赤い傘

街のネオンが
遠くで霞んで見えた
何もない私の部屋の窓辺

ほつれた気持ち
臆病なままで
冷たい空の隙間おちる

遠く果てしない一本道を
ひとりで歩いた
ただそのままの私で

ずっとずっとここで待っています
君の足もとのすみれの様に
はかない空の物語が
いつか私を見つけてくれるように

眠れない夜を
どれだけ並べたなら
君に逢いに行けるのだろう

暗闇の中ぬけ出せない君を
強く強く抱きしめていた
赤い傘の下
君の変わりに泣いてた雨さ
ただ時だけが過ぎ行く

ずっとずっと
ここで待っています
君の足もとのすみれの様に
はかない空の物語が
いつか私を見つけてくれる様に
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