愛恋花

たとえて女を花という
一度は幸せくるという
誰のいたずら 不幸癖
不幸・不の字を 呑みこんで
春に咲きたい 愛恋花

たとえて男を春という
幸せはこんでくるという
どこに真(まこと)の春がある
春に縋(すが)って そむかれて
寒いしぐれの 愛恋花

たとえて女を 夢という
何度も つまづき泣くという
いつか覚えた なみだ癖
なみだしぼった 酒を酌む
あなた恋しい 愛恋花
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