10代のうちに聴いてほしい。「SOS」&「プレゼント」ピックアップ!

“もしもなにかをわかるのに子供すぎるのなら
いつかわかるときがくる。
でも、なにかをわかるのに
年をとりすぎているのだったら
その人はもう、永遠にそれがわからないのだ。
これはとてもかなしいことだ”

 作家・江國香織さんの短編集「いつか記憶からこぼれおちるとしても」の中の「テイスト・オブ・パラダイス」という作品にそんな一節があります。たしかに、人間は20歳でほとんど性格や思考の傾向が決まるといわれており、大人になればなるほどその考えを変えるのは難しくなっていきます。つまり、10代のうちに経験したこと、感じたこと、学んだことが大人になってからの自分自身を大きく左右するということ…。
 
 そこで、心がまだやわらかいうちに、是非10代のリスナーの方に聴いてほしいニューシングルが9月25日にリリースされました。SEKAI NO OWARIのダブルA面シングル「SOS / プレゼント」です。「SOS」は、映画「進撃の巨人」主題歌として書き下ろされた楽曲。作詞をSaori、作曲をFukaseが手がけた幻想的なナンバーです。一方、「プレゼント」はNHK合唱コンクール・中学生の部の課題曲として書き下ろされた楽曲。この曲の作詞もSaoriが担当。作曲はNakajinが手がけました。

“世界から音が消えたことを「幸せ」と呼び
消えてしまった音は「騒音」になる

世界から叫びが消えたことで
僕らは「無感覚」になる
叫んでいた人たちは、まるで最初からいなかったように

子どもたち、心が無感覚にならないように
“静寂”に耳をすませて
誰かを救うことは自分を救うことと同じなんだって
本当はもう、知っているはずなんだ”
「SOS」(日本語訳)/SEKAI NO OWARI


“「人生」のこと
あまりにも問題ばかり起きるから
難問解決プログラムなのかと思っていたけれど

気づいたんだ
「プレゼント」みたいなものなんだって
何十年か好きに生きていい特別なプレゼント”
「プレゼント」/SEKAI NO OWARI

 この2曲は、どちらも“言葉”の本当の意味を教えてくれる楽曲だと思います。「SOS」では、<幸せ>や<騒音>、<静寂>のなかに隠された真実、<SOS>に答えるということの意味を。「プレゼント」では<知らない>という言葉で逃げたり、<嫌い>という言葉で流されてしまう心が、本当に言いたい言葉や返したい言葉、そして<人生>というものの意味を。やさしい歌声とメロディーに乗せて大切なことに気付かせてくれる2曲です。

 また、セカオワは先日、NHKの番組「SONGS」にも出演。中学生200人とメンバーが語り合う場面もあり、そこでは「プレゼント」の歌詞に救われたという涙ながらの声も聞こえてきました。今、孤独を抱えている人、生きる意味が見出せないという人、ぜひこのニューシングルを手にしてみてください。10代のあなたは、もしかしたらこの曲がこれからの生き方、考え方を大きく変えてくれるかもしれませんよ…!
 
◆ニューシングル「SOS/プレゼント」
2015年9月25日発売
初回限定盤A(CD+DVD) TFCC-89565 ¥1,900+税
初回限定盤B(CD+DVD) TFCC-89566 ¥1,900+税
通常盤(CD) TFCC-89567 ¥1,300+税