残侠子守唄

美空ひばり

残侠子守唄

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也
発売日:1989/12/10
この曲の表示回数:70,263回

残侠子守唄
今日日(きょうび)「寄らば大樹の蔭」とかいう言葉が
巾をきかせているようでございます。
楽をしようとする心が
人間をだめにするのじゃないでしょうか。

北の風吹きゃ 北をむき
西の風吹きゃ 西をむく
男の意地は どこにある
浮いた世間に 媚をうる
めだかみたいな 奴ばかり

時の流れとでもいうのでしょうか。
自分さえよければという手合いが多すぎます。
まっとうに生きようとすればするほど、
住みにくい世の中に
なったものでございます。

声の大きい 奴だけが
勝って得する 世の中さ
男の道は 暗すぎる
どちら向いても 闇ばかり
どこに実のなる 花がある

どこもかしこも、
すっかり狂ってしまった
ようでございます。
と、申しましても、
夜毎 酒に溺れる私も、
決して、まともな人間じゃございません。

すねに傷もつ このおれにゃ
まぶしすぎます お日様が
男の酒の ほろ苦さ
明日はどの色 咲こうとも
おれは生きたい おれの道

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