しぐれ傘

今夜で終りの恋ですか
運命(さだめ)に泣いてる しぐれ傘
秋の深さにひきづられ
切るに切れない 縁(えにし)の深さ
抱いて下さい もう一度

夜汽車の汽笛に叱られて
我が身を責めてる しぐれ傘
逢瀬重ねた隠れ宿
知っているのか 別れのつらさ
拗(す)ねて泣いてる 遠灯り

育てちゃいけない愛ゆえに
人目を憚(はばか)る しぐれ傘
どうせ添えぬと知りながら
誰が逢わせた あなたと私
罪な二人の 夜が更ける
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