ふたりの行方

時計が終電の時刻を示す頃
君がこの部屋の呼び鈴を鳴らすだろう
君は大切な彼に嘘をついて
今夜もこの僕を惑わせにやって来る

痛いほど手をつなぎ 壊れるほど抱き合い
そんなふうにしか愛せない僕ら
―何処へ行くの?―

今日から12月 今年も終わるのに
ふたりのだめな恋は はじまってしまった

きっと誰ひとり今夜のふたりの事
知るはずもないのに何かに怯えてた
それでも月明かりは僕らを責めるように
泣き笑うふたりの顔 悲しく照らすから

飽きるほど見つめあい 絶え間なくキスをして
そんなふうにしか愛せない僕ら
―何処へ行こう?―

今日から12月 今年も終わるのに
ふたりのだめな恋は はじまってしまった

脱ぎ捨てたままのシャツ 朝を告げる冬鳥
そして僕じゃなく彼の待つ場所へ君は帰る
痛いほど手をつなぎ 壊れるほど抱き合い
飽きるほど見つめあい 絶え間なくキスをした

上着をつかんだままで もう一度キスをした
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