美しくも哀しい人生

今頃故郷の村にも灯りが
やさしく点るだろ
あなたは子供をあやしているよな気がするよ
あの子が今では 一人の母親なんて
おかしい気がする けれどもほんとのことさ

夏には小川であの子と遊んだ
裸でふざけたよ
秋には栗の実拾いに行ったよ裏山へ
冬には雪ゾリ 二人で乗ったよいつも
春には花びら集めて ママゴトをしたよ

そうして月日は愉しくながれて
大人になったのさ
あなたのところへお嫁に行くのと言っていた
可愛い言葉も今では遠くになった
幼い月日は二度とは戻っては来ない

こうして誰でも 一つの人生
この世にきざむのさ
涙と歓び心にひめながら

こうして誰でも 一つの人生
この世にきざむのさ
涙と歓び心にひめながら
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