明日名前が変わっても、あなたの娘なのは変わらないから。

 今年デビュー11年目となり、2017年3月29日には初のデュエットアルバム『Best of Duets』をリリースした“May J.”。そんな彼女がさらに5月24日、記念すべき10枚目のニューシングル「母と娘の10,000日 ~未来の扉~」を発売!今作はなんと“八代亜紀”とのデュエット曲です。そして、作詞・作曲・編曲は“アンジェラ・アキ”が担当。今日のうたコラムでは、その豪華なコラボ曲をご紹介いたします!

柔らかな陽だまりに座り昔話をしている
そよ風で膨らむカーテン
レースの中でかくれんぼをしてる少女が
いたずらに微笑んでいる

洗濯物をたたむあなたの背中が小さく感じる
子供のこぶしで叩いてた肩は
高くそびえ立つ山のように見えた
久しぶりに叩いてあげようか

明日名前が変わっても 
あなたの娘なのは変わらないから
箱で持ち出せない記憶や思い出をこの胸に収めたくて
未来の扉を開く前に
「母と娘の10,000日 ~未来の扉~」/May J. duet with 八代亜紀

 この曲は、翌日に結婚を控えた娘さんとそのお母さんの物語を描いたウェディングソングです。楽曲タイトルの【10,000日】とは、親子が一緒に過ごした月日。つまり、娘さんが生まれてから今日までの27年と少しの毎日のこと。まず1番の歌詞では、娘サイドの心境が綴られております。ふたりで振り返るかつての記憶…。<レースの中でかくれんぼをしてる少女>は、幼い頃の娘さんでしょう。そうして昔話をしながら、懐かしい気持ちで思い出してみる自分の母の背中は<高くそびえ立つ山のよう>だったはず。

 でも今、目の前で<洗濯物をたたむあなたの背中>はなんだか<小さく感じる>のです。それはきっと、お母さんが小さくなったからではなく、娘さんが自分の家族を作れるまでに体も心も大きくなった証。そして、彼女がこんなにも立派な女性に成長したのは、お母さんと共に重ねてきた<箱で持ち出せない記憶や思い出>があったから。名前が変わろうと、住むところが離れようと、その10000日の宝物は娘さんをずっと支え続けるのだということが伝わってきます…!

柱に刻まれたいくつもの日付を指でなぞると
背筋をピンと伸ばしたあなた
私を見上げ得意げに笑う姿が蘇り涙がこみ上げる

明日名前が変わっても
あなたの母であるのは変わらない
親子で迎えた10,000の朝は
この胸で煌めいて
家族の扉を照らしている

七五三の着物から ウェディングドレスへ
巡る季節の花を摘み 希望色のブーケを手にとって
さあ、手にとって
「母と娘の10,000日 ~未来の扉~」/May J. duet with 八代亜紀

 一方、2番に綴られているのは母サイドの心境。娘さんが昔のお母さんの姿を思い出していたように、お母さんもまた、娘さんの幼い頃の記憶が蘇り、胸に迫る想いがあるのです。いろんなことを思い出し、思わずグッと込み上げる涙…。しかし、歌が終盤に迫るにつれ、やはり母の強さというものをヒシヒシと感じますね。とくに<希望色のブーケを手にとって さあ、手にとって>…このフレーズは、少しの不安もあり後ろを振り返ろうとする我が子の背を、扉の向こうへそっと押し出す凛とした姿が見えるかのようです。

明日涙を隠しても 心に宿る感謝は隠さない
明日名前が変わっても 二人の絆は何も変わらない

白紙のキャンバス 幸せで染めて
恐れずに歩いていこう 恐れないで歩いて行って
未来の扉の向こう側へ
「母と娘の10,000日 ~未来の扉~」/May J. duet with 八代亜紀

 そして、歌のラストで重なる母と娘、ふたりの想い。<恐れずに歩いていこう>、<恐れないで歩いて行って>と、バトンのように“強さ”が受け渡されております。こうして歌詞を読んでみると、「母と娘の10,000日 ~未来の扉~」は結婚を控えた女性に限らず、新しい未来へ一歩踏み出そうとする全ての方に響く歌であることがわかります。May J.×八代亜紀×アンジェラ・アキ。それぞれの世代を象徴してきた女性たちの奇跡のコラボレーションを、是非じっくり味わってみてください!

◆「母と娘の10,000日 ~未来の扉~」
2017年5月24日発売
CD+DVD RZCD-86353/B ¥1,800(税抜)
CD ONLY RZCD-86354 ¥1,200(税抜)

<収録曲>
1.母と娘の10,000日 ~未来の扉~
2.糸
3.母と娘の10,000日 ~未来の扉~ (Daughter’s Vocal Only)
4.母と娘の10,000日 ~未来の扉~ (Mother’s Vocal Only)
5.母と娘の10,000日 ~未来の扉~ (Off Vocal)
6.糸(Off Vocal)