22歳のひとり言

大野靖之

22歳のひとり言

作詞:大野靖之
作曲:大野靖之
発売日:2008/03/26
この曲の表示回数:18,566回

22歳のひとり言
兄貴が家を出た時まだ僕は九つで
わざと強がってみせたりして 本当は淋しいくせに
言うまでもなく母さんは大粒の涙流し
見送りに立ったあの背中が 今でも焼きついてる

アルバムの中にそっとしまっておこう
五人で並んだ写真のようにまた仲良く暮らそう

いつも遠くにいるような父さんがとても大好きで
優しさに満ちた瞳の奥で 何を思ってるんだろう
優しさゆえに父さんは母さんのグチや文句も
だまってうなずき言い返さず けんかは見たことがない
僕を愛する以上に息子を愛する以上に
ママはパパのことパパはママのこと 愛し合ってほしいんだ

アルバムの中にそっとしまっておこう
二人が出逢った奇跡に今心込めてありがとう

小学六年の春 母さんが病にかかる
平気な顔して笑っていた 僕だけに見せた顔
中学に上がり僕の活躍を話す度に
どれだけの笑顔こぼしただろう 期待通りの僕に
ある日嘘ついた僕に傷跡見せてこう言った
「ママはもう死んでしまうのよ」と強く言い聞かせた

苦しかったろう 悲しかったろう
どんな風に受け止めたんだろう
暗い闇の中で一人 明日におびえていたのだろう
命ある限り誰もが生きていく
生きていることが奇跡に思えた十五の僕の心

僕が十六の時に兄貴は家に戻された
おやじにすべてを聞かされた時 自分を強く責めていた

アルバムの中にそっとしまっておこう
五人がそろってまた笑えたことを僕は忘れない

川の向こうでみんなが僕に笑って手を振る
「どこに行くの?」と聞いても答えない その時目が覚めた
涙が 涙が止まらない 僕を一人にしないで
愛する人を失うことに怯えた十七の夏

「大学ぐらい出なさい!」と母さんはいつも言うけど
僕はもう心に決めたんだ 大きな夢があるんだ
言うまでもなく母さんはしかめっ面どなり声で
どれだけため息をついただろう 期待外れの僕に

アルバムの中にそっとしまっておこう
「頑張りなさい」と僕の夢許した母さんの笑顔忘れない

僕の最後のステージに母さんはきっといたんだ
天国への列車を待たせて僕の歌をきいてた
次の朝何も言わずに母さんは星になったんだ
「いつでもみんなを見守ってる」と言ってるような気がした

アルバムの中にそっとしまっておこう
あなたにもらったこの十八年を今胸に刻もう

あの日母さんが植えた花は今年も咲きました
少し静かになったこの部屋にまた春が来ました

人は誰も年を取り命燃え尽きるもの
その時誰がそばにいるんだろう 手を握ってくれるんだろう
最初で最後の短き人生よ
眠りにつく時生まれてよかったと泣けるように生きよう

アルバムの中にそっとしまっておこう
五人で並んだ写真のようにまた仲良く暮らそう
かけがえのない僕の家族よ いつも幸せであれ

コトバのキモチ 投稿フォーム

ココでは、アナタのお気に入りの歌詞のフレーズを募集しています。
下記の投稿フォームに必要事項を記入の上、アナタの「熱い想い」を添えてドシドシ送って下さい。

推薦者:お名前(ペンネーム可)必須
性別:
  任意
年齢:
 歳 任意
投稿フレーズ:必須
曲名:必須
歌手名:必須
コメント:必須
歌ネットに一言あれば:任意

※歌詞間違いのご指摘、歌ネットへのご要望、
その他返信希望のお問い合わせなどは
コチラからどうぞ。→ 問い合わせフォーム

リアルタイムランキング更新:20:00

  1. Bling-Bang-Bang-Born
  2. 地上の星
  3. どか~ん
  4. セクシー★ダイナマイト
  5. ビビデバ

歌ネットのアクセス数を元に作成
サムネイルはAmazonのデータを参照

×