Uru

それでも二人で願った、どこかで見たような日常でいい。

 2019年9月11日に“Uru”がニューシングル『願い』をリリースします。表題曲は、TVアニメ『グランベルム』エンディングテーマに起用されており、7月26日より先行配信がスタート。尚、歌詞先行公開中には【注目度ランキング】にて最高5位を記録し、TOP10入りをキープし続けておりました。今日のうたコラムでは、そんな話題の新曲をご紹介。

灰色の視界の中で
一人で歩くのは簡単じゃなかった

曖昧な輪郭をたどり
手繰り寄せた糸は繋がってなかった
「願い」/Uru


 自身のTwitterにて、Uruが『身も心も削がれるような日々の中では「日常」がどんなに幸せだったかをより感じます 強さと弱さが共存する曲になっています』と綴っていたこの歌。まず、冒頭から見えてくるのは<灰色の視界の中で 一人で>歩こうとしてきた<私>の姿です。伝わってくる<灰色>の感情は、寂しさ、不安、迷い、憂鬱、虚しさ。

 そしてイメージできる<灰色>の景色は、薄暗く不透明な世界や、晴れ間の見えぬ曇り空、冷たいコンクリートビルに囲まれた街…。しかしそんな<灰色の視界の中>でも<私>は、必死にどこかへ進もうとしてきたのです。何かを信じ<曖昧な輪郭をたどり>ながら。立ち止まらずに。それは<一人>の“強さ”だったと言えます。

 ただ、現実は想像していたより残酷。希望にすがる想いで<手繰り寄せた糸は>どこにも何にも誰にも<繋がって>いませんでした。再び<灰色の視界の中で>途方に暮れる主人公。改めて<一人で歩くのは簡単じゃなかった>と痛感せざるを得ません。絶望と孤独を感じながら、また立ち上がるのは難しいこと。それが<一人>の“弱さ”でしょう。

「ねぇ、いつか朝日を見よう」
そう言って君は手を
そっと差し出した
「願い」/Uru

 そうやって<一人>の限界を思い知ったとき、出逢えたのが<君>です。ダメになりそうな<私>に<手をそっと差し出し>てくれた。やっと<一人>から<二人>になれた。何より「ねぇ、いつか朝日を見よう」という言葉は<灰色の視界>を照らす“未来の希望”になった。こうして、ここから<私>は<君>と、まだ見ぬ明日へ歩んでいくのです。

軋む世界に飲み込まれながら
大事な物ボロボロこぼしながら
それでも二人で願った
どこかで見たような日常でいい
傷つくだけの世界なら もう
いらない いらない いらない いらない
いらない
「願い」/Uru

歪む道に足を取られそうでも
風に揺られグラグラ倒れそうでも
それでも二人で願った
すぐに消えそうな幻なんて
偽りだけの世界なら もう
いらない いらない いらない いらない
いらない
「願い」/Uru

 未来へ進む二人の「願い」とは<どこかで見たような日常でいい>というシンプルなもの。だけど<どこかで見たような>という俯瞰的な表現から、そんな平凡な幸せさえ<二人>には、ほど遠いものである現実が際立ちます。でも、それでも、軋む世界にも、歪む道にも、酷い風にも、<二人>の「願い」がかき消されることはありません。
 
 この<どこかで見たような日常でいい>という「願い」は、同時に“それを手にするまでは生きるんだ”という“決意”でもあるのではないでしょうか。きっと「ねぇ、いつか朝日を見よう」と<君>が言ったあの日から、ずっと<二人>は、同じ<朝日>を「見たい」と願いながら、「見るんだ」と決意しながら、歩いているのです。

例えば汚れた景色も
醜い街の色も
歩いた分だけ増えていくけど
信じるものがあるから

涙はもう流さないよ
そして今 新しい日々を

歩く

軋む世界に飲み込まれながら
大事な物ボロボロこぼしながら
それでも二人で願った
どこかで見たような日常でいい
傷つくだけの世界なら もう
いらない いらない いらない いらない
いらない
「願い」/Uru

 もちろん<二人>になったからといって、あの<灰色の視界>がすぐに変わるわけではないでしょう。むしろ<汚れた景色も 醜い街の色も 歩いた分だけ増えて>いきます。ただ今は、それ以上に強い“<信じるもの>=<朝日>=<日常>の幸せ”が、二人の<新しい日々を 歩く>ための希望となっているのです。だから二人は“強い”のです。
 
 サビで何度も繰り返される<いらない いらない いらない いらない いらない>というフレーズ。余計なものを振り払いながら、一歩一歩、踏みしめながら進む<二人>の姿を象徴しているように思えますね。曲が進むにつれ増してゆく“強さ”が、わたしたちの心を揺さぶります。様々な感情を是非、歌詞から、歌声から、サウンドから、感じてみてください。

◆紹介曲「願い
作詞:Uru
作曲:H.Aoba・N.Sasaki

◆New Single「願い」
2019年7月26日先行配信
2019年9月11日CD Release
初回生産限定盤 AICL-3753~4 ¥1,900(税込)
通常盤 AICL-3755 ¥1,200(税込)
初回プレスカラートレイ仕様
期間生産限定盤(アニメ盤) AICL-3756~7 ¥2,000(税込)

<収録曲>
M-1 願い
M-2 Scenery
M-3 白日
M-4 remember Self-cover ver.
M-5 願い -instrumental-
M-6 Scenery -instrumental-
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