言葉の達人

SAKUSHIKA

 達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きしてご紹介していくこのコーナー。
今回は、ジャニーズアーティストに多くの作品を提供する傍ら、今年再結成したバンド“The東南西北”のヴォーカルとしても活動されている「久保田洋司」さんをゲストにお迎え致しました。

久保田洋司

代表作

ファンタスティポ」/トラジ・ハイジ
WISH」(ドラマ「花より男子」主題歌) /
息を重ねましょう」/安倍なつみ
その他多数。

作詞論

いつも、新しくて、
未体験な場所に行けたような気持ちを味わえるものを
作りたいと思っています。
感動を正確に書けるように努力します。
目眩した瞬間がしばらく続いているような、
少しだけ空中に浮いているような気持ちの時に、
さっと書くのがいいようです。
楽しい顔や、何かがひらめいたときの顔を、
はじめからしている、とか。

久保田さんに伺いました。
Q:
作詞家になったきっかけは?
A:
SMAPのアルバム「SMAP006」(1994)の時、
はじめて、作詞だけの仕事をし、楽しくて、
その後もやる気になりました。
Q:
プロ、初作品について
A:
The東南西北というバンドで、1985年にデビューしましたが、(ボーカル、ギター担当)
その時のデビュー曲で、作詞作曲をしています。
高校生の時に、悶々とした日々を送っていた中で、それを糧に作りました。
Q:
作品を提供したいアーティスト
A:
どんな方にも。
エルビスやマイケルにも。
Q:
あまり売れなかったが、私の好きなこの歌
A:
『SQUARE VOCAL COLLECTION』収録の
「小さな羽」泉川まり
Q:
なぜ「詩を書くことを選んだか」
A:
なにか、自分にしか言えないようなことが、あるのでは、と思いました。
それを、書けるようにならなくては、と思いました。
Q:
プロの作詞家になりたい人へのアドバイスを
A:
まだ、誰も見つけていない、素敵なことを、
たくさん見つけて、教えてください。
歌詞を見る 十五夜 キャプテンストライダム

あったかくて、でも、どこか迂闊なところもある恋の歌。
男子は、どうも、いけなくて、
気が付かずに、つい、相手を傷つけてしまう。
こんな歌を作りたいなぁ、とずっと思っているような気がします。
男子は、数えませんが、女子は! というような。

■私の好きなあのフレーズ
「君の寂しさを さする夜」

PROFILE

久保田洋司Yoji KUBOTA

1966年10月28日広島県尾道市生まれ。
1984年The東南西北(とんなんしゃーぺー)を結成。
1985年11月デビュー、1991年 解散。
1992年10月ソロアーティストとしてデビュー。12枚のアルバム、9枚のシングルをリリース。

作詞・作曲家として、
松田聖子、藤井フミヤ、SMAP、KinKi Kids、林田健司、V6、NEWS、嵐、
関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey!Say!JUMP、松浦亜弥、安倍なつみ、鈴木雅之
など多くのアーティストに作品を提供している。

[CDリリース情報]

「PLAY ZONE2009太陽からの手紙」
オリジナルサウンドトラック

JECN-0202 ¥3,000(tax in)
M01〜M12
2009.08.26 Release

鈴木雅之
「Still Gold」

ESCL-3172 ¥3,059(tax in)
M09:「キラリ誘惑」
2009.03.04 Release

松浦亜弥
「想いあふれて」

EPCE-5611 ¥3,000(tax in)
M02:「七回歌うといいことがある歌」
M07:「中央改札」
M08:「真珠」
2009.01.21 Release

安倍なつみ
「安倍なつみ〜Best Selection〜
15色の似顔絵たち」

HKCN-50070 ¥3,500(tax in)
M01:「微風(そよかぜ)」
M04:「息を重ねましょう」
2008.12.10 Release

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