塗り壁

陰陽座

塗り壁

作詞:瞬火
作曲:瞬火
発売日:2004/01/07
この曲の表示回数:14,783回

塗り壁
旅路を行くは一方の
畏れを知らぬ剛の者
七分過ぎたるその刹那
見る目適わぬ 巨大な壁が

上を下へと取り乱し
途方に暮れて立ち尽くす
明日の宵には山越えて
邑君の許着かねばならぬ

嗚呼 繋ぎ止めた明日が
音もなく遠ざかり
繰り返す遺響の囁き

想いは潰えたと泣くより
この身が朽ちる際まで 弛みなかれ

忌々しくもとぼとぼと
兵どもが夢の跡
諦むことも口惜しく
持ちたる杖で裾野を掃う

信じ難きやおとろしや
何時しか壁は消え入らむ
八方の手を尽くさねば
答えは出せぬ此の世はをかし

嗚呼 咎認めたはずが
声もなく立ち竦み
蒸し返す回向の呟き

想いは潰えたと泣くより
この身が朽ちる際まで 弛みなく
想いは潰えたと泣くより
この身が朽ちる際まで 弛みなかれ

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