「珠玉の人生応援歌」

 今年12月で音楽活動5周年に突入した"ベッキー♪♯"が、自身3枚目となるアルバム「3shine~Singles & More ~」を12月11日にリリース!

 全シングルに加え、ライブでの人気曲、コラボレーションなどを網羅した超強力セレクション・アルバム!ハッとさせられる名フレーズ満載の作品たちが、頑張るその背中をそっと押してくれる!

 歌ネットでは、そんな話題の作品を、いち早くお届けします!

ぎゅ。 作詞:中村彼方
作曲:Peter Mansson / Kristian Ottestad /
   Melanie Fontana
キミは ぎゅっと 包み込むよ
心 ぎゅっと 締めつけるよ
目が合っても 手が触れても
余裕なふりをしてしまう
キミにやっぱ 私、恋してるみたい
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INTERVIEW
「歌だと自分が主役…」

今年12月で音楽活動5周年に突入しますが、これまでを振り返ってみていかがですか?

ベッキー♪♯:音楽活動のお話をいただいた時に"夢のような話だ"と思ってから今日まで、"いいライブをしたな"っていうのが一番ですね。あとは、今まで発表した曲がどれも好きな曲であることは誇りであり、喜びでもあります。

タレント業もお忙しいと思いますが、タレントと歌手の違いを挙げるとしたらどんなところですか?

ベッキー♪♯:バラエティですと、"ゲストの方を素敵に見せよう"とか"番組を面白くしよう"っていう一歩下がった位置で考えるんですけど、歌だと自分が主役で、自分が伝えたいことを伝える場なので、そのバランスの取り方は全然違いますね。

音楽を通しての成長は、どんなところに感じますか?

ベッキー♪♯:これだけバラエティをやってきたのに、実は私、あまり一人でしゃべるということをやったことがなくて、いつも共演者さんがいたり、台本がある世界だったので、一人でしゃべるという話術の勉強になりました(笑)。あとは純粋に歌い方の勉強にもなったし、舞台というものも学んだし…。こんなに収穫があるものだと思いませんでした。

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12月11日には、ニューアルバム「3shine~Singles & More~」のリリースを迎えますが、タイトルに込めた思いを教えていただけますか?

ベッキー♪♯:3枚目のアルバムだったので、3の数字を入れたくて、"うまくもじれたらいいな"って思っていた時に、ポンって浮かんだのが"3shine"でした。いつも曲を作る時は"皆さんの人生や道を照らしていけるように"って言っていたので、まさにそれって"サンシャイン"だし。太陽は常に同じテンションで、すべての人に同じ分だけの光を降り注いでいるので、そういう作品であってほしいですね。

選曲はどのように進めていったのですか?

ベッキー♪♯:今までの歩みを知っていただきたかったので、シングル曲全部と、ライブで盛り上がる曲や歌詞を皆さんに聴いてほしい曲を詰め込みました。8曲目の「RUN!! BEAR RUN!!」は、マニアックな曲だったので最初は入ってなかったんです。だけど、"入れたいんですよね"って言ってたら、周りも"あれ入れたいですよね"って言ってくれたので、"ここまで私たちの心に引っかかるっていうことは、きっと誰かの心のひだに引っかかるかもしれない"って思って、最後に入れることになったんです。

1曲目には、先行でリリースしたシングル「ぎゅ。」が収録されていますが、この曲で、ベッキー♪♯さんは作詞されていませんね。

ベッキー♪♯:人が書いた歌詞を歌うのはシングルでは初めてなんですけど、私は常に新しいことをしたり、気分転換するのが好きなので、この曲もひとつの試みです。

歌う時などこれまでの楽曲と違った感覚はありましたか?

ベッキー♪♯:不思議と自分の中にある感覚の歌詞だったので、自分の価値観とまったく同じで、歌いやすかったですね。"自分で書いてないんだよ"っていうメモ書きがあるぐらいで、特に違った感覚はなかったです。

「心と脳は別なんだ…」

今回、アルバムを聴かせていただいて、ベッキー♪♯さんの曲から、どこかでポジティブな言葉を待ちながら聴いている自分がいました。

ベッキー♪♯:私は歌詞を書くことは"一つの提案"だと思っているんです。私の曲は背中を押す感じの歌詞が多いので、"こういう生き方どうですか?""こういう捉え方どうですか?"って皆さんに手紙を書くような感じで書いているので、それは嬉しいですね。

タレント活動を通じて、とてもポジティブな印象があるので、先入観やイメージを持たれて曲を聴かれてしまうことに対して、どう思っているのですか?

ベッキー♪♯:私はどんなイメージを抱かれても大丈夫です。イメージを描くことは自由だし、こちらでは操作できないものなので。むしろイメージを抱いていただいているだけ、ありがたいです(笑)。

「RUN!! BEAR RUN!!」の"壁が現れたらどうすべきか そんなの簡単 壁と思わなければいいだけ"のフレーズを聴いていてハッとさせられました。普段から思ったことはメモしているのですか?

