自身初のセルフプロデュース作品となった4thアルバム「戦いは終わらない」から9ヶ月。シンガーソングライター“阿部真央”が、2013年第一弾となるシングル「最後の私」を3月6日にリリース!

 “こんな気持ち知らなかった 貴方に出会うまでは…”片想いの「私」をリアルに綴った、胸が締めつけられるほどに切ないバラード!ピンと張りつめた空気感と儚い世界観が、この季節にピッタリな一曲!

 歌ネットでは、そんな話題の作品を、リリース前にいち早くお届けします!


  
——2013年第一弾となる「最後の私」は、昨年6月にリリースしたアルバム「戦いは終わらない」以来、9ヶ月ぶりのリリースとなりますね。
阿部:この曲は、昨年の秋口に作った曲で、歌い方や声質、歌詞の内容が以前よりも大人になったと感じています。今年は、今の私が感じることを、ライブや作品にしていける一年になればいいなと思っていて、クリアでニュートラルというか、変に力んでないので、すごくいい状態なんです。
——まず、曲の男女の設定を教えてください。
阿部:この曲は、私の実体験で片想いの歌です。私が彼のことを想っていたけど、結果上手く行かなかったお話です。
—— タイトルには、どのような思いが込められているのですか?
阿部:タイトルはいつも最後に決めるんですけど、この曲では2つ候補があったんです。「最後の私」か、2番のサビの最後の「貴方に出会うまでは」か。
——「最後の私」になった理由は?
阿部:私は、タイトルにそれほど重きを置いてなくて、分かり易ければいいなと思っているので、最終的に「最後の私」の方が覚えやすいからこっちでいいかなって感じで(笑)。
——そうだったんですね(笑)。歌詞はどのように書いていったのですか?
阿部:まず、頭の4行の歌詞とメロディーが一緒に出てきたので、それを携帯に書いてボイスメモしました。それからお家に帰ってだいたいの枠組みで作って、一番をその日のうちに書きました。2番以降の書きたい内容は頭の中にあったので、あとは言葉をハメていく作業でしたね。
——相手の目に映った「最後の私」ということで、相手側に立って歌詞を書かれているのは、これまでと違う視点だと思いますが。
阿部:自分でもそう思います。最近ずっと言っているんですけど、人は自分の思い通りにはならないことがようやく理解できるようになったんですよ。それは、この恋を経験して自分の中で成長できたと感じる部分だし、人を思いやれるようになったんだと思います。
——これまでは、サビで感情をぶつけることが多かったと思うのですが、今回は情景を描いていますね。
阿部:これまでは抽象的で感情的な歌詞が多かった分、新しくて面白いなって思いますね。
——“貴方の一言に 思いを巡らせては 浮き立つ私を、私は好きでした”のフレーズには、どのような思いが込められているのですか?
阿部:これは、恋をしていた時の自分を今の自分の視点で見ているんです。恋をしていた時の私は貴方がくれる一言に、舞い上がったり落ち込んだりして忙しかったけど、貴方に恋をしている自分が好きだったんだよ、っていうことを言いたかったんです。失恋して落ちている時にそんなことを思い巡らすことは今までなかったので、それも自分の中での変化だと思います。
——つまり、人を好きになることの本質は、自分を好きになることだということですね。
阿部:そう。その人といることで、自分を好きになれるのが本当の恋なのかもしれないですね。
——“愛しさ手放すことは ただ見送るよりも苦しいですね”も意味深いですね。
阿部:私は失恋すると、“もう好きでいちゃいけないんだ”って自分に言い聞かせるタイプなんです。脈も可能性もないのに、思い続けることは辛いし、諦めたほうが次に行けるし、って。だけど、相手に去られることより、彼への気持ちから離れること、その気持ちに執着しないことが自分の中で一番痛い部分であって、それが“愛しさ手放すこと”の難しさなんだと思うんです。
——なるほど。ちなみに、恋をする時は一目惚れが多いほうですか?
阿部:顔の好みはもちろんありますけど、一目惚れは絶対にないです。好きになるまでは早いけど、やっぱりちゃんとお話ししてみないと(笑)。大人になったこともそうだし、この仕事を始めて色んな人と会う機会が増えたこともあって、なんとなく自分と合うのかどうかが分かるようにはなってきましたね。
——「最後の私」は、ライブでは既に披露したそうですが、反応はいかがでしたか?
阿部:泣いている子もいて、みんながちゃんと聴いてくれている感じが強かったです。本当に聴いてくれている時って歌っている側にも伝わってくるものなんですよ。“あぁ、この曲は、ちゃんと届く歌なんだな”って。
——ロックのイメージが強い阿部真央さんですが、バラードに対してはどう思っているのですか?
阿部:以前は、バラードを歌うことは得意じゃなかったんです。でも、一度喉を手術して声の出し方を勉強したら、出せる声が増えてバラードが歌い易くなったんです。加えて、最近は“イケイケGo! Go!の10代じゃなくなったんだな”って感じるようになって、自分でもバラードをよく聴くようになりました(笑)。ライブで歌っていても焦らなくなったし、流れに身を任せることができるようにもなったので、今はバラードも好きです。
——「最後の私」は、どんな人に聴いてもらいたいですか?
阿部:この曲は、暗くてオチるというより、泣ける感じにしたかったので、“キュンとなりたい!泣ける曲聴きたい!”っていうテンションの人にピッタリな曲だと思います。
——普段、曲作りはどのようにされているんですか?
阿部:曲はギターで作っています。メロディーと歌詞が一緒に出てくることもあるし、普段から感情の起伏があった時に浮かんだワードを携帯に書き留めているので、メロディーにそのワードをハメていったり、逆に先に一つの物語を作って、メロディーが浮かんだら言葉を削っていったり…。どちらにしても歌詞を一番大事にしながら曲作りをしています。
——歌詞を書く時に大切にしていることは何ですか?
阿部:まず、自分が忘れてしまう歌詞は書かないです。あと、曲の中で、一つでもいいから自分がキュンとくるフレーズは絶対に入れます。それが何個も入っていればベストですね。
——歌詞の面で影響を受けたアーティストや作家は?
阿部:私の場合は、影響を受けたといえば少女マンガです。嶋気あこさんという漫画家の方がいるんですけど、彼女が書くマンガがとても好きで、展開やシチュエーション、切り取り方がとてもツボなんです。だから、セリフやマンガの吹き出し、キャラクターの心情を描く言葉は感覚として残っていますね。あとは、作家の唯川恵さんも中学生の時からずっと読んでいて、好きですね。
——阿部真央さんの歌詞には、「貴方」という言葉が多く使われていますね。
阿部:以前、「貴方」の言葉の意味を調べたことがあったんです。“相手を敬う時に使う言葉”だっていうことが書かれていて、私は好きな人を常に尊敬していたいので、それでいつも「貴方」という漢字を使っているんです。
——あと、“ですます調”で歌詞を書かれますよね。
阿部:意識はしているわけではないですけど、癖みたいなところもあるかもしれないですね。相手を敬っているってこともそうだし、好きになる人は年上の方が多いことも一つかもしれません。それこそ「貴方の恋人になりたいのです」は相手が年上だったので、全部敬語にしているんですよ。あと、歌った時に口当たりがいいとか、そういうこともありますね。
——歌詞を書くことは、阿部真央さんにとってどのようなものですか?
阿部:曲を書きはじめる前からポエムみたいものを書いていたので、歌詞は大事にしているし、自分の気持ちを相手に分かり易く変換していく作業がすごく好きなんです。“どこをどう書くか”が、私の生活の中での裏テーマになってるし、女性ならではの複雑な裏の裏のちょっと裏な部分を歌詞に出来た時の達成感、「こんなこと他に誰も書いてないでしょ!」って言えるのがすごく気持ちがいいんですよ(笑)。あと、発信することで自己満足で終わらないところもやりがいを感じています。
——最後に「歌ネット」を見ている人にメッセージをください。
阿部:これからも自分が感じたものを皆さんがキュンとくるフレーズで表現していきたいと思っていますので、気になった方は検索をお願いします(笑)。

