密漁の夜

三上寛

密漁の夜

作詞:友部正人
作曲:友部正人
発売日:1995/12/06
この曲の表示回数:17,279回

密漁の夜
君は窓の中
いつのまにか
コックリ コックリ
眠ってしまったみたい
ぼくは窓の外
降りしきる雪の中
ひとりかけようと
ズボンをぬいている

ここ吹き嵐れるオホーツクの海を前にして
ぼくはとばされた一枚の紙きれだよ
そこに書かれた一行の書きおき
やがて月がでて サロマ湖のほとり
眠り白鳥もおきて歌い出す
月は空高く サロマ湖の上
陸の小舟も今夜旅に出る
ほら空にはハマナスの花が咲きみだれ
気がついてみるとぼくはもう
もう誰も信じちゃ いないみたい

犬が吠えるよ 煙草屋の屋根の上
オホーツクがいまにもあふれそうだし
漁師たちはトラックにまたがり
花咲く町のキャバレーへ
ぼくは君と二人
ふとんの中
風は湖をわたり
遠くの窓あかり
小さな欲望のほのおがゆれるよ

密漁の夜の 漁師たちは
サロマ湖のほとり
大木のようなサケに
抱かれて眠る
密漁の夜 漁師たちは
ストーブをかこみ
果てのない ほら話しに
顔を赤らめる

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