黙示録前戯

ALI PROJECT

黙示録前戯

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也
発売日:2008/08/27
この曲の表示回数:42,083回

黙示録前戯
白濁の闇を裂き
極彩に濡れる私の傷を
抉るとき君の指は
ぬくもりの冷たさを知るだろう

泥のなかに咲いた花を
踏む足跡にさえも
縋りつきたいくらい
寂しい心 わかる?

太陽の揺籠は
私たちの目を眩ませつづけ
破れそうな月光(つき)の皮膜(まく)に
籠もることを安らぎとしたけど

火炙りの炎が常に
皮膚の上で踊っている
生まれただけで罪を負ったように

さあ唾を吐いて罵るがいいわ
汚された顔でさえ
微笑むこの私を
愚かだと云って嗤って欲しいの
畏れなど何もない
メシアの王のように

溺れてゆく手首を掴んで
唱えて 悔い改めよと

皹割れた鏡ほど
多くの燦めき鏤め纏う
真実の醜さは
もう暴かれる前にわかってる

なのに恋というものだけは
真っ直ぐ届けたいと願うけど
純粋なのは奈落向かう方よ

さあ声を出して絶叫すればいいわ
その瞬間に世界が
終わってくかのように
綺麗だと云って最後だと伝えて
崩れ落ちる私を
君の肉体(み)で葬って

ふたりの死に舞い散る
天使の翼の灰いろの骨

さあ唾を吐いて罵るがいいわ
汚された顔でさえ
微笑むこの私を
さあ声を上げて絶叫すればいいわ
この瞬間に世界が
再生されてくように

沈んでゆく足首掴んで
教えて 光を見よと

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