さよならを過ぎて

突然のスコールが いちめんに駆け抜けた
あなたが かすんで 渚を探したわ
雨雲は太陽と あなたまで連れ去ると
その時 不安な 予感がはじけてた

たそがれの キスの角度 波にかかと
泳いでた 愛もゆらぎつつ

悩んだ末 悩んだ末 あなたは言葉を
選びあぐね 日差しの中 うつむいただけで
うなずくまで うなずくまで 私の覚悟は
揺れる海に もまれるよう
さよならの 文字に押されてた

秋は夏をやさしく 殺しに来るスパイと
誰かが 言ってた つらいたとえばなし
けれど今おだやかに 雲の色眺めてる
ミクロに 思い出 空へと消えてゆく

これでいい 言い聞かせて 心にまだ
スコールが 時折降り出す

晴れていくと 晴れていくと 季節に願って
涙がふと 落ちてくるの たそがれが憎い
あなただって あなただって 大きな覚悟を
選んだのね さみしい目で
うつむいた あの夏の終り

ほんの二度 電話のベル 長いコール
わかってる だけどとどめだわ

悩んだ末 悩んだ末 私もさよなら
選んだのよ だから今は 秋に負けないで
あなただって あなただって 大きな勇気で
選んだのね さみしい目で
うつむいた あの夏の終り
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