オレンジ

国道抜けて 拡がるのは
見慣れた景色
暮れゆく 水平線 眩しい

君の香りと 風が混ざる
速度を上げて
悲しくないふりをしてたんだ

君が まるでいつものように
笑いかけてくれてるから
これが最後の日だなんて 忘れそう

空は 切なさに染められて
僕らはオレンジに
なぜ 全ては消える瞬間(とき)に
輝き増すのだろう

いつかの浜辺 同じように
君をコートで包んでも やっぱり違っていた
淋しい気持ち見せないまま
僕の夢 見守ってた
今 波が 付けた足跡 消してゆく

君の瞳の中映った
綺麗なオレンジは
僕の心に何時(いつ)までも
切なさ焼き付ける

明日も晴れるけど 夕暮れは 僕らを照らせずに
まるで 何も無かったように 沈むよ...

空は 切なさに染められて
僕らはオレンジに
なぜ 全ては消える瞬間(とき)に
輝き増すのだろう
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