偶然

偶然 あなたを みつけた
二人でよくきた この店
窓ぎわの テーブルがすきで
いつもそこに あなたがいた
赤いランプのひかりに
いつも二人 つつまれていた
長い時間が しあわせだった
夢をみているようで
とまどいながら あなたは
私に笑いかけた
だまっている つもりじゃない
言葉がでないの
うらみごとは 言わないつもり
だけど 目の前のあなた
幸せそうで 私だけが
おいていかれた みたい
誰も信じられなくて
誰も愛さずにいたの
いつも時計を気にして いたっけ
今は忘れてほしい
あの頃と変わらない あなたと
笑わなくなった 私
ガラス越しに みえる街が
ずっと遠くにかすむ
ガラス越しに みえる街が
ずっと遠くにかすむ
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