例えあなたの時計止まってもまた会えると信じて止まらないから。

フレデリックが音楽を鳴らす理由。
10年後、20年後、
俺らが鳴らせなくなった100年後でも
受け取ってほしい大切な楽曲。
CDを手に入れないと聴けないカップリング曲
フレデリックとして、ミュージシャンとして、
1人の音楽好きとしての“気持ち”に触れてほしい
(フレデリック・三原健司Twitterより引用)


 ドラムの高橋武さんを正式メンバーに迎え、4人体制となった“フレデリック”がニューシングル「かなしいうれしい」を2017年8月16日にリリースしました!そんな新章の幕開けとなる最新作のカップリング曲として収録されているのが「シンクロック」です。冒頭でご紹介したのは、ボーカルの三原健司さんが大切なこの曲についての想いを綴ったツイート。今日のうたコラムでも、歌詞からその“気持ち”に触れてみます。

たった4分ちょっとの音楽の為に
君はどれくらいの未来 踊ってくれんの
たった1秒ちょっとの4文字のくせに
僕はずっと想い悩んでいたんだよ
「シンクロック」/フレデリック

 フレデリック楽曲には代表曲「オドループ」や「オワラセナイト」をはじめ、よく“踊る”というワードが登場しますが、この歌でも<君はどれくらいの未来 踊ってくれんの>と歌われていますね。作詞作曲を手がける三原康司さんは以前、歌ネットのインタビューで、“踊る”という言葉はひとつの意味ではないのだと語ってくださいました。<踊っています>が<愛しています>を表現していたり、踊ることを通じてラブソングを描くことも多いんだとか。
 
 おそらく「シンクロック」もまた、ファンの方ひとりひとりへ“踊ること”を通じて贈るラブソングなのです。つまり、わたしたちを踊らせてくれる<たった4分ちょっとの音楽>や<たった1秒ちょっとの4文字>に全力を尽くすことが彼らからの愛情表現。それに対する<君はどれくらいの未来 踊ってくれんの>というフレーズには、どれだけ愛し続けてくれるの?という想いが込められているのでしょう。

だから何秒間も何分間も何年間も忘れない為に
何百回も何万回も何回も何回も何回もわかりあいたくて
伝えてく

ずっとずっとずっとずっと待ってる
例え時代が合わなくったって同じ涙を知っているんだろうから
ずっとずっとずっとずっと待ってる
例えあなたの時計止まってもまた会えると信じて止まらないから
ずっとずっとずっとずっと待ってる
「シンクロック」/フレデリック


 そして、同じ言葉が繰り返されることで、何回も<わかりあいたい>気持ち、何回も<伝えてく>決意、何年でも<ずっと待ってる>愛の深さ、自分たちの音楽を愛してくれている人を信じ続ける想いの強さが、ダイレクトに伝わってきますね…!ちなみに「シンクロック」には、<たった1秒ちょっとの4文字のくせに 僕はずっと想い悩んでいたんだよ>というフレーズが綴られていますが、今作のシングルタイトル曲「かなしいうれしい」もまさに“4文字”のなかで揺さぶられる楽曲であると言えるでしょう。

かなしい かなしい かなしい かなしい
うれしい うれしい うれしい うれしい
ふたつの感情に揺さぶられては
まだ見ぬ行き先に進み続けるだけ

さよなら
さよなら
悲しいだけの僕らの話

このまま嘘でもいいから夢泳がせて
正しい正しい今を探してく
僕らは見えない未来を信じてる
だから正しい正しい今を探してく
僕らはまだ見ぬ行き先に足を向けて
悲しい悲しい悲しいやっても 止まらない
「かなしいうれしい」/フレデリック

 歌詞には、かなしい、うれしい、さよなら、正しい、悲しい、いくつもの4文字が登場するのです。また、サビでは<かなしい>とひらがな表記だったものが、ラストでは<悲しい>という漢字表記になっているところにも注目。小さな違いですが、この4文字もきっと“僕”が<ずっと想い悩んで>、その果てにたどりついた唯一無二の答えです。是非、そんな言葉ひとつひとつに込められた意味を丁寧に受け取りながら、フレデリックの新曲たちで踊ってみてください…!

◆紹介曲「シンクロック
作詞:三原康司
作曲:三原康司

◆2nd Single「かなしいうれしい」
2017年8月16日発売
初回限定盤 AZZS-67 ¥2,037(税別)
通常盤 AZCS-2066 ¥1,200(税別)