ミリオン楽曲(100万アクセス)に「花束」と「高嶺の花子さん」がランクイン。ミリオン楽曲は、これまで発売された登録楽曲全体で21曲あり、ミリオンが2曲以上あるアーティストは、GReeeeNとソナーポケット、そしてback numberの3組のみとなっている。(2014/9/1日現在)

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アーティスト別アクセスランキングでは、メジャーデビュー年となる2011年に82位に初ランクインすると、22位→12位、そして2014年の9月段階で、3位に大躍進!

お気に入りアーティストでも2011年の57位から、15位→9位、そして2014年の9月段階で、2位に大躍進!総合では17位に輝いている。(右表参照:各年度ランキング推移)

 
歌ネットでのランキング&ベスト10の結果を見ての感想をお聞かせください。
うわわ、これ本当ですか?すごいですねぇ。嬉しいです。僕らは、この曲でドーン!みたいなのがあんまり無いので、1曲ごと、アルバムごとに、少しずつ広がってきた感じがしてて。この表にも現れてますよね。2位とか3位とか嬉しいです。
あれ、1位が…ない…ですけど嬉しいです。




メジャー2枚目のシングルにして、彼らを全国区へと押し上げた代表曲。元カノへの未練を綴ったそれまでの楽曲とは異なり、恋人との日常会話を軽いタッチで描いたハートウォームなナンバーで、“ケンカもするんだろうけど それなら何回だって何十回だって謝るし”など、不器用な主人公像が楽曲に身近に感じさせ、主人公の内に秘めた想いを綴ったサビが、より場面を引き立てている。“でもとりあえずは 僕は君が好きだよ”とのさりげない愛の告白も、女性から圧倒的に支持されている。  
 
2011年/年間13位
2012年/年間12位
2013年/年間24位
2014年/暫定6位
※2014年は9/1現在
 
   


メジャー8枚目のシングルでドラマチックなイントロが印象的なこの曲は、手に届かない女性へのありったけの妄想を綴ったナンバー。“でも見たい となりで目覚めておはようと笑う君を”など手に届かない現実は差し置いて、男性ならではの妄想を爆発させている。“自分から声を掛ける勇気を持とう!”と歌うのではなく、“夏の魔物”や“偶然とアブラカタブラな力で”など、他力に求めるところも草食男子に共感される要因だろう。  
 
2013年/年間15位
2014年/暫定7位
※2014年は9/1現在
 
   


メジャー7枚目のシングルで、ドラマ「高校入試」主題歌として書き下ろしたナンバーで、彼らの代名詞といえる恋愛の歌ではなく、「葛藤」をテーマに描いている。生きることを「踊る」という能動的な表現だとすると、この曲では、その意志とは別に時代に呑みこまれて「踊られされている」と受動的な側面を歌っている。メッセージ性が強いため言葉の捉え方などの難しさはあるが、青春真っ只中の若者はもちろん、社会のなかで葛藤しながら生きている人たちにはグサっと刺さる1曲である。  
 
2012年/年間46位
2013年/年間39位
2014年/暫定45位
※2014年は9/1現在
 
   


歌詞を書く上で転機となった楽曲を教えてください。  
ランキングには入っていませんが、インディーズ時代の「海岸通り」や「そのドレスちょっと待った」の歌詞を書く上で、文章として綴るのではなく、話しかけるような感覚で書けたのは、その後に大きく影響していると思います。  
 
いつ頃から書くことに興味を持っていましたか?"書くことのルーツ"を教えてください。  
何かが起こった時に、その瞬間に口頭で伝えるのが不得意なので、家に帰ってから、よく考えたらあーすればよかったこーすればよかった、っていうのをノートに書きためていました。学生時代は作文が大嫌いで、読書感想文に関してはあらすじをなぞるだけで、文節の頭は全部「僕は」でした。…これは今もあまり変わりませんね。得意だった教科は体育です。  
 
 
インディーズ時代とメジャー時代を比べて、歌詞で一貫していること、逆に変化したことは何ですか?  
自分で読んで、聴いて、「ぐっとくるもの」にしたいという部分は変わっていないと思います。以前は「自分をさらけ出す」という事が表現の中心でしたが、今は「自分の聴きたいものを書く」という方が感覚的に近い気がします。どれだけ自分を掘り下げてもどれだけ自分をさらけ出しても、そこには自分しかいないので、こればっかりやってたら飽きるな、と気付いたんだと思います。今はもう書けないな、と思う歌詞もありますが、あの頃歌えなかった歌詞を書けているので、よしとしています。  
 
