ニューアルバム「About LOVE」からわかる恋と愛とは…?

 「恋と愛の違いについて教えてください。」こんな問いかけに、あなたならなんと答えますか?“愛は真心、恋は下心”とはよく言いますが、アーティストもそれぞれ歌詞の中でさまざまな恋愛哲学を歌ってきました。

愛はきっと奪うでも与えるでもなくて
気が付けばそこにある物
「名もなき詩」/Mr.Children

恋とは奪い合い続け
愛とは与え続けてくこと
「Remember Me」/TUBE

恋は一人
愛は二人で育てるもの
「オレンジ」/Lil'B

キミの読みかけの本 少し気になった付箋のマーク
開いたページには「恋とは幻 愛とは後悔」
「メリークリスマス」/斉藤和義

恋は必ず消えてゆくと誰もが言うけれど
ふた通りの消え方があると思う
ひとつは心が枯れてゆくこと そしてもうひとつは
愛というものに形を変えること

相手に求め続けてゆくものが恋 奪うのが恋
与え続けてゆくものが愛 変わらぬ愛
「恋愛症候群―その発病及び傾向と対策に関する一考察―」/さだまさし

 フレーズとフレーズで通じた考えを感じるものもあれば、正反対のことや独自の考えが描かれているものもあり面白いですよね。恋愛心理学のサイトでは「J-POPに見る愛と恋の違い―恋には「落ちる」けど愛には「落ちない」?―」という記事も発見しました。言語学者がJ-POPの歌詞を「期間」「速度」「方向性」の3つの特徴に分けて分析を行ったものだそうです。まとめをご紹介すると、恋は「一瞬で終わり、疾走する、一方向的」なもの、愛は「長続きし、じっくりと作られる、双方向的」なものだそうで、結論だけ聞くと当たり前のことに感じられますが、歌詞の特徴から読み解いていくとまた面白いので、興味のある方は検索してみてください!

君が愛しくて君が恋しくて
二つ繋がって切なくなる
君がいるだけで君といるだけで
こんなメロディーが溢れるの
ねぇこれが愛ですか?

君が愛しくて君が恋しくて
二つ繋がって切なくなる
君がいるだけで君といるだけで
幸せで心が震えるのは
そうこれが愛だから...
「About LOVE」

 シンガーソングライター“CHIHIRO”が10月21日にリリースするニューアルバムのタイトルは、ずばり「About LOVE」。恋について、愛についての楽曲が詰まったコンセプトアルバムです。数々のラブソングをリリースしてきた彼女が、100人を超えるファンからの恋愛相談をもとに楽曲を制作。配信シングル曲「About LOVE」「Tonight」「Lovely Couple」「Promise Ring」に加え、竹内まりやの名曲「元気を出して」「カムフラージュ」2曲のカバーも収録され、今を生きる女子必聴の全11曲ラブソング集となっております♪

 そして、アルバムタイトル曲の「About LOVE」にもまた、<愛ってなんだか分からない 恋すら不器用なのに>という、恋と愛について考える心模様が描かれていますよね。この曲でCHIHIROが歌う恋愛哲学は、<ねぇこれが愛ですか?>という問いかけを日々、恋の中で繰り返していくうちに、少しずつ少しずつ<そうこれが愛だから>と思えるようになっていくということなのかもしれません。大切な人との毎日の積み重ねが、愛を信じられるチカラに変わっていくようで、素敵ですね…。あなたも是非、このCHIHIROのニューアルバムを聴いて、自分なりの「恋と愛の違いについて」考えてみてください…!