達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。 「孤独がつらく感じるとき」「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きしてご紹介していくこのコーナー。 今回は、自身のユニット“Taja”としても活動しながら、AAA、AZU、杏などに作品を提供している 「菜穂」さんをゲストにお迎え致しました。
AAA / 「ハレルヤ」「ミカンセイ」 DEEP / 「milestone」「LINKS!!」 AZU / 「for you」「in my life」 杏 / 「花のように」 HIMEKA / 「クロスロード」 柴咲コウ / 「かげろう」 上戸彩/ 「Flower」 Taja / 「夢轍」「LOVE TODAY」 その他多数。
歌詞の内容がほとんど「実話」であるため(笑)その歌を届けたい相手を思い浮かべながら描きます。メロディーが呼んでる言葉に忠実に、言葉とメロディーの美しい絡みを探します。歌を受け取ってくださった方の心の片隅に、ワンフレーズしっかりと根を張り、勇気を与えられる作品でありたいと、いつも願っています。
作詞家、という実感があまりありません。自分で作って歌う作業をいつもしていて、作家のh-wonderさんの曲に歌詞をつけて仮歌を歌ったのがきっかけです。
上戸彩「Flower」 初めて、自分のことばを他の方が歌ってくださるライブを観に行ったとき、たくさんのお客さんがこの歌を歌ってくれたことに、涙が出ました。ことばだけで、誰かの心に残ることができるんだなあ、と。
私の歌詞は、実体験や、実在の人物を思い描きながら書いたものが多く、 売れた、売れないに限らず、どの歌詞も愛おしく感じています。
詩を書くことを選んだ、という実感もありません。子供の頃から、歌詞を描いていました。想っていること、感じていることをノートに書き留めておかないと、もったいないような気持ちでずっと過ごしてきました。小学校の頃から書き続けているノートが、いっぱいすぎて、引っ越しの度にその大量さに泣かされます。けれど1冊も捨てられません。歌詞のノートというより、日記のような、手紙のようなものですが、宝物です。
たくさん恋をして、たくさん友達を作って、たくさんの場所に行って、たくさん美味しいものや、変わったものを食べて、たくさん悩んで、悲しんで、傷ついて、転んで、そして、空を見上げて、自分以外の人のことを想ってください。誰かと同じように、進まないのがよいと、思います。
息子の担任の先生にこの曲をプレゼントしたとき、「最初の1行めで勇気をもらって、夜中に○付けをしながら、泣きました」と言われました。AZUちゃんの歌声と、h-wonderさんの優しさの溢れるアレンジと、このコトバ達が三位一体となって、強さと優しさが滲み出てる作品だと思います。
菜穂 Naho
1973年11月15日生まれ。 広島大学教育学部日本語教育学科卒 作詞家、作曲家、鍵盤弾き、唄うたい。 中国で日本語教師をしていた際、黒板に書いた自作の曲を、生徒達がカタコトの日本語で耳コピして歌ってくれたことに感動し、唄うたいの道を決心。1999年頃からTaja(タージャ大家)というユニットを中心に活動し、これまでにアルバム3枚、シングル2枚を発表。「機動戦士ガンダムMS-IGLOO」のメインテーマなどを手掛ける。 その他、多くのCMソングや、テーマソングなども手掛けつつ、女性シンガーを中心に、歌詞を描いている。 ■Taja WEB ■nappo blog「nappoと、空をみあげて」
杏 「愛をあなたに」
ESCL-3900 \1,500 (tax in) 2012.4.25 Release M-3: 「花のように」
HIMEKA 「Himekanvas」
SICL-266 \2,800 (tax in) 2011.11.30 Release M-3: 「クロスロード」 M-4: 「蜩-HIGURASHI-」