ベッキー♪♯:心のメモじゃないけど、自分の感覚として持っていて、それを歌詞にする時に引っ張り出す。日頃思っていることを言葉にする感じです。

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これだけポジティブに思えるようになったのには、何かきっかけがあったと思うのですが。

ベッキー♪♯:"悲しい、苦しいと生きるよりは、これは勉強なんだって思った方が、悲しい出来事もプラスな出来事になるんじゃないか"って、自分の人生を俯瞰(ふかん)で見た時にそれに気付いたんです。だからそう捉えるようになりました。でも、難しいですよね。人って心と脳が別だから。やっぱり最初に心が"悲しい、苦しい"って思っちゃいますから。だからこそ、"心と脳は別なんだ"って20歳くらいの時に気付いてから割と冷静に脳で考えられるようになりました。

すごいですね。だから、ベッキー♪♯さんは、心に寄り添うような歌詞が書けるんですね。

ベッキー♪♯:リスナーさんとは友達というか近い存在でありたいし、イヤホンで聴く人が多いから、スピーカーを通して届けるというより、イヤホンを通じてみんなの鼓膜に届けるようなイメージで歌詞を書いたり歌っているんです。自分が辛い時に音楽を聴くと、"どんな時も歌は味方でいてくれる"って思えるので、私もそういう立場でいたいなって思いますね。

「MY FRIEND ~ありがとう~」をはじめとしたバラードも抜群にいいですね。歌声が心に隠れている弱い部分に触れるんですよ。"ここにいたんだね"って見つけてくれるというか。

ベッキー♪♯:嬉しいですね。私自身、宇多田ヒカルさんの歌がそうなんですよね。心の隅っこにある言葉にできない思いを宇多田ヒカルさんが代弁してくれる。"そう!それが言いたかったんです!"っていう経験をしているので、私もみんなが活字にできない成分を文字にしてあげたい。そういう気持ちで歌っていると、自然と歌声が変わるんですよね。それは、お芝居と同じ感覚なんです。

アルバムで特に注目してほしい点はありますか?

ベッキー♪♯:とにかくバラエティに富んでいるので、飽きないと思います。CDは聴くものんですが、ぜひ歌詞カードを一つの物語として読んでいただきたいです。やっぱり歌詞にこだわっているので。私自身、好きな曲は、歌を聴かずに歌詞をずっと見つめたり読んだりするので、そういうことをしていただけたら嬉しいですね。

「ライブは魔法の時間…」

歌詞を書く時に大切にしていることは何ですか?

ベッキー♪♯:"この文字で誰かの涙を拭うんだ"という感覚は、すごくありますね。今回のアルバムでは、「好きだから」以外は全部そうです。

普段はどのような感じで歌詞を書かれているのですか?

ベッキー♪♯:家のコピー機から取ってきたA4サイズの紙と呉竹っていうメーカーの筆ペンは絶対に使います。書きやすいし、書きたくなるペンなので。場所はキッチンで書くことが多いです。あとは、乗り物に乗って、西に向かうとよく書けるんですよ(笑)。大阪行きの新幹線とかヨーロッパ行きの飛行機とか(笑)。

歌詞の面で影響を受けたアーティストは?

ベッキー♪♯:宇多田ヒカルさんと小竹正人さん。小竹正人さんが書いたFlowerさんの「白雪姫」は、今年一番衝撃受けましたね。よく練られてて、すべてがリンクしている。天才だなって思いました。

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歌詞を書くことは、ベッキー♪♯さんにとってどのようなものですか?

ベッキー♪♯:一つはさっき話した"一つの提案"ということ。あとは"悲しみのリサイクル"だと思っています。歌詞を書くまでは、自分に起こった悲しい出来事は悲しい出来事でしかなかったのに、今は歌詞になって、しかも誰かの背中を押せるかもしれない。ハッピーな方向に向かっているんです。

では、ベッキー♪♯が好きな曲3曲を挙げるとしたら?

ベッキー♪♯:SMAPさんの「オレンジ」、宇多田ヒカルさんの「誰かの願いが叶うころ」、小田和正さんの「ラブ・ストーリーは突然に」です。「オレンジ」は、思い出の曲でもありますし、こんな素晴らしい歌詞とメロディーを市川喜康さん一人で生み出したという強烈さ、そしてカップリング曲なのにSMAPさんの好きな歌ランキングで1位を取っちゃう存在感です。

たしかにすごい人気ですよね。

ベッキー♪♯:「誰かの願いが叶うころ」は、誰も歌にしなかった世の中のシステムを歌にしてしまった驚き。「ラブ・ストーリーは突然に」は、"名曲は?"って訊かれたら、やっぱりこの曲が浮かびますし、この曲がかかるだけで、すべてがドラマティックになる。名曲ですね。

来年3月には全国ワンマンツアーを行いますね。年間数十本ライブをやられているって聞いてビックリしました。

ベッキー♪♯:ライブってやればやるほど自分のいいところもダメなところも分かるので、成長が出来るんですよ。毎回形も違うし、本当に生き物みたいなので、経験したただけ自分のプラスになるんです。私は"はい、CDリリースしました。ゴール!"って思ってなくて、"リリースされたものをライブで直接皆さんの目を見て届けてやっとスタート!"みたいなに思っているので、ライブは大切にしたいですね。

プライベートで、ライブにはよく行かれるのですか?

ベッキー♪♯:割と行ってますね。だって、CDで聴いたものが、生で、その日仕様で聴ける喜びっていったらないですよ。ライブは魔法の時間だと思います。

それでは、最後に「歌ネット」を見ている人にメッセージをください。

ベッキー♪♯:インタビューを読んでいただきありがとうございます。「3shine~Singles & More ~」というアルバムが出ます。今までの全シングルと皆さんに届けたい曲が入っていますので、ぜひ今まで私に興味がなかった方に聴いていただきたいです。軽い気持ちというか、気になるなぐらいで手に取っていただけたら嬉しいです。これからも皆さんの背中を押したり、皆さんの涙を拭える歌詞が書けるように頑張ります。