太陽と砂漠のバラ

あの日描いた砂漠のバラは まだ胸の奥に咲いてる
いつか荒れ果てて行くこの世界に 命の雨を降り注いでみろ

喉に詰まる苦い毒を吐き捨てては
空っぽな瞳に映す気がかりな未来を
渇ききった心と向き合うその度
燃え尽きそうな自分の中に“何か”を探してた

あぁ...今日もまた 錆び付いて 解き放てぬ枷(かせ)
首に巻き付けたまま 這いずり回っている

あの日描いた砂漠のバラを 今胸の奥に咲かせる
暮れる街並と駆け抜けた日々を 記憶に埋め込んで
負け続けてく夢ばかりでは 愛する人さえ守れない
刺さったままの棘まだあるなら 命の汗を降り注いでみろ

出口のない答えばかりに行き着いて
これまで何度も呟いた“フザけんな”を忘れない

あぁ...ともすれば 息の根が 止まりそうな楔(くさび)
完膚なく打たれても 立ち上がり進んで行く

誰かを守る誰かの嘘が 傲慢な刃差し向ける
書きなぐった正義で盾を築き 怒りの鐘鳴らせ
鋼のような力なくても その手で鎖を引きちぎり
裏切りの闇を射す勇気あるなら 固めた拳振りかざしてみろ

街の灯りが滲んでいくほど濁った水をかっ食らって
全てを忘れ彷徨っても現実は牙を剥く
受け入れ難いこの毎日を切り開く為に戦い続けろ
これからもずっと

あの日描いた砂漠のバラは まだ胸の奥に咲いてる
果たせぬままの野心を抱えて 扉をこじ開けろ
握り締めてる砂漠のバラを いつまでも枯らさないように
明日も続くだろう茨の世界に 命の汗を降り注いでみろ

試練のような太陽の下で...
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