夢路坂

肩を寄せあう えにしの傘で
浮世しぐれの しずくを避(よ)ける
人の情けに 手を引かれ
風雪(ふうせつ)峠も 越えられた
まだまだこれから 先がある
愛もほころぶ 夢路坂

旅は道連れ このまま二人
永遠(とわ)に離れず 人生行路(こうろ)
あつい思いを 三重(みえ)に巻き
結んだ帯には 花ひとつ
わたしも幸せ 咲かせます
辿(たど)る陽溜(ひだま)り 夢路坂

寒さ凌(しの)ぎの 重ね着よりも
交(かわ)す笑顔で ぬくもる心
冬の暦を めくったら
やさしく迎える 春の風
まだまだこれから 先がある
明日へひとすじ 夢路坂
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