白雪姫の毒リンゴ

むなしいむなしいとつぶやいても
また明日もむなしいだけ
空に浮かんでる白い雲も
いまではなにもこたえてくれない
強く弱く 弱く強く
ひざをたたいてみれば
あー なんだか生きてる証しのような
むなしい痛みを感じるよ

おゝ 僕たちに今一番必要なものは
あつい恋や 夢でなく
まぶしい空から降ってくる
白雪姫の毒リンゴ

生きているほどくだらないことはないと
街の女が笑ってみせりゃ
五月の緑も色あせるほどに
僕の心に雨が降る
雨、雨、降れ、降れ、母さんが
蛇の目でおむかえうれしいと
なんにもわからず 生きてきたけれど
今でもなにもわかっちゃいない

おゝ 僕たちに今一番必要なものは
あつい恋や 夢でなく
まぶしい空から降ってくる
白雪姫の毒リンゴ

宝石の様な涙をさげて
おまえは泣いていた
きれいな夢を追いかけてるから
おまえはいつも傷つくのさ
それでいいのさ いいじゃないのさ
まったく見上げたもんだよ
あゝ 心ひとすじうちこめる
そんな時代はないのです

おゝ 僕たちに今一番必要なものは
あつい恋や 夢でなく
まぶしい空から降ってくる
白雪姫の毒リンゴ

おゝ 人生よ 僕に語りかけて
おまえには僕が必要なんだと
そして僕は 答えるだろう
僕にはおまえが邪魔なのさ

おゝ 僕たちに今一番必要なものは
あつい恋や 夢でなく
まぶしい空から降ってくる
白雪姫の毒リンゴ

白雪姫の毒リンゴ 白雪姫の毒リンゴ
白雪姫の毒リンゴ ムムムム……
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