女の漁歌

海が荒れりゃ 鴎がわんさと騒ぎ
浜の女子(おなご)は 漁船(ふね)を待つ
吹雪まじりの 波打つ岩で
赤い 焚き火の 火を守る
ヒュルル ヒュルルル ヒュルル 風が哭(な)くからさ
どんと どんと 波ん中
どんと どんと 早よ帰れ 一番船でよ…
わたしゃ一生 あんたの鴎 あ…好きだよ…

大漁旗に 船歌 男衆(やんしゅ)が吠えりゃ
惚れた女子(おなご)は 酒をつぐ
白い腹巻き 陽やけの腕が
きっと 今夜は 荒ばれだす
ヒュルル ヒュルルル ヒュルル 風が泣くからさ
どんと どんと 夢ん中
どんと どんと 抱かれよか 一番船でよ…
わたしゃ一生 あんたの鴎 あ…好きだよ…

ヒュルル ヒュルルル ヒュルル 風が哭(な)くからさ
どんと どんと 波ん中
どんと どんと 早よ帰れ 一番船でよ…
わたしゃ一生 あんたの鴎 あ…好きだよ…
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