「当たり前だった学生生活が特別になった今」だから書けた曲。

 埼玉出身のシンガーソングライター“みきなつみ”が、2020年3月18日に3rdデジタルシングル「君にだけバレて欲しいな」をリリースしました。タイトル曲は彼女史上もっともポップな楽曲であり、恋の駆け引きをしている女の子の心模様が描かれている1曲。そしてカップリングには、初の卒業ソング「青春のフィルター」が収録されております。
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“みきなつみ”本人による歌詞エッセイを2週連続でお届けいたします。その【前編】に続く【後編】で綴っていただいたのは、新曲「青春のフィルター」にまつわるお話。あなたと青春を共に過ごしているor過ごした“友達”を思い浮かべながら、歌詞とエッセイを味わってみてください…!

~歌詞エッセイ【後編】「青春のフィルター」~

こんにちは!最近、涙もろさが増しすぎて、本の帯で泣いてたら店員さんに驚かれ、とっさに花粉症で目が痛いアピールをしてみたけどもう遅かった、みきなつみです。

読み始めてくれた、そこのあなた!本当にありがとうございます。私のエッセイ、読んでくれてる人がいるのか心配でしたが、あなたのおかげで心がハッピーです!本当です!あなたは一人の人間をハッピーにしていますよ。その優しい心を持っているのなら、最後まで読めちゃうかも!(よろしくお願いします。)

さあ!というわけで、今回のエッセイは、3月18日にニューシングルのカップリング曲としてリリースされた「青春のフィルター」に絡めて話していきます!

この曲は、「当たり前だった学生生活が特別になった今」だから書けた曲だなあ、と思います。

正直、「青春」という言葉を歌詞に入れるのさえ、こっぱずかしく思ってしまうほど、私は知らぬ間に大人になっているのかも。そんなことを思ったりしました。(いや、実際はお子ちゃまです。)

高校の入学式、不安より期待とワクワクでいっぱいだったみきなつみちゃん。入学して1週間後、ドラマや少女漫画のキラキラした青春は、大人が作った幻想だったのだと、悟ったのでした。

だってリアルJKは、ちっちゃなこと(今思えば)ですぐ悩むし、私の王子様はいないし、食後のプリンはやめたいのにやめられないし、本当に勉強がしたくないし、だけど将来への葛藤は常に頭の中にいて、、、あれ、キラキラしてないじゃん!と、なります。

でも、そんな未熟さから生まれた葛藤こそ「青春」だったのだと今ならわかります。大人になるにつれて、苦悩からうまく抜け出す方法や、力の抜き方を覚えていきます。あの頃の私だったら、悩んでいたかもなと思う瞬間があります。

その悩みや葛藤を分かち合った友達は、何年経っても変わらない存在になります。今では1年に1度しか会わなくなったけど、ついこの間会ったかのように話せる。心を許せる存在です。

そう!私が結果的に言いたいのは、友達は最高だな!!!ということです。過去の未熟で恥ずかしい部分も知ってる友達って本当に貴重なんだなと、年々思います。かっこつけることも、見栄を張ることもない。10年後も20年後も、当たり前に会っているんだろうなと思える友達。きっとみなさんにもそんな存在がいて、思い浮かんでるんじゃないかな。これからも大切にしたいね。

ありがとう、いつかまたね!

<みきなつみ>

◆紹介曲「青春のフィルター
作詞:みきなつみ
作曲:みきなつみ・GAKU