曲別では、Rihwaの「春風」が1位に輝きました。三浦春馬主演ドラマ「僕のいた時間」の主題歌として書き下ろされた同曲は、Rihwa初のドラマ主題歌。逆境を越えた先に広がるキラキラした世界を描いた歌詞と、リスナーに希望を与えるような温かい歌声が、ドラマの視聴者のみならず多くの人気を呼び、年間としては過去最高となる130万を超える検索数を記録しました。

■「注目の大躍進」アーティスト
2014年、大躍進したアーティストとして「back number」と「三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE」が挙げられます。2013年にアーティスト別・曲別ランキングの両方で大躍進した「back number」は2014年、フェスの出演やテレビへの露出が多く見られるようになったことで知名度が上がり、恋愛真っ只中の若者たちから圧倒的な支持を集め、アーティスト別で年間2位、曲別で「花束」が年間3位、「高嶺の花子さん」が6位、「わたがし」や「恋」も圏内にランクインとの結果になりました。

2013年は圏外だった「三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE」は、「花火」が年間12位、「R.Y.U.S.E.I.」が年間16位にランクインし、アーティスト別でも9位へと大躍進しました。2014年元旦にリリースされたアルバムは初動売上げがグループ過去最高を記録。その後も年間を通じ、様々なメディアでの露出が目立ちました。その結果「R.Y.U.S.E.I.」が第56回日本レコード大賞を受賞し、彼らの大躍進を象徴する一年となりました。

■「2014年の目立った現象」
2014年は、ディズニー映画「アナと雪の女王」が記録的な大ヒット。特に年間4位の「Let It Go 〜ありのままで〜」は耳にしない日がないほどのブームとなり、日本全域に“レリゴー現象”を巻き起こしました。また、低年齢層を中心に爆発的な人気を誇るアニメ「妖怪ウォッチ」から、テーマソングの「ようかい体操第一」が、世代を超えて愛されるヒット曲となりました。2014年を象徴するこのような“みんなで歌える”キャッチーなナンバーは、第65回NHK紅白歌合戦のテーマにもなり、出場歌手全員参加を謳ったコーナーが多く設けられたほか、出場歌手のパフォーマンスに出場歌手全員で参加するといった演出が行われました。

一方で、曲別年間1位のRihwa「春風」を筆頭に、石原さとみ＆松下奈緒のＷ主演が話題を呼んだドラマ「ディア・シスター」主題歌のシェネル「Happiness」が5位、番組終了後に視聴者の多くが“Ｎロス”となったといわれるドラマ「Nのために」主題歌の家入レオ「Silly」が26位にランクインし“ドラマ発”のヒットも多く見られました。これらの楽曲はいずれも女性ソロアーティストによるものであり、加えて、音楽業界でひとつのブームとなっている“ギタ女”の活躍が目立った2014年から、今後も女性アーティストのさらなる誕生が期待されます。

歌ネットのアクセス数を元に作成

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