阿部真央
(あべ まお)

2009年1月、アルバム「ふりぃ」でメジャーデビュー。等身大でリアルのみを綴った歌詞と、バラエティに富んだ楽曲毎に変化する、表現力豊かなヴォーカライゼーションは 高く評価され、同世代の女性を中心に幅広い層からの支持を得るシンガーソングライター。

Official Site

9th Single「最後の私」
2013年3月6日発売

初回限定盤(DVD付き)
PCCA-03794 ¥1,575(税込)

<収録曲>
1. 最後の私
2. 短い言葉たったそれだけその一言だけ
3. 最後の私(Inst.)
  阿部真央 弾き語りらいぶ 2012・冬〜クリスマスだよ!来るでしょ?来るよね!?の巻〜
4. 都合の良い女の唄
5. モンロー
6. デッドライン

<DVD>
ドキュメントfrom 阿部真央 弾き語りらいぶ 2012・冬〜クリスマスだよ!来るでしょ?来るよね!?の巻〜

通常盤(CD Only)
PCCA-70361 ¥1,050(税込)

<収録曲>
1. 最後の私
2. 短い言葉たったそれだけその一言だけ
3. 最後の私(Inst.)

阿部真央 歌詞一覧
PONY CANYON

阿部真央の好きなフレーズ


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