晴れすぎた空の下で

志方あきこ

晴れすぎた空の下で

作詞:篠田朋子
作曲:志方あきこ
発売日:2006/10/25
この曲の表示回数:41,650回

晴れすぎた空の下で
ひび割れた大地に 赤い砂礫が舞う
不似合いな程の 青空が綺麗
私は高らかに 唄を歌って
雨の訪れを 待ち続ける

井戸はカラカラで 小石しか出ない
私が生まれた日に 植えた椰子も枯れ
天窓の花も もうすぐ萎れそう
私の涙では 水が足りない

太陽よ アポロンの灯よ
あなたの接吻はいらない
風雲よ雨を連れて 手のひらへ降り注げ

太陽よ アポロンの灯よ
日暮れ前に消え去れ
風雲よ雨を連れて この体へ注げ

乾いた唇 砂の味がした
焼けつく咽の痛みには もう慣れた
何度も唄って 何度でも祈ろう
何度も絶望に 苛まれたとしても

「あの泉は枯れた もうずいぶん前に」
「だがワインだったら まだ十二分さ」
酒場の男らは 濁った目をして
天の川の下で バッカスと踊る

人々の心は いまにも萎れそう
私の唄だけでは 力が足りない?

星月よ デネブの灯よ
あなたの抱擁はいらない
いかづちよ雨と共に
手のひらへ降り注げ

星月よ デネブの灯よ
夜明け前に消え去れ
いかづちよ雨と共に
この体へと注げ

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