流浪の詩

中島みゆき

流浪の詩

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき
編曲:エジソン
発売日:2001/03/28
この曲の表示回数:58,361回

流浪の詩
さあママ 町を出ようよ
激しい雨の夜だけど
仕度は 何もないから
はだしでドアをあけるだけ
形見になるようなものを
拾うのは およし
次の町では そんなものは
ただ邪魔になるだけ

いつもこうなることぐらい
わかりきってるものだから
必ず町で一番
暗い酒場で ママは待つ
こんどは西へ行こうか
それとも南
愚痴はあとから聞いてあげるから
今は泣かないで

東の風が吹く頃
長距離バスが乗せて来た
あの人の黄色いジャケツ
それから先は
おきまりどおりに家をとび出した
遠い遠い昔のこと

何度も 人違いをしたわ
あの人には めぐり逢えず
旅から旅をゆく間に
顔も忘れてしまってた
それでも 旅を忘れて
悲しみを捨てて
ひとつ 静かに暮らしてみるには
わるくなりすぎた

いつか東風の夜は
あたしの歌を聴くだろう
死んでも 旅をつづける
女の歌を聴くだろう
片手にママと名付けた
黒猫を抱いて
暗い夜道で風を呼んでいる
声を聴くだろう

東の風は いつでも
長距離バスを乗せて来る
あの人の黄色いジャケツ
それから先は
おきまりどおりに 家をとび出した
遠い遠い昔のこと

さあママ 町を出ようよ
激しい雨の夜だけど
仕度は 何もないから
はだしでドアをあけるだけ
形見になるようなものを
拾うのは およし
次の町では そんなものは
ただ邪魔になるだけ

東の風が吹く頃
長距離バスが乗せて来た
あの人の黄色いジャケツ
それから先は
おきまりどおりに家をとび出した
遠い遠い昔のこと

風は東風 心のままに
いつか
飛んで飛ばされて
砕け散るまで だから

風は東風 心のままに
いつか
飛んで飛ばされて
砕け散るまで

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