いい動機なのかはわからないけど。ずっとこの動機だったら、いいな。

 2020年6月29日に“THE BEAT GARDEN”が、初となる配信限定楽曲「」をリリースしました。新年度を迎え、新しい環境に身を置いた人々が、次々と目の前に立ちはだかる矛盾や葛藤に悩まされながらも、それでも“前を向いて頑張っていこう”という、そっと聴く人の背中を押してくれるミッドバラードです。注目度ランキングの最高位1位も記録!

 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放ったTHE BEAT GARDENのUによる歌詞エッセイを【前編】と【後編】2日連続でお届けいたします…!綴っていただいたのは、新曲「光」にまつわる、あの頃の想いと、今の想い。あの頃、過ごした日々と、今、生きている日々のお話です。歌詞と併せて是非【前編】に続く【後編】をご堪能ください…!

~歌詞エッセイ【後編】~

現在。2020年。
メンバーに出会い、事務所に入り
メジャーデビューもした。

あれから10年が経った。

タイムイズマネーは嘘だと思う。
お金で時間が買えるなら大ヒット商品だ。

歌を職業にしたくて
歌を練習して
歌を作るようになって

上手くいっただなんて
思えたことは殆どないけど

なんとなく楽しい。
ずっと。

時々、苦しい。

歌詞を描いて、一日家に籠っても
何も浮かばない日なんてザラで、

朝早く起きて、一日中働いて、帰ってくる人達に
頭が上がらなくなる。

辞めたくなっても、
いいライブをしたい
いい曲を作りたい以上に
やりたいことも見つからない。

ライブで
たくさんの人に会えた後、
一気にひとりになる寂しさを
塗りつぶす為にたくさん描いている。

愛おしい尊い時間に、
はやく会えるように。

忘れないように。


心優しくなれる瞳と景色。
目が合えば一瞬で報われる
みんなに会いたくて
僕は歌詞を描く。

いい動機なのかはわからないけど。

ずっとこの動機だったら、いいな。

いつか
東京ドームに帰れた
その時も。



このコラムに出会って下さった皆さん、
最後まで読んで下さりありがとうございます。
今の世の中に光が射した時、
どこかでお会いできることを楽しみにしています!

<U>

◆紹介曲「
作詞:U
作曲:MASATO