女性アイドルなら必ず1曲は“かき氷ソング”を持っている…!?

 夏といえば…かき氷!かつては“なつごおり(夏氷)”と呼ばれていたそうです。そして7月25日はそんな“夏氷”にちなんだ、7(な)2(つ)ご(5)の語呂合わせから<かき氷の日>と言われております。せっかくなので今日のうたコラムでも“かき氷”が歌詞の中に登場する楽曲に注目してみましょう。

 さて、“かき氷(カキ氷)”でフレーズ検索をしてみると、約100件がヒット。その多くが女性アイドルの楽曲でした。バニラビーンズ、チームしゃちほこ、アイドリング!!!、ももいろクローバー、モーニング娘。などなど。各アイドル必ず1曲はかき氷ソングを持っていると言ってもいいでしょう。夏の<カワイイアイテム>として欠かせない一品なんですね!中でも、秋元康が作詞を手がけるAKB系グループの楽曲は、その登場率が高いようです。

かき氷は
切なすぎる
あんなに欲しかったのに
半分で飽きてしまった
イチゴ味
赤いとこだけ
それ以外の部分は
何にも味がしない
持て余した愛しさは
このまま残しましょう
「かき氷の片想い」/乃木坂46

メロンのかき氷を
食べながら笑った
頭がきーんとするよ

好きなものに囲まれて
あなたはしあわせでしょう?
少年のように…
空の太陽に
嫌みを言ってみても…
「波乗りかき氷」/Not yet

スプーンで掬(すく)った
レモンのかき氷は
あの夏のくちづけ
一瞬で溶けてく
「涙の湘南」/ AKB48

 他にもSKE48「不器用太陽」、AKB48「そばかすのキス」、HKT48「波音のオルゴール」、乃木坂46「ロマンティックいか焼き」といった楽曲にもかき氷が登場します。こうして歌詞を読んでいると“かき氷”は、胸がキュンとするような甘さ、カラフルな気持ち、溶けていってしまう儚さや切なさなどを表現しており、<カワイイアイテム>としてだけではなく、“恋”になぞらえるのにピッタリな食べ物であることもわかります。

 ちなみに、カキ氷専用シロップの秘密は有名ですよね!どの味も本当はすべて同じで、違いは着色料と香料のみ。見た目と香りによって脳が違う味だと錯覚を起こすんだとか。“かき氷ソング”もイチゴ、メロン、レモン、とシロップによって伝わってくる感情が少しずつ違い、幸せな楽曲も切ない楽曲もありますが、どの楽曲も根本は“恋”という味であることは同じ、なのかもしれません…!