言葉の達人

SAKUSHIKA

 達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」、「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きして、毎月、紹介していくこのコーナー。
今回は、昨年の「第37回日本作詩大賞」で大賞を受賞し、「第46回日本レコード大賞」では、金賞を受賞。数多くの賞を受賞されている「木下龍太郎」さん。そんな「言葉の達人」をゲストにお招きして、貴重なお話をお聞きしました。

木下龍太郎

代表作

忘れな草をあなたに倍賞千恵子/菅原洋一
夜汽車北島三郎
北島三郎
汽笛五木ひろし
淡雪の橋鏡五郎
あんたの花道天童よしみ
鳥取砂丘水森かおり
釧路湿原水森かおり
五能線水森かおり

作詞論

「歌は三分間のドラマである」と言う名文句のように、歌謡詩は短篇小説だと思っている。従って歌詞にはドラマがあるように心掛けている。
また、その歌を聴いたり歌ったりする時に絵が出て来るように心掛けている。

木下さんに伺いました。
Q:
作詞家になったきっかけは?
A:
出身地、栃木県の片田舎の小学校の先輩が船村徹先生である。先生に肖って、私も作詞家になろうと志した。
Q:
プロ、初作品について
A:
石井千恵唄「東京はうそっ八」
Q:
作品を提供したいアーティスト
A:
歌手名は遠慮したい。それぞれが個性があるのでプロ歌手全部。
Q:
あまり売れなかったが、私の好きなこの歌
A:
長山洋子唄「遠野物語」
Q:
なぜ「詩を書くことを選んだか」
A:
物を書くことが好きだから。長篇は不得手なので詩を選んだ。
Q:
プロの作詞家になりたい人へのアドバイスを
A:
人真似ではないオリジナリティのあるものを常に心掛けること。
歌詞を見る 鳥取砂丘 水森かおり

「東尋坊」がヒットし、次も日本海側の場所を舞台にして書いて欲しいとプロデューサーから依頼を受けた。20年以上も昔に初めて鳥取を訪ねた時、昼食を取ったレストランのオーナーが、初めてならば案内してあげましょうとわざわざ車で名所を観せて下さった。それを想い出し、迷わず鳥取砂丘を取り上げた。

■私の好きなあのフレーズ
愛されぐせが いつしか付いて
愛することを 忘れてた

PROFILE

本名
斎藤一夫
生年月日
昭和13年1月7日生
出身地
栃木県塩谷郡船生村(現:塩谷町)
詩歴
北耕一唄「東京キャラバン」のヒットにより、キングレコード専属。
昭和43年3月より、14年間所属の後、フリー転向。
「釧路湿原」で、平成16年度「第37回日本作詩大賞」大賞受賞、「第46回日本レコード大賞」金賞受賞。「鳥取砂丘」で、平成15年度「第36回日本作詩大賞」優秀作品賞受賞、「第45回日本レコード大賞」金賞受賞。
その他
社団法人 日本作詩家協会 常務理事
カラオケ1ばん(テレビ埼玉)レギュラー審査員

[CDリリース情報]

「天の川伝説」
よしかわちなつ

2005/04/27発売
徳間ジャパンコミュニケーションズ
TKCA-90054

「五能線」
水森かおり

2005/04/06発売
徳間ジャパンコミュニケーションズ
TKCA-90052

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