小さい頃の夢は何でしたか?バンドを組んでいなかったら、どんな道を歩んでいましたか?  
小学校の時にJリーグが開幕した影響が直撃して、英語を知らなかったその頃の文集には「将来の夢は、しリーガー」と書いてありました。バカなんです。昔から。バンドをやってなかったら、きっと地元群馬でやっていた左官屋(職人仕事)を悶々としながら続けていたと思います。
 




 
1997年11月21日発売
 
そうそう、それですよ、それが言いたかったんですよ、ああ、これは俺が歌いたかったなぁ。と思った後輩が何人いることか。シンプルで無駄のない、誰かに気持ちを伝える上で、これ以上ない歌詞だと思います。  

2005年11月23日発売
 
普通の事当たり前の事として見逃して通り過ぎてしまっていることを、優しく気付かせてくれます。本当にすごい。  

1997年1月22日発売
 
 
この歌を知った時はまだ桜木町がどこにあるのかも知らなかったし、大きな失恋をしたこともなかったのに、涙が出ました。今でも1曲通して聴いてしまうと、だいたい最後のサビ辺りは涙が止まりません。
 
あああああ。素晴らしい。
僕もこんな歌詞が書きたいです。
 


   
 

back numberというバンド名は、ボーカルの清水依与吏がバンドマンに彼女を取られ、元カノから見た自分は必要なくなった“バックナンバー”だ、というところからきている。そして、元カノを奪い返したいとの思いでバンドを結成し、音楽活動に励むことになった。そのため、インディーズ時代の楽曲は、元カノへの断ち切れない思いを綴った歌が多く、リリースしたアルバムタイトルも「逃した魚」「あとのまつり」と未練がたっぷりと詰まっている。そんな彼らに付いたネーミングは、“センチメンタル・ロック・バンド”。この“センチメンタル”との部分こそが、彼らを一言で表現するのにピッタリな言葉であり、彼らの人気の秘密を探る上でポイントとなる点なのである。

歩道橋の上にも横断歩道の向こうにも 駐車場の緑のフェンスの前にも
いたる所で君の想い出が笑ってて ずいぶん住みにくい街になったな (「はなびら」)

たとえばあなたといた日々を記憶のすべてを消し去る事ができたとして
もうそれは私ではないと思う (「思い出せなくなるその日まで」)

 
   
 

たとえば、勉強やスポーツは本当に努力すれば、結果はついてくる。しかし、この世で唯一(?)、どんなに努力をしても報われないものがあるとすれば、それは“恋愛”なのかもしれない。どんな人でも必ず経験するのが片想いや失恋であり、だからこそ恋愛の歌がヒットするのは、それだけ対象となる人が多いからである。相手への思いが大きければ大きいほど、報われない現実は残酷なもので、back numberの歌詞は、その溢れる思いと現実のギャップの表現が絶妙なのである。そして、“忘れたいのに忘れられない。むしろ忘れたくない”そんな矛盾とも言える恋愛特有の感情の表現も卓越しており、女性目線で綴ることも多く、一途な思いと情景描写のマッチングがさらに切なさを生み出しているのである。

君の好きな映画も好きな食べ物も誕生日も全部全部知ってるけど
でも毎日君が何を願って誰を想っているのかも 結局大事なとこは何も知らずに (「恋」)

あなたが今しているのは 私が一番聞きたくない話なのに
それでも聞き続けるのは あなたに会えなくなるよりは まだ少しだけましだから (「幸せ」)

 
   
 

彼らの楽曲の中で幸せな恋愛を綴った曲の代表は、「花束」と「日曜日」だが、2曲とも曲自体は短い。それは“ノロケ話は長くするものじゃない”との意図があり、加えて幸せな場面は長く続かないという捉え方もできる。幸せな時間の過ぎる早さは、誰もが納得するはずである。逆に片想いや未練を描いた描写は、繊細に綴られており、愛しい人を思っている1人の時間は時に永遠のように感じるもの。曲の長さにもしっかりと意識しているところも、彼らが酸いも甘いも経験しているからこその産物なのである。

強くなりたいと願う度にひどく虚しい気持ちになる
強くなれたってその姿を 見せたいのはまだあなただから (「春を歌にして」)

うれしい事も楽しい事も 明日へ持っては行けないのなら
さびしい事も悲しい事も 昨日に置いてこられたらいいのになぁ (「だいじなこと」)