本当の自分、まだベッドの中で就寝です。

 『踊る 大捜査線』シリーズの脚本家として有名な“君塚良一”がオリジナル脚本で手がけた監督作『グッドモーニングショー』が、10月8日から公開となりました!今作のテーマはずばり【ワイドショー】。そして主人公は、朝の情報番組を務めているものの、今や落ち目のキャスター・澄田真吾(中井貴一)。そんな彼が突然、人生サイアクの日にぶち当たるのです。ある日、都内のカフェで起こった“立てこもり事件”の犯人の要求は何故か「澄田を呼べ」というもの。たちまち事件に巻き込まれ、直接交渉をするハメになった彼は、タイムリミットの“番組終了時刻”までに犯人をなんとかしなければいけません…。

 さて、その抱腹絶倒コメディー映画『グッドモーニングショー』の主題歌を手がけたのは、4人組バンド“KANA-BOON”です!タイトルは「Wake up」、映画のために書き下ろされた1曲となっております。またこの曲は、彼らが10月5日にリリースしたニューシングルの表題曲。今日のうたコラムではさっそくその歌詞をご紹介いたします♪
 
寝起きの擦り目
TVの前で突っ立って
変わりない一日始めることが憂鬱です
上手く生き抜く為 本心だって引っ込んで
本当の自分 まだベッドの中で就寝です

明けない夜 終わらないんです ねぇ
「Wake up」/KANA-BOON

 そんなフレーズで始まる「Wake up」はまさに、映画『グッドモーニングショー』の冴えないキャスター・澄田真吾が“人生サイアクの日”を迎える前の日常を描いているようでもあります。そもそも澄田はかつて、報道番組のエースキャスターだったそう。しかし、ある災害現場のリポートが世間から非難を浴びて番組を降板して以来、怖くて現場のリポートができなくなってしまったのです。彼の<本当の自分>は、<まだベッドの中で就寝>で、ずっと<明けない夜 終わらないんです>という気分だったのでしょう…。

言葉を紡ごう
心を震わそう
この声鳴らそう
この身で伝えよう

目覚めよう
心の奥にしまった声を響かせよう
君の言葉を解き放て 生まれ変わるのさ
誰もが眠った街で 新しい朝の輝きを見つけるのさ
届けるのさ 伝えるのさ
「Wake up」/KANA-BOON

 そして「Wake up」はこのようにラストを迎えます。<言葉を紡ごう 心を震わそう この声鳴らそう この身で伝えよう>という歌詞は、キャスターという仕事の本質を突いていますよね!また同時に、“KANA-BOON”というバンド自身の想いとも重なるところがあるでしょうし、大切なことを誰かに伝えるという点では誰しも必要としている勇気なのかもしれません。果たして、キャスター・澄田真吾は再び本当の自分を取り戻すことができるのでしょうか。明けない夜から「Wake up」することができるのでしょうか。映画の展開も、主題歌も楽しみです!

もう嫌だ!気を使いたくないね
人混みに酔ってしまって吐きそう
もうずっと遠くの島で暮らしたい
けどそんなわけにもいかない

疲れて眠って夢の中
溺れてしまって水の中
明日を笑ってやり過ごせ
月火水木金土日 今日何曜日?

Weekend
誰かと騒ぎたいけど
Weekend
友達は少ないから
Weekend
夜中円盤回して
Weekend
一人踊り明かすのさ
「Weekend」/KANA-BOON

 ちなみに、KANA-BOONのニューシングル「Wake up」には、新曲「LOSER」と「Weekend」も収録されております。月火水木金と学校や仕事場で気を使って、頑張って、踏ん張って、お疲れの方は是非、この週末に「Weekend」を聴いて心だけでもパーッと躍らせてみてください♪

◆「Wake up」
2016年10月05日発売
初回生産限定盤(CD+DVD)KSCL-2771〜2772 ¥1,500 +税
通常盤(CD)KSCL-2773 ¥1,165 +税