長く落として ひとりのわたしは こぼす涙さえ忘れてた 暗い待合室 話すひともないわたしの 耳に私のうたが 通りすぎてゆく いつものように幕が開く 降りそそぐライトのその中 それでもわたしは 今日も恋の歌 うたってる |
劇場ちあきなおみ | ちあきなおみ | 吉田旺 | 中村泰士 | | 昨日 あの町はなれてきた 明日は どこへ行くのやら そして船からバスに乗りかえて 私は夢を追いかける サイン求める声は 私をよけて スターのもとへ 走ってゆく どさ回りと 人に呼ばれる 旅は 続くの 風に 私の顔がなびく 二色刷りのポスター そしてバスから汽車に乗りついで 二度目の春が過ぎました スターめざした人の涙が床に 黒くしみつく ああステージ きっとあける 私の名前 飾った 劇場を |
夜は誰にもあげないでちあきなおみ | ちあきなおみ | 吉田央 | 鈴木淳 | 川口真 | 夜は誰にも あげないで あなたの腕を どうぞ私に 昨日より今日 今日よりあした 深まる想いが 私こわいの 夜は誰にも あげないで あなたの夜を どうぞ私に 夜は誰にも あげないで 私の髪を どうぞあなたに 昨日より今日 今日よりあした もとめるこころが とてもこわいの 夜は誰にも あげないで 私の夜を どうぞあなたに 私の夜を どうぞあなたに |
想い出なんて欲しくないちあきなおみ | ちあきなおみ | 悠木圭子 | 鈴木淳 | 小谷充 | ある日突然 あなたを知って 何も知らずに 恋によったの ある日突然 愛が消えたの だから一人で 旅に出たのよ あの日の愛は 嘘ではないわ 誰も信じて くれないけれど 思い出なんて 欲しくないから だから一人で 旅に出たの ある日突然 あなたに会って 通りすがりの 他人を感じ ある日突然 死にたくなって だから一人で 旅に出たのよ 何も告げずに 何も残さず めぐり会う日が 死んでも来ないように 思い出なんて 欲しくないから だから一人で 旅に出たの 愛のよろこび 愛のむなしさ すべてを何処かへ 捨てゝしまいたい 思い出なんて 欲しくないから だから一人で 旅に出たの |
変身ちあきなおみ | ちあきなおみ | 白鳥朝詠 | 鈴木淳 | 船木謙一 | あなたにくちづけ されたくて わたしは花に なりました あなたに甘えて みたくって わたしは仔猫に なりました だからいつでも だからいつでも わたしをやさしく 愛してね わたしのほかには どなたへも あなたの愛を あげないで 姿を変えても 恋をする わたしを愛して くださいね あなたの心が ほしくって わたしは涙に なりました あなたに抱かれて いたくって わたしは人形に なりました だからいつでも だからいつでも わたしをやさしく 愛してね わたしのほかには どなたへも あなたの愛を あげないで 姿を変えても つくします わたしを愛して くださいね だからいつでも だからいつでも わたしをやさしく 愛してね あなたのためなら なんにでも 姿をかえます このわたし 恋する女の まごころを お願いわかって くださいね |
私をもう一度ちあきなおみ | ちあきなおみ | なかにし礼 | 鈴木淳 | | 離しはしないと 背中を抱いた 貴方の右手は 今じゃ他人のもの 淋しがりやを 直してくれず 弱い女に 育てておいて 何故すてる 何故すてる 意地悪は やめて 貴方はそんな人じゃないはずね 私をもう一度 燃えさせて 嬉し涙の まつげを拭いた 貴方のその胸 今じゃ他人のもの 待つことだけを 教えておいて 好きな通りに 仕上げておいて 何故すてる 何故すてる たわむれは やめて 貴方はそんな人じゃないはずね 私をもう一度 見なおして はかない夢を 見させておいて 女の望み もたせたまゝで 何故すてる 何故すてる 泣かすのは やめて 貴方はそんな人じゃないはずね 私をもう一度 抱きしめて |
たそがれの海辺ちあきなおみ | ちあきなおみ | 白鳥朝詠 | 浜口庫之助 | 小杉仁三 | 美しい瞳が 燃えて 歌う歌う たそがれの海辺 馬に乗り遥かな 渚 走る走る 波に濡れながら シャルラララ……… 歌う乙女の 花のかおりが シャルラララ……… はじめて恋を 教えてくれた 美しい黒髪 ゆれて 歌う歌う たそがれの海辺 目を閉じて静かに ひとり 甘い甘い 恋の夢を見る シャルラララ……… 歌う乙女の 白い小指が シャルラララ……… いつしかそっと やさしく触れた シャルラララ……… 歌う乙女の 白い小指が シャルラララ……… いつしかそっと やさしく触れた いつしかそっと やさしく触れた |
もう忘れましょうちあきなおみ | ちあきなおみ | 阿久悠 | 彩木雅夫 | 小杉仁三 | 今さら 今さら何さ こぼれた酒はそのまま 昔よ昨日も昔 楽しい夢も終りよ たがいに忘れましょう 忘れましょうよ 東と西へ 消えて消えて行きましょう 未練はきらいなはずよ 涙じゃないわ違うわ たがいに忘れましょう 忘れましょうよ 東と西へ 消えて消えて行きましょう さようならくちづけさえも しないでおくわさようなら |
マニキュアがかわくまでちあきなおみ | ちあきなおみ | 吉田旺 | 中村泰士 | 馬飼野俊一 | マニキュアが かわくまで こたえをだすのは 待ってて このモヤモヤが 晴れるまで でて行くそぶりは みせないで 今日がふたりの 最後の朝になるなんて 信じられないの 信じられないの マニキュアが かわくまで こたえをだすのは 待ってて このモヤモヤが 晴れるまで でて行くそぶりは みせないで マニキュアが かわくまで 時計をみはるのは やめて あゝほゝえみが できるまで 私をのこして 行かないで これが最初で 最後の恋になるでしょう 私きめたのよ 私きめたの マニキュアが かわくまで 時計をみるのは やめて あゝほゝえみが できるまで 私をのこして 行かないで |
最后の電話ちあきなおみ | ちあきなおみ | 吉田旺 | 中村泰士 | 高田弘 | あなた 私がいなくても 花に水を忘れないで あなた 私がいなくても 外でばかり食事しないで それからあなた あの頃みたいに 酔って車を 走らせないでね コドモみたいなひとだから…… 気がかりなのよ トビラのなまえは 消してください おわかれですね…………あなた あなた 私はいないのよ 小鳥の餌絶やさないで あなた 私はいないのよ シャツはいつもとり変えてね それからあなた 体に毒だわ あまり煙草は すごさないでね 何もできないひとだから 心配なのよ 忘れた荷物は 捨ててください おわかれですね…………あなた |
くせちあきなおみ | ちあきなおみ | 吉田旺 | 中村泰士 | 高田弘 | 背中のボタンを止める時にいつも 知らず知らず彼の名前を呼んでしまうの 昨日も友達にやくざな男なんて 忘れておしまいって言われたけれど きっときっときっと無理だわ 破いた写真をつなぎ合わせるように 想い出がソファの上で煙草ふかすわ ベッドが広いわまるで空家のよう 窓をたたく風に背を向けまつ毛とじましょう 今夜は友達に見かけのいい男を 紹介されたけど帰ってきたわ きっときっときっと駄目だわ 破いた写真をつなぎ合わせるように 悲しみがランプのそばで ギターはじくわ |