相手に対する想いを面と向かって口に出来ないあなたへ…。

“恋文に託されたサヨナラに 気づかなかった私
「アリガトウ」っていう意味が 
「これっきり」っていう意味だと
最後まで気が付かなかった”
『恋文』/中島みゆき

“優しい風は きっとあなたでしょう
見守ってくれてるから 悲しみには負けない
海が見える 可愛い家を建てて 
行き交う船を眺め
あなたへ恋文を書くわ”
『あなたへの恋文』/ふくい舞

“だから 手紙を書きました あなたにラブレター
ハロー ハロー そちらはもう春ですか?
元気にしてますか?
目を見て言えないことを書きました”
『恋文』/カネコアヤノ

 恋文、ラブレター、愛の手紙。これは、相手に面と向かって口に出来ない気持ちや普段はなかなか気恥ずかしくて言えないような想いを、文章に綴って表現するためのものですよね。渡す方法も、手渡し、郵便、靴箱に入れておく…などいろいろ。冒頭でも3曲ご紹介しましたが、恋文をテーマにした楽曲はたくさん存在します。ちなみに昔は“懸想文(けそう)”と呼んでいたそうで、相手に対する恋心を和歌に詠んで紙に書き綴り、それに関連する草木を添えて、人伝てに渡しあっていたそうですよ!
 
 現代では、手紙を出す人がどんどん少なくなっていると言われています。でも“懸想文”が時代と共にカタチを変えていったように、“恋文”は現代型のものになっているのかもしれません。それは<紙>ではなく<電波>を用いた、メールやLINE、時にはfacebookのメッセンジャーや、Twitterのダイレクトメールであるともいえるのではないでしょうか。そんな<電波>を恋が実るまでの『距離感』に例えて、現代らしいカタチのラブレターを表現した新曲の歌詞が届きました。男性シンガーソングライター・近藤晃央の「恋文」です。

“「おやすみ」なんてさ 言わないで欲しいよ
返事の途中 もう眠りについて
そうすれば「ごめん、昨日寝ちゃったよ」って 
明日も君から始まるかな
何度も 何度も 聞こえないように 小さな声で
ほんの2文字で 伝えたかった 恋文”
「恋文」/近藤晃央

 まだ付き合う前のふたりの何気ないLINEでのやりとりなどが想像できる歌詞です。<何度も連絡をしちゃうと 君に煙たがられるから 僕の毎日は その間を数えてる>というフレーズで始まるこの曲は、少し弱々しくも無垢な恋模様を描いており、ところどころでキュンとしてしまいます♪ たしかに、「おやすみ」でやりとりの流れを相手に切られてしまうと、またこちらからはじめなければならないので、(うわ、また来た…って疎ましがられちゃうかなぁ…)と悩んでしまうのは恋愛あるあるですよね!尚、この曲は4月27日発売のニューアルバム『アイリー』から、リード曲として先行配信がスタートしております。
 
 また、「恋文」のミュージックビデオのShort ver.もYouTubeで公開されました。MVには仮面ライダードライブで人気急上昇中の“内田理央”が出演。内田理央は今回が初のMV出演となります。今作には、4体のマリオネットが登場。近藤晃央、内田理央それぞれが、実際にマリオネットを操りながら<歌詞の世界観>を表現しており「人形劇」を通じて一方通行の恋の舞台を描きます…。映像でチェックしつつ、フル音源は配信でゲットし、歌詞と併せて楽しんでみてください♪
 
◆2ndアルバム「アイリー」
2016年4月27日発売
初回限定盤A(CD+DVD) BVCL-716〜717 ¥3,600(税込)
初回限定盤B(CD) BVCL-718 ¥3,300(税込)
通常盤(CD) BVCL-719 ¥3,000(税込)