津軽恋歌

雪に吹かれて 千切れるような
三味の泣き声 かもめは騒ぐ
北前船の ふるさとよ
帰りたいけど まだ帰れない
わたしを呼んでる あのうたは
津軽恋歌 アイヤ 流れ節

ごめんなさいと あなたに詫びて
書いた手紙が 山ほど残る
想いは千里 夢ばかり
こゝろ凍れて ねむれぬ夜は
なみだを宥(なだ)めて くちずさむ
津軽恋歌 アイヤ 流れ節

龍飛崎(たっぴざき)から はぐれた雪か
白い一と片(ひら) わたしの胸に
あなたの愛を 連れてくる
生きてみせます 待ってゝほしい
ふたりを結んだ そのうたは
津軽恋歌 アイヤ 流れ